◇令和３年関西学生秋季リーグ戦１ー２部入れ替え戦◇対武庫女大◇９月13日◇橋本体育館◇

［Ｓ１］●仲井１（21ー11 20ー22 18ー21）２大久保
［Ｓ２］●森脇１（13ー21 24ー22 14ー21）２奥本
［Ｄ１］○佐藤・仲井２（21ー11 21ー16）０大久保・伊藤
［Ｄ２］○宮本有・篠原２（21―９ 19ー21 21―12）１奥本・勝丸
［Ｓ３］○篠原２（21ー９ 21ー９）０江田

○関大３－２武庫女大

先日の秋季リーグでは２部優勝を果たした女子バドミントン部。今大会では１部昇格とインカレ出場をかけた戦いだった。Ｓ１とＳ２ではファイナルゲームとなるも惜しくも敗戦。しかし、Ｄ１で佐藤鈴奈（人４）と仲井杏花里（人３）ペアが勝利。そこから立て直し、見事３ー２で勝利となり、悲願の１部昇格、インカレへの切符を手にした。

始めに登場したのは仲井だ。第１ゲームではドロップやスマッシュを放ち、相手に点を取らせず勝利。しかし第２ゲームでは序盤リードするも相手がネット前やコート端の取りづらい球を拾い、なかなか点を決めることができない。そのまま相手のペースに持ち込まれ敗戦。ファイナルゲームでは両者共にコート端を突くショットで攻めるも、拾い続ける拮抗した試合となった。仲井は惜しくも自分のペースに持ち込むことができず黒星を喫した。

Ｓ２には森脇瑠莉（政策４）が出場した。相手のネット前のショットに苦しめられ、第１ゲームを落とす。２ゲーム目では14ー19と後３点取られると敗戦となる危険な状態になるも、相手のスマッシュを拾い続けるミスを誘うなど得点を重ねデュースに持ち込んだ。そこからコート端のショットが入り、24点目を獲得し勝利を得た。ファイナルゲームは序盤相手のペースに飲まれず必死に食らいつくも、終盤相手が厳しいコースのサーブや強烈なスマッシュを放ち、対応できずこのゲームを落とし、相手があと１勝すると、敗戦となる絶体絶命のピンチとなる。そこで登場したのが秋季リーグ戦でも負けなしの佐藤・仲井組。仲井のドロップショットや佐藤がサーブで相手を崩し、仲井がその隙をつくショットを放つなど得点を確実に伸ばし10点差以上をつけて勝利。その流れで第２ゲームもお互いの息のあったプレーで点を獲得していき、ストレート勝利となった。

次に続けたい関大。登場したのはインカレ出場も決まる宮本有紗（政策３）と篠原七緒（商１）組だ。第１ゲームでは篠原の強烈なスマッシュや宮本有のボレーで点数を重ねていき、21ー９と相手を圧倒した。しかし、相手も負けていられない。篠原のスマッシュを何度も拾われ、ミスを誘われるなどで終盤に怒涛の９連続得点を奪われる。そこから相手のペースになりこのゲームは落とし、第３ゲームに持ち込まれる。序盤はリードを許すも常に笑顔で冷静に対応していく。宮本有のサーブで同点に追いつき、そこからペースが戻り篠原のサーブも何度も決まる。そして最後も篠原がサーブをきっちりと決め、２ー２と振り出しに戻した。

勝敗は篠原に託される。D２で出場したばかりだが疲れを見せず、強烈なスマッシュで相手を圧倒し、第１ゲームを取る。第２ゲームでも相手のスマッシュを何度も拾うなど防御にも余念がない。そのまま第２ゲームも10点以上の差でストレート勝ちを喫した。

秋季リーグで負けなしの関大女子バドミントン部。その勢いで１部のチームにも勝利し、見事１部昇格とインカレ出場が決まった。「このチームなら戦える」と佐藤前主将。無敵の女子バドミントン部からますます目が離せない。【文：中山秋桜津／写真：横関あかり】

▽仲井主将
「（試合の感想）最初シングルスは２本取られたんですけどストレート負けではなくみんなが粘ることができて、それを次のダブルスにつなげることができ、そのまま勝ちにいけたのでよかったなと思います。（自分の試合について）１番最初のシングルスで取りきれなかったことが悔しいですけど、ダブルスで一本取れたことが良かったと思います。２本最初に取られたのでそのまま落ちていくかなと思ったんですけどダブルスで結構取れてＳ３にもいい流れでつなげることができてよかったです。（インカレへの意気込み）やっぱり強くなると思うので１つでも多く勝利できるように頑張りたいです」

▽佐藤
「１部になりたいという目標を掲げてコロナとかもあったんですけど、感謝の気持ちを持って練習していたのがやっぱり１部昇格につながったのかなと思います。（自分の試合について）０ー２で回ってきて自分らが負けたら負けという展開だったので自分はダブルスだけで今大会は専念しているので絶対１本取る気持ちでやっていて、私もラストで一部昇格できてよかったと思います。（インカレへの意気込み）次は全国。今までは２部で戦ってきて次は全国っていう舞台でしっかり１戦１戦このチームなら戦えれると思うので、しっかり１戦１戦真剣に集中して今以上に頑張りたいと思います」