◇2025年度関西大学春季トーナメント順位決定戦◇対近大◇6月22日◇天理親里競技場
[前半]関大7-33近大
[後半]関大12-31近大
[試合終了]関大19-64近大
立命大との3回戦で敗北を喫し、3位決定戦に回った関大。今試合は、昨秋のリーグで勝利を挙げた近大と対戦した。先制トライを奪ったものの、そこから失点を重ね、差をつけられてしまう。巻き返しを図りたかった後半だったが、大量失点。勝利をつかむことはできず、春季トーナメントは4位終幕となった。
相手のキックオフで試合開始。開始早々、敵陣深くでのラインアウトを獲得し、チャンスが訪れた。SO堂免遙生(商1)がキックパスを出しトライを狙うが、一度相手にボールを奪われてしまう。しかし、ここで相手の反則となり、再び敵陣でのラインアイトに。CTB吉良陸人(文3)の右サイドへのパスが通り、そこからWTB正田青海(安全3)が抜け出しトライ。さらにSO堂免遙がキックも成功させ、7点を奪った。だがその直後のキックオフで、ボールをキャッチした際にタックルを受け、相手ボールに。自陣深くでのラインアウトからパスをつながれ、相手選手がインゴールに飛び込みトライ。またキックも成功され、同点に追いつかれてしまった。

ここから自陣での攻防が続き、苦しい展開に。相手のパスミスや、WTB岡本大樹(ビジ1)のタックルなどで何度も危機を脱した。しかし、相手の猛攻を止めることはできず、同16分、同20分と連続でトライを献上し、逆転を許してしまう。なんとか追いつきたい関大。敵陣深くでの攻防を展開するも、相手の激しいディフェンスに攻撃を食い止められてしまう。キックパスでトライを狙うが、惜しくもパスはつながらず、チャンスをものにすることはできない。だが同34分、敵陣でのスクラムで相手に反則が生まれ、再び好機が訪れる。NO8中川一星(社3)がディフェンスラインを突破。インゴールに飛び込みトライしたかと思われたが、惜しくも届かず無効に。ここから相手が怒涛(どとう)の攻撃を繰り広げ、同38分、同43分に連続でトライ。さらに差を広げられ前半を終えた。

関大のキックオフで後半がスタート。同4分、敵陣でのスクラムからパスをつなげられ左サイドを突破される。後半の先制点は相手に奪われてしまった。さらに同8分、右サイドにボールを押し込まれ、トライを許す。一気に差を広げられてしまった。だが同10分、相手の反則から敵陣深くでのラインアウトを獲得。モールを形成し、前進するがトライ目前でモールが崩れてしまう。しかし、LO中村将人(経3)がインゴールまで押し込みトライし、5点を返した。このトライから流れをつかみたかったが、同15分に再びトライを献上。点差はますます広がっていく。

同31分、WTB遠藤亮真(経4)からパスを受けたWTB岡本が抜け出し、トライかと思われたが、このパスがスローフォワードの判定となり無効に。しかし、敵陣深くでのラインアウトを獲得する。モールを形成し、最後はHO山本真二(政策4)が押し込みトライ。SO中田大和(政策2)がキックも成功し、7点を返した。だが関大の反撃もここまで。同34分、同36分と連続でディフェンスラインを突破され、トライを献上。再び自陣での攻撃を展開されるが、粘りのディフェンスで得点は許さず試合終了。19-64で敗北となった。

近大に敗北し4位終幕となったが、収穫も多かった春季トーナメント。今秋のリーグでのさらなる飛躍に期待がかかる。【文:春田史帆/写真:木村遥太】
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