◇第31回大阪女子選手権大会◇準々決勝◇対阪南大◇6月28日◇鶴見緑地球技場
【前半】関大1-0阪南大
【後半】関大0-0阪南大
【試合終了】関大1-0阪南大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 岡村、風間、徳弘、瀧沢
MF 塩見、藤田祐、岩川、吉田遙、山本ノ
FW 宮本美
辛くも勝ち切った。勝てば3年ぶりの関西大会出場が決まる一戦。ボールを支配された前半だったが、同30分にFW宮本美優羽(経1)の4試合連続弾で先制する。この1点をを守り切り、ウノゼロ勝利を達成。次のステージへの挑戦権を得た。
猛暑の中行われた一戦。先週に行われた春季リーグ最終節からメンバーを変えず、2部で好成績を残す阪南大に挑んだ。開始直後、関大に決定機が訪れる。前線へのロングボールがFW宮本美につながり、相手GKと1対1に。しかし、強烈なシュートはバーの上へ。「特大に外してしまった。あのシュートを決めていたら、チームに流れが来ていたはずだった」とFW宮本美。早々のチャンスをものにできず、試合の主導権は阪南大が握る。しかし、大きなチャンスは作らせない。関大は、DF風間はのん(情1)の鋭い縦パスから相手陣地へ攻め込む。同27分には、ロングボールに再びFW宮本美が抜け出し、ゴール正面でフリーキックを獲得。DF岡村まどか(政策1)がグラウンダーで直接狙うも、枠を捉えられず。流れが徐々に関大へ傾き始めた中、同30分に均衡が破れた。左サイドからボールをつなぎ、右サイドのDF岡村へ。MF塩見尚子(人1)に預け、ポケットを取り抜け出すと、右足でクロスを供給。中央でFW宮本美が頭で合わせた。これで公式戦4試合連続のゴールを奪ったFW宮本美。首を振り切らず、冷静に枠を捉えた。


その後は関大のペースに。同35分、FW宮本美が中盤でボールを奪い、カウンターを狙う。左サイドで受けたDF瀧沢美冬(人4)のスルーパスにMF山本ノア(人1)が飛び込むも、相手GKにセーブされ得点とはならない。同40分にも、DF風間が鋭いパスをMF岩川雛(政策2)へ。左からMF山本ノがクロスを供給するも、FW宮本美はオフサイドの判定。しかし、得点後はボールを回しながら何度も相手を崩し、チャンスを作った。FW宮本美が奪った1点のリードで、試合を折り返す。

後半は開始から関大が主導権を握る。同8分、DF岡村のパスをMF藤田祐穂(法2)がスルー。フリーでMF岩川が受けると、裏を狙うFW宮本美へ。ドリブルで運びシュートを放つも、カバーに入ったDFのブロックに阻まれ得点とはならない。追加点を狙う関大は、1回戦で4得点を奪ったFW木田陽花(経2)を投入。同23分、同じく途中交代のMF前田柊(政策2)からパスを受けたFW木田が、ペナルティーエリア外からミドルシュートを狙う。3分後には、右サイドにポジションを移したMF藤田祐が、ワンタッチで逆サイドのMF前田へクロスを供給。抜け出したが、オフサイドの判定に。途中出場の2人がゴールを脅かすも、得点にはつながらなかった。

追加点を狙う中、同32分にDF瀧沢のパスが奪われショートカウンターに。スルーパスを供給されるも、DF風間がカバーしピンチを脱する。2分後には左サイドを突破され、再びピンチに。しかし、最後までDF徳弘海羽主将(みはね=人4)が体を寄せ切った。シュートは枠外に飛び、得点を奪わせない。直後、MF岩川、MF藤田祐、FW木田で右サイドを崩しチャンスメイク。FW宮本美へボールが供給されるも、わずかにつながらず。同37分には、高い位置でFW宮本美がボールを奪いそのままシュート。決め切りたいところだったが、ボールは相手GKの正面に。何度もゴールを脅かしたが、追加点を奪えず。前半に奪った1点を守り切り、関西大会出場を決める勝利をつかんだ。


「あまり自分たちの思うようなサッカーができなかった」と試合を振り返ったFW宮本美。しかし、準々決勝を勝ち切り関西大会への出場を決めた。準決勝はあす、大商学園高と行われる。大阪の頂まであと2つ。全員で強敵から勝利をつかみ取る。【文:上田峻輔/写真:上田峻輔、村田淳希】
▼FW宮本美
「2部の相手に対しては、あまり自分たちの思うようなサッカーができなかったと感じた。(きょうの試合に対して)阪南大は入れ替え戦でも戦う相手で、2回同じ相手と戦うから、難しい試合になるかなと思っていた。ただ相手は2部で自分たちは1部だから、そこのプライドを持ってやろうというのはずっと意識していた。(相手のDFラインが高かった)相手のセンターバックの裏と、ハイボールやロングボールの対応が少し苦手というのを分析で分かっていたから、簡単にロングパスを入れて、そこを狙う戦術ではあった。(得点について)まず、早々のチャンスを特大に外してしまって、結構自分の中で焦りがあった。あのシュートを決めていたら、チームに流れが来ていたはずだった。そこで流れをつかめなかったという責任を感じていたのもあるし、4試合連続でゴールを決めたいという気持ちもあって。ゴールシーンは、まど(=DF岡村)が持った時に『ここに来るな』というのが見えた。そこに飛び込んで頭で反らせて、綺麗に決め切れた。GKの逆をつけて良かった。(個人の収穫と課題)良かった点は、決めたい時にしっかりと点を取って、チームを勝たせられて次のステージに進められたこと。ただ、1点目と3点目になるかもしれなかったチャンスを外してしまったところと、自分も今日は試合の入りの部分で緩い部分があった。守備が全体的に緩くなってしまった場面が多かった。そこはより改善して、2部相手だろうが、どこが相手であっても、もっとコンスタントにいい試合ができるようにしていかないといけない。(関西大会出場が決まった。目標は)関西大会には、関大は久しぶりの出場が決まった。このまま一戦一戦を大事にして、関西大会優勝を目指して頑張る」
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