令和3年度関西六大学連盟春季リーグ第2節◇対同大1回戦◇3月25日◇わかさスタジアム京都◇
関大000 200 000=2
同大101 001 01X=4
(関)山下、西尾―谷村
(同)佐伯―新居
1(右)吉田
2(中)山田
3(三)今井
4(一)福山
5(指)西本
6(遊)東條
7(捕)谷村
8(左)諸木
9(二)野村
1勝1敗で迎えた第2節の相手は同大だ。連続での先発登板となった山下皓司(化生1)は立ち上がりに苦戦。2失点を許してしまう。だが、4回に谷村駿也(人2)が本塁打を放ち同点に。この一打で流れを持っていきたかったが、6回に勝ち越される。2連勝とはならなかった。

前節の立命大戦で大活躍を見せた山下だが、四球なども重なり、初回から無死満塁のピンチを背負う。犠牲フライで失点を許すが、続く打者を併殺に仕留め、最少失点で抑えた。

3回にも1点を失うが、関大打線はなかなか塁に進むことができない。迎えた4回、2死の場面で、東條光希主将(安全3)がレフト前ヒットを放つと、続く谷村が初球を完璧にとらえ打球をスタンドへ運ぶ。司令塔の一打で勝負を振り出しに戻した。




打線の援護を受け、山下も4、5回を0に抑える。追加点を狙う関大は、吉田凌馬(人2)や西本有希(情2)が安打で出塁するも、得点には至れない。そして6回、四球と2つの安打で勝ち越しを許す。試合終盤で苦しい展開となった。


もうこれ以上の失点は許されない。7回の場面で登板したのは西尾龍人(情2)だ。先頭打者を中飛に抑え、続く打者は三塁手への難しい打球を今井怜央(人2)が捕球しアウトに。1本のヒットを与えたものの、無失点で抑えた。


だが、8回に三塁打を浴び、そこから失点してしまう。2点差で迎えた最終回。逆転の一打を放つため、投入されたのは鈴木成大(安全3)。安打を放つことはできないものの、粘りのバッティングを見せ、死球で進塁。しかし、続く代打・阪本幹太(安全3)は三振に倒れ試合終了。勝利を飾ることはできなかった。



「相手はワンチャンスを確実にものにしている中で、自分たちはバントできなかったり、けん制で刺されたりといったミスでチャンスを生かせなかった」と東條主将。リーグ制覇のためにはこれ以上の負けは許されない。気持ちを切り替え、必ず勝利をつかみ取る。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・荒川拓輝・小西菜夕】
▼東條主将
「相手はワンチャンスを確実にものにしている中で、自分たちはバントできなかったり、けん制で刺されたりといったミスでチャンスを生かせなかった。そこが最後まで響いて点数が取れなかったのが敗因。佐伯くんは今まで戦ってきた中で、立ち上がりを攻めるイメージがあったんですけど、相手もそこを修正してきたなと。高めのストレートが伸びてきて速いのでそこだけは振らないでおこうと思っていた。チャンスでミスをしてしまうところは今後の課題。また明日に向けて切り替えて勝てるようにする」
▼谷村
「試合展開的には競っていい試合だったんですけど、最後を勝ちきれなかったのは悔しい。(本塁打について)ここまで打てていなかったので、やっと1本出たのはとりあえずうれしかった。点数を取られて負けているところで、勝った試合は0で抑えられているので、そういう試合を作っていきたい。今日1本は出たけど、それ以外打てていないので、しっかり率を出していくことが大事かなと思う。(明日に向けて)もう後がないので、死に物狂いで明日勝てるようにする」
▼山下
「序盤はピンチを作ってばっかりで攻撃に流れがいかなかった部分は反省しています。でも、序盤のピンチで最小失点で抑えられたのは成長したかなと思います。(調子は)全体的に悪くなかったです。でも雨で体が100%ではなく、この前ほど真っ直ぐが走っていませんでした。(変化球は)序盤は変化球がなかなか入らなくてボールが続きましたが、3回以降は変化球でカウントを取れました。前の試合より早いイニングで変化球が入るようになったので、次からは初回から変化球を使えるようにしたいと思います。(序盤はピンチの連続でしたが)初回、ノーアウト満塁になった時は1点は仕方がないと思って、どうやって1点で抑えるか考えました。(初回、無死満塁で1つアウトを取れた時、気持ちの変化はあったか)1つアウト取れたことは大きかったです。バントヒットなど、不運なヒットでノーアウト満塁になったので、アウトを取れた時には切り替えて、ここから0で抑えようと思いました。(今後に向けて)変化球は前より良くなってきているので、初回から使えるように、次に投げるまでに調整していきたいと思います」
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