◇Substitute match of Kansai handball league 第4節◇対大経大◇10月4日◇関西福祉科学大学◇
【前半】関大 14―9 大経大
【後半】関大 13―21 大経大
【試合終了】関大 27―30 大経大
まさか、だった。2連勝で迎えた相手は、4年生が引退し、3年生主体のチームで挑む大経大。5点差で前半を折り返した関大だったが、パスミスやシュートミスなどが響き逆転負け。残り2戦での引退が濃厚となった。
試合開始から4点を先取し主導権をにぎった。スピード感あふれる展開の中、奥川魁仁(経3)や栗栖昇己主将(文4)を中心に得点を奪う。途中、味方シュートのリバウンドボールを押し込むなど相手の隙を突くプレーで優位に立つ。だが、シュートを決めきれない場面が目立ち始め、リードこそしているものの、点差を広げることができず。後半への懸念材料を残したまま試合を折り返した。
立ち込めた暗雲を晴らすことが出来ない。後半最初のシュートを栗栖が放つも得点はかなわず。そこからじわじわと詰め寄られ、徐々に大経大の勢いに飲み込まれる。後半9分、7㍍スローから1点差となり、その1分後には同点に追い込まれる。ここでタイムアウトを取るも、時すでに遅し。またも7㍍スローのチャンスを与え逆転を許すと、そこから1点を追う展開になる。後半17分に3連続ポイントで一度はリードを奪い返すことに成功。だが、キャッチミスやパスミスが相次ぎ、差し込んだ光も消えた。悪い流れは断ち切れず、最後1分で相手にダメ押しの1点を決められ、終了間際に栗栖主将が7mスローで一矢報いるも最終3点差を逆転することはできず。無念の黒星を喫した。
2年連続リーグ優勝を掲げ、ここまで歩んできた男ハン。だが、思いもよらぬところでその道は狭まった。栗栖主将は、「今すぐに切り替えることは難しいが、4回生はあと一週間しかない。しっかり切り替えて、火曜日からの練習を集中してやっていきたい。後輩に何かを残せるような終わり方をしたい」と語った。ディフェンディングチャンピオン、そして栗栖主将ら黄金世代が率いる名門・関大として、まだ覇気の見せどころはある。【文:中西愛/写真:木原綺音】
▽中川監督
「後半がつまらない。相手は行け行けでやってくるから、丁寧なゲーム運びをしないといけなかった。自分たちをコントロールできずにミスして相手にチャンスを与えた。最後も慌ててミスばかりだった。反省ばかりの試合だった。勝負どころのキャッチミスやパスミスが痛かった。後半に取られた得点の半分は速攻から。シュートを外してから相手の速攻になったわけではない。ましてやシュート本数は相手よりはるかに多い。後半のタイムアウトは、こっちが追い込まれていた場面で取った。完全に流れが悪かった。(奥川について)調子は良かったが…。欲を言えばそれが1試合続いてほしかった。(廣上について)だめだった。止めてほしいシュートが何本も入っていた。(次戦に向けて)これで優勝は他力本願。4年生も最後だから、しっかりとした試合ができるように頑張ってもらいたい。優勝がどうのこうのより、1番良いゲームをして終わりたい。ディフェンスが鍵」
▽栗栖主将
「何回か練習試合をやったことがあって相手の特徴もわかっていたが、話していたことが試合で出せなかった。相手のGKが上手なのでオフェンスについてと、ディフェンスのロングシュートをどうするかという話をずっとしていた。GKが止められないのであればあたらないといけなかったが、コミュニケーションが取れていなかった。前半のスタートダッシュが大事だと言っていて、それができたことは良かったが、後半締め直して前半のようなスタートダッシュが切れなかった。相手に飲み込まれてできなかった。(再度逆転したにも関わらず勝ち切れなかった要因は?)オフェンスのミス。僕が司令塔としてゲームをコントロールできず、得点を取れなかった。その中でも後輩の松本や池川、奥川などが頑張ってくれたが…。(今後に向けて)今すぐに切り替えることは難しいが、4回生はあと一週間しかない。しっかり切り替えて、火曜日からの練習を集中してやっていきたい。後輩に何かを残せるような終わり方をしたいし、後輩たちも普段の練習で何かを吸収してほしい。次の世代につながるようにしたい」
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