◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第2日◇対園田女大◇10月4日◇
(無観客開催のため、会場は非公開)
[第1セット]関大 25-20 園田女大
[第2セット]関大 25-21 園田女大
[第3セット]関大 25-19 園田女大
[セットカウント]関大3-0園田女大
開幕戦勝利も、課題を残した前節。今回はその反省を生かし、アップ時から雰囲気を上げていく。ホームでの戦いということもあり、序盤から主導権を握って見事ストレート勝ちを収めた。
「昨日は勢いが足りなかった」と原幸歩主将(文4)。今回は立ち上がりを意識し、長畑蒼衣(人3)や、石田成実(人4)のスパイクで、勢いづけると、リベロ春名映里(法3)の守備も光り、序盤からリードを奪う。セッター児玉光涼(文1)は前戦よりも安定したトスワークでリズムを作った。升谷未来(人2)のブロックや江口夏鈴(人4)のバックアタックで相手に反撃の余地を与えず、まずは第1セットを難なくものにした。
第2セット、先制点は相手に取られるも、すぐに取り返し、一進一退の状況が続いた。先に2点差をつけたのは関大。長いラリーの末、相手のミスを誘った。しかし、セットも折り返しの時、突然のツーを決められ、同点まで返される。ここで1度目のタイムアウト。そのあとからついにエース原がコートに上がった。コートの雰囲気は一変。升谷のスパイクが光り、流れは関大に。石田のサーブがネットインで決まるなど、運も味方につける。途中2回の相手のタイムアウトにもペースを譲ることなくこのセットも奪った。
3セット目も升谷や石田の得点でスコアを先行し、小林瑞季(商3)のサービスエースでさらに突き放す。ラリー中のミドルの攻撃が生きて、石田、小林のサイドからの攻撃もよく決まった。終盤には交代で入った竹川瑞貴(情3)のスパイクで流れを作り、危なげなくセットを勝ち取った。
フルセットにまで持ち込まれ、苦しい試合展開となった1日前とは打って変わり、エース・原をほとんど使わずとも、最小セット数で勝ち星を挙げた。ここから波に乗れそうな予感だ。来週以降待ち受けるのは、例年1部の上位に名を連ねる強豪校ばかり。「まだまだ未完成のチームが多い」と原主将は話す。関大もチームとして成長しながら、技術に加え、勢いを大事に勝利を重ねていく。連勝で弾みをつけ、てっぺんまで走り続ける。【文:勝部真穂・坂井瑠那/写真:坂井瑠那・横関あかり・勝部真穂】
▼原主将
「昨日の反省を生かして。みんなで話したんですけど、自分たちには勢いが足りなかったっていう話で、試合が今年はこのリーグが初めてで、どのチームもチームとしてはまだ未完成のところが多いから、その分勢いとかチームの技術だけじゃない、声とか雰囲気とかで勝ち負けが決まることも結構多いと思った。昨日の試合で。だからこそ今日は、『アップから勝とう!』みたいな。アップの時点から声出して自分らのリズムを作ることを優先して頑張ろうとみんなに言っていた。相手の対策もしっかりしていたが、それでいっぱいにならずに、自分たちのバレーをしよう、それをした方が絶対に強いと思った。それをやることをみんなにはうるさく言い続けた。それができたから結構いいリズムでストレート勝ちできたので良かった。(ホーム戦で)やりやすかった。(特に良かったのは)ミドルの2人。みんな良かったけど。升谷と長畑はラリー中とかでもコンビ使って決まっていた。関大はサイドばっかりになりがちだが、今日はセッターもミドルの速攻とか速い攻撃で攻めれてたから、決まってたし良かった。サイドがすごく楽そうだったので、これからもずっと続けていきたいポイントかなと思う。(セッターの児玉は)すごくいいものを持ってる。メンタル的にちょっと弱いところがあるから、それでちょっと浮き沈みがあったりするけど、持ってるものはすごくいい。トスの質もいいから、(弱点の部分は)周りが助けてあげて一緒に頑張ろうという感じでできたら今日みたいな感じでいける。それができたらいいかなと思う。(次戦に向けて)来週からはちょっと厳しい相手になってくる。来週にはけがの調子も良くなってると思う。そこに調整してやりたい。あとは、今日のリズムを忘れずに、いい感じのイメージを持ってやったらみんなできるとわかったと思うからそのまま今週練習して勢いのままいきたい。勝ちます」
▼小林
「昨日は危なかったけど勝てて良かった。今日は出だしから調子良くて2連勝できて良かったと思う。原さんがおらん中でも勝てるようになったら、原さんが帰ってきた時もっと強くなれる。今はおらんことをマイナスに捉えずにポジティブな考えで頑張りたいと思う。(自身の調子は)あんまり悪くない。ライトで練習してて、レフトになっても全然打てる。ブロックとかキャッチとか不安なところはあるけど、今日もキャッチ危なかったし。でも、良くなってきている。(次戦に向けて)来週もちゃんと対策をして、チームで決めたことをやって、攻める気持ちだけはしっかり持って。原さんいない分、一人一人力を持って、チームを引っ張っていくという気持ちでやっていきたい」
▼升谷
「(リーグが開幕したが)今年は結構強いチームやから、絶対リーグ優勝しようと思っていたが、春リーグがなくなってしまった。4回生とできるリーグは1回しかなくなってしまって、絶対に優勝したいという気持ちはあるけど、優勝したいという気持ちだけやったら、途中で負けてしまったりしたら、気持ちの面がおかしくなってしまうと思った。だから自分は、一つ一つ勝っていこうと思うようにしている。4回生がチームのために、一人一人動いてくれているのがよくわかるから、4回生のためにも最後優勝したい。(2戦終わって調子はどうか)今はブロックを結構頑張っている。ミドルブロッカーっていうこともあるから、ブロックの中心、軸となって頑張ろうと思ってる。ブロックのことを考えていたら、スパイクが決まらなくなってしまうかもしれないけど、ブロックだけは絶対にチームの軸になって頑張ろうとしている。最終的にブロック賞を取れたらいいなって、リーグ始まる前からずっと目標があったので、毎試合3点くらい決めて、ブロック賞を目指していきたい。(次戦に向けて)次の土日までにもう一回チームを固めて、また次、一個一個勝って、最終的に優勝という形に持っていけるように頑張りたい」
▼児玉
「昨日が初戦で、自分自身はめっちゃ緊張してガチガチということはなかったが、思うようにできず、相手に主導権を握られた状態で、全然思うようにのびのびプレーできてなかった。今日は、チーム全体の目標でもあったが、とりあえず、相手がどうっていうことよりも、自分たちが今までやってきたバレーをやって楽しもうという目標を立てた。あんまり考えすぎずに、今までいろんな人とコンビを合わせてきたので、それを出し切ろうっていう強気な気持ちで挑んだ。それで、結構いい形でコンビもはまって、チームもそれで乗っていって、いいゲームができたなと思う。昨日の反省も生かしてまた来週につなげていきたい。(自身の調子は)ちょっと前にミーティングをした時に全体のトスの速さを変えるってなって、今までもそんなに高いコンビのトスではなかったが、そのテンポだと相手につかれることが多いから、もうワンテンポ全員が速くしようという話をこないだして、そこからまたもう1段階トスの質もガラッと変わった。最初のうちは結構苦戦したが、その分いろんなアタッカーの人と確認する回数も増やして、練習する時間も増やした。結構合わせてきたので、自信にはなったかなと思う。(次戦に向けて)今日よりももっと強い相手にあたったりチームとして苦しい部分がどんどん出てくると思う。相手によって自分たちの戦い方を変えていくことも大事だが、第一は自分たちのチームがどういう風にやっていくかっていうところ。その中で自分が考え方に余裕を持って全てのアタッカーを生かせれるように、生き生きしたプレーをしてもらえるように、自分がアタッカーを使っていきたい」
澤千嗣
開幕週、2連勝おめでとうございます。初戦(神戸学院大戦)見ていてハラハラドキドキでしたが、セットが進むにつれてコートの選手達の動きが良くなってきたので4セット途中から勝利を確信していました。入りが少しおとなしすぎたように思えます。2戦目の園田学園女子大戦、関大バレーとして現段階でやりたいことがほぼ出来たと思います。でもこんなものではないところを次週から出していただきたいですね!関西のてっぺんを頂きましょう!がんばれ、KAISERS!!
1 件のコメント