◇第32回関西大学オールスター5リーグ対抗戦◇3位決定戦◇対阪神大学連盟◇6月22日◇わかさスタジアム京都
阪神大学 000 000 200=2
関西学生 002 001 10X=4
(阪)高橋、藤田、清水、的場、貝塚谷―田中幹、野上、小出
(関)飯田、曽我部、宮原廉、遠藤―松本、岸本、畠山
1(中)渡部
2(二)堀内
3(指)野間
4(右)星野
5(一)三木
6(遊)川端
7(三)谷本
8(捕)松本
9(左)渡邊
先発 飯田
準決勝で敗れ、3位決定戦に回った関西学生連盟(関学連)。1回戦と同様に阪神大学連盟と対峙(たいじ)した。下井田悠人(はると=経4)はスタメンから外れたものの、渡邊貫太(経3)が9番左翼でスタメン出場。試合は3回に先制すると、そこから膠着(こうちゃく)状態に。6回からは曽我部僚太郎(政策4)が登板し、その裏に1点を追加。しかし、7回に連打を浴び2点を失う。それでもすぐさま取り返し、4-2で関学連が勝利を収めた。
関学連のオールスターメンバーで戦う最後の1戦。中村莞爾(安全3)の声出し円陣で士気を高め、ラストゲームに臨んだ。先発・飯田(関学大)は安定感ある立ち上がり。2回にはピンチを背負うも、失点は許さなかった。するとその裏、2死二、三塁の好機を作ると、打席には渡邊。先制点を奪いたいところだったが、コーナーを突く投球に手が出ず、見三振に倒れた。

3回には星野(立命大)、三木(近大)の適時打で2点を先制。早くもスタンドからは『連盟歌』が鳴り響いた。『応援歌』が流れる4回は渡邊からの好打順。先頭として出塁したいところだったものの、内野ゴロに倒れた。追加点がほしい5回は、1死から代打・中村莞が登場する。初球を振り抜き、左前へ運んだ。関大勢として待望の初安打が飛び出す。一塁上で、ランナーコーチの下井田と喜びを分かちあった。5回は中村莞が出塁したものの、得点とはならず。ブルペンで曽我部僚太郎(政策4)が準備する中、試合は後半6回へ。


6回からマウンドに上がった曽我部。「なかなかオールスターのマウンドに立てていなかった。出番があれば0点で抑えたいと思っていた」と、最初のイニングを緩急を武器に無失点に抑える。その裏、先頭の渡邊は捉えた当たりも、相手の正面を突く左飛に。7回のマウンドにも曽我部が上がる。先頭に内野安打を許すも、コーナーを突き2死に。しかし、エンドランを決められ、得点を奪われる。さらに適時打を浴び、1点差に。次打者にも安打を許したところで降板となった。後を受けた宮原廉(近大)は威力あるボールで逆転を許さず。1点差を保った。

リードを広げたい関学連は7回に福谷(関学大)が本塁打を放ち、2点リードに。残りのイニングを、宮原廉(近大)、遠藤(立命大)の磐石のリレーで守り切る。見事、最終戦を勝利で飾った。

最終結果は3位となった関学連。優勝を逃し、悔しさが残る中でも、随所でハイレベルなプレーを見せ、代表にふさわしい戦いぶりとなった。しかし、関大勢としては、満足のいく結果とはならず。試合後選手たちは、この経験と悔しさを糧に、秋季リーグ戦で躍動することを誓った。【文/写真:櫻田真宙】
▼荒谷
「(2試合の登板を振り返って)昨年は僕が決勝タイムリーを打たれて悔しい思いをして、今年こそはなんとか貢献したかったんですけど、やっぱり勝負事は難しいなと。気持ちだけではどうにもできない部分がありました。この経験を秋につなげようと思います。(ライバル校との交流もあった)やっぱりいい選手がたくさん集まっているので、いいところを吸収して、秋のリーグ戦での優勝に向けてしっかりつなげていきたいなと思います。(大声援の中、マウンドに立った)関大の応援もリーグ戦を通してすごいですけど、6チームが集まっての応援は普段以上に大きい声援で、この中で野球ができたことに感謝したいと思います」
▼曽我部
「(6回から登板し、最初のイニングは無失点)なかなかオールスターのマウンドに立てていない中で、初登板だったので、0点に抑えたいなという気持ちで投げました。(投球全体を振り返って)2イニング目は2失点をしてしまったんですけど、コース自体には投げ切れていてカウントもしっかりストラクトを取れていたと思います。最後打ち取れなかったことは悔しいんですけど、チームが勝利できてうれしかったです。(ライバル校との交流もあった)秋に戦うとなったら脅威なのですが、一緒に戦っていると頼もしくて、とても楽しかったです」
▼下井田
「(2試合にスタメン起用された)しっかりと期待してもらって、試合で使ってもらっていたので、その中で正直状態も良くなくて、思ったような結果が出なかったという面ではやっぱり悔しかったです。(ライバル校との交流もあった)みんないい子ばっかりでした。普段はリーグ戦でバチバチやりながら試合をするライバルなのですが、一緒に試合をしたらみんないい子ばかりで、結構仲良くなれたので、楽しく野球ができました。(大応援の中、打席に立った)応援がえぐかったです。普段の関大の応援もすごいけれど、やっぱり6大学が一気に応援してくれて、スタンド一面がにぎわっていたので、とても興奮しました。(秋に向けて)もうラストシーズンなので。1年生からやってきて、大学野球も8分の7が終わって、ついにラストなので最後は優勝もしたいですし、個人的にもいい形で終わりたいです。もう全力を尽くして、死力を尽くして頑張ります」
▼渡邊
「(オールスターに選ばれた時の心境は)オールスターに選ばれたいなという目標があったので、うれしかったのと、試合出る機会があれば結果を出したいなと思っていました。(3試合を振り返って)3試合目にスタメンのチャンスをらえたのでいつも通り頑張ろうと思ったんですけど、あまり結果はついて来なかったので悔しいなと思います。(ライバル校との交流もあった)すごくいい刺激をもらえました。関大は春に打撃で負けた部分もあったので、いっぱい話を聞かせてもらって、そういうのもチームに持って帰りたいなと。そして秋につなげたいです」
▼ 中村莞
「(関大勢唯一の安打を放った)昨日は代打で凡退してしまって。きょうは今年最後のオールスターの試合なので結果を出したいと思って頑張りました。(ライバル校との交流もあった)普段はライバルとして戦っていますが、仲間として戦ってみて仲良くなったり、いろいろな話ができたので良かったです。秋のリーグ戦もしっかり楽しみながらプレーしていきたいです。(オールスターを振り返って)楽しいこともいっぱいあったんですけど、個人としては試合にあまり出ていないので、来年またオールスターに選ばれるように頑張ります」
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