関西学生チャンピオンシップの400㍍自由形で優勝した萩原涼介(社1)。水泳を始めたのは4歳の時。親の勧めもあったが、自らも興味があったという。専門種目は自由形だ。

水泳の醍醐味は運ではなく、実力で勝負が決まるところ。競技を続ける原動力は「純粋に楽しむ気持ち」だ。先輩が作るメニューをこなし、吸収することを日々の練習で心がける。レースに直結することを意識し、どうすれば速く泳げるかを考えながら練習に打ち込む。
座右の銘は「頑張ってもだめなときは頑張らない」。頑張っても結果が出ない時は、ゆっくりといこう。そんな気楽な気持ちになれるとこの言葉を初めて聞いた時、萩原は思った。

後半の追い上げを強みとする萩原。隣の選手にレース終盤で競り勝つことができる。一方で、前半が弱みだ。速く泳ごうとするも、後半の疲れを危惧し、躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
レース中は冷静に泳ぐことができていると話す。隣の人の動きをよく見るようにしている。
これまで水泳に打ち込んできた萩原。そんな彼の宝物は、競技を通じ、出会った人々。みんなとしゃべることはやはり楽しいようだ。
今年の目標はジャパンオープンか日本選手権への出場権を得ること。大学生の間にインカレの決勝に進むことが夢だ。
「ほどほどに頑張る」と意気込む萩原。この先どのようなタイムをたたき出すのか。今後の記録から目が離せない。【中村祐貴】
◇萩原涼介(はぎわら・りょうすけ) 2002年(平14)8月25日生まれ、京都外大西高出身、170㌢、59㌔。スイーツが大好き。
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