◇2025年度全日本学生優勝大会◇6月29日◇於・日本武道館
[男子3回戦・対専大]
△先鋒・髙田晋吾(人3)
●次鋒・高島航佑(人2)
●五将・桜井信之(文4)
△中堅・佐伯博司(人1)
◯三将・井口貫至朗(人4)
△副将・渡邉大虎(人3)
●大将・福田銀次(人2)
●関大1-3専大
1、2回戦ともに圧勝し、3回戦に駒を進めた関大。3回戦ではシード校の専大と対戦した。三将・井口が貴重な一本勝ちを収めるなど健闘を見せたが、惜しくも敗北。今年の全国も昨年と同様、3回戦敗退に終わった。
先鋒・髙田は序盤から互いに足を出し、技をかけ合うが両者決定的な技を出すことができない。指導を2つ受け後がない状況となったが、最後まで粘り続け4分間が経過。引き分けで次につないだ。次鋒・高島は相手ペースに持ち込まれ、何度も技をかけられる。開始1分、小外刈で有効を取られてしまうが、そのまま寝技に持ち込んだ。しかし、相手を抑え込むことはできない。途中アクシデントにも見舞われたが、最後まで攻めの姿勢を見せ懸命に戦い続ける。だが、技を決め切ることはできず敗北となった。

五将・桜井主将は開始1分、消極的な姿勢とみなされ指導を受ける。また、相手に背中をつかまれ隅返で有効、さらに巴投で技ありを取られてしまった。巻き返しを図りたいところだったが、一本を取ることはできず。敗北に終わった。中堅・佐伯は序盤から攻め続けるも、相手にうまくかわされ技を決め切ることができない。相手2つの指導を与え、あと一歩のところまで追い詰めるが取り切ることはできず引き分けに。

三将・井口は開始早々寝技に持ち込まれ、抑え込みのカウントが始まってしまう。しかし、なんとか逃げ切り危機を脱した。相手に攻め込まれる場面が続いたが、開始2分30秒、相手の隙をつき背負投で一本。チームに貴重な一本勝ちを持ち帰った。

副将・渡邉は相手に背中をつかまれ、何度も技をかけられてしまう。また、消極的とみなされ2つの指導を受け、ピンチに。足を出し技をかけるが、決め切ることはできず。4分が終わり引き分けとなった。勝負の行方を託された大将戦に登場したのは福田。チームメイトからは大きな声援が送られた。序盤から攻め続けるが、残り1分で相手に隙をつかれ、技ありを取られてしまう。しかし残り30秒、内股返で技ありを取り返し試合を振り出しに戻した。だがそこから相手に抑え込まれ10秒が経過。2つ目の技ありを取られ、相手に軍配が上がった。

惜しくも敗北を喫し、目標とするベスト16にはあと一歩届かなかった関大柔道部。ここで得た経験を活かし、さらなる進化を遂げる。【文/写真:春田史帆】
▽井口
「(2日間チームとしての戦いを振り返って)練習でやってきたことがちゃんと出せたというのもあるし、対戦相手をみんながしっかり対策できて1、2回戦は思うような流れで勝つことができました。(全国に向けてどんな雰囲気で練習してきたか)メンバーは結構黙々と練習を積んで、周りの子たちもメンバーと同じようにチーム全員で勝ちに行くという気持ちで練習ができたと思います。(個人の試合を振り返って)相手のことをしっかりと研究して、1、2回戦引き分けることができたし、それが自分の役目だったと思います。専大の相手とも引き分ける予定だったんですけど、徹底してる上でちゃんと投げることができたというのは、めっちゃうれしいし、良かったなと思いました。(次の試合に向けての意気込み)次は関西学生の個人戦なので、徹底した柔道というのを心がけながら、関西チャンピオン目指して頑張っていきます」
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