◇第74回関西学生選手権大会◇決勝◇対同大◇関西大学たかつきアイスアリーナ
[第1P]関大3-0同大
[第2P]関大1-1同大
[第3P]関大0-0同大
[試合終了]関大4-1同大
関学大と対戦した準決勝から数日が経ち行われた決勝戦。昨年と同様に同大と対戦した。第1ピリオド(P)から一気に3得点を獲得し、相手を突き放す。第2Pでは両者1点ずつ取り合い膠着(こうちゃく)した状態に。しかし、GK山北光稀(情3)が失点1で守り抜き、4-1で勝利した。
相手のパックで始まった試合は、開始1分で関大の反則により数的不利な状況(キルプレー)に。ゴール前での攻防が続くも、無失点で最初のピンチを切り抜ける。開始5分には関大ゴール前でのフェースオフからパスをつなげ、FW髙柊太(情1)がシュート。惜しくも相手GKに阻まれ先制点とはならず。その直後、相手が1人抜け出し、シュートを狙われる。しかしここでGK山北がナイスサーブ。無失点のまま試合が続く。次に試合が動いたのは開始7分。FW岸上樂(情4)が一気に駆け上がりゴールを狙う。相手GKの足に阻まれるも、リバウンドをFW髙が決め切り、先制点を獲得した。

直後のプレーでもFW高橋柊伍(人3)とFW相馬嵩士(社3)がスピードで相手を翻弄(ほんろう)。FW高橋柊がゴール前でFW相馬にパスし、そのままシュートを決め、追加点を決める。

その後も相手選手に駆け上がられるもDF三浦大和(政策3)がパスをカットし、得点を許さない。開始13分には相手のマークから外れていたFW大石優斗(情2)がDF宇藤旦陽(情1)からパスを受け取ると、狙いを定めてシュートし、3点目を決めた。

3点をリードしたまま迎えた第2P。第1Pから打って変わり均衡した戦いとなった。関大は開始2分半に隙をつかれ、得点を決められる。直後に相手の反則で数的有利な状況(パワープレー)に。何度もシュートを打ち込むが相手GKに阻まれ、好機を生かせなかった。開始5分半、FW高橋柊が俊足を生かしてリンクを駆け上がる。そこからFW嶋野広瑛(文1)がパックをゴール前に置き、FW高橋柊がシュート。パックは相手GKに弾かれるもFW相馬が冷静に処理し、得点した。

その後もキルプレーでピンチの場面を迎えるもGK山北がナイスセーブを連発し、1-1で第2Pを終える。
第3Pは両者無得点で拮抗(きっこう)した展開に。序盤に関大はパワープレーとなるも追加点とはならず。中盤にFW宇藤がシュートを狙うもパックはゴール右手を抜け得点とはならない。その後はパックを奪い合うも両者得点にはあと1歩届かず、試合が終了した。

第1Pで3得点を獲得し好スタートを切った関大だったが、その後はなかなか思うようなプレーができなかった。しかし、ディフェンス面では、失点を1点で抑え、チームの勝利に大きく貢献。4-1で同大を下した。関関戦での敗北から始まったFW髙橋寛騎主将(法4)率いるアイスホッケー部。しかし、チームは徐々に調子を取り戻し、関西王者の称号を守り切った。しかし、ここは通過点に過ぎない。春の全国、そしてリーグ戦へ向けて。彼らのさらなる飛躍から目が離せない。【文:湯浅あやか/写真:中山桜希】
▽FW髙橋寛主将
「(今日の試合を振り返って)1Pは自分たちの流れでホッケーはできていたんですけど、2P、3Pではあまり流れがつかめなかったです。また、パワープレーでも得点ができなかったので、あまり関大的にはいいゲームではなかったと思います。(準決勝、決勝とチームに変化はあったか)正直、関関戦も準決勝も決勝もゲームメークを選手だけでやってて。選手だけでやっているので、指導者が的確なアドバイスをとかじゃなく、選手自身で考えて、ゲームの組み立てをやっているので、試合ごとにむらがあるような気がします。(主将が思う良いプレーをしていた選手は)3年生の相馬嵩士ですね。相馬はスコアをしないといけない選手で。関西で一番足が速い選手だと思うので準決勝でも足を使って流れを作ってくれて。相馬が流れを作ってくれたからこそ嶋野や柊伍(=FW高橋柊)がスコアできて、決勝では相馬が2点スコアでチームの流れをつかんできてくれた選手だと思います。(リーグ戦に向けての意気込み)優勝は絶対にしないといけなくて。長い期間試合になると思うので、タフな体を作って、人数も少ないのですが、少数でも圧倒できるように体力と技術をつけていきたいと思います」
▽FW高橋柊
「(関カレを振り返って)練習から自分のセットでは足を動かしてどんどん攻めていくっていう姿勢でした。セットとしては前回と合わせて6点も取れたので結構良かったかなと思ってます。(決勝を振り返って)自分自身得点できるシーンであまり得点できなかったので、そこは悔しいんですけど、セットとしては無失点だったし、2点決めれたのでそこは良かったかなと思います。(リーグ戦へ向けて)個人としては、大会、チームで一番得点を取ってポイントも稼いで、チームとしては、絶対優勝を守り抜くっていうことが目標です」
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