◇「アミノバイタル®︎」カップ2025 第54回関西学生選手権大会◇準々決勝◇6月20日◇対京橘大◇たけびしスタジアム京都
【前半】関大1-0京橘大
【後半】関大2-0京橘大
【試合終了】関大3-0京橘大
スターティングメンバー
GK生嶋
DF桑原、大西、松名、吉村瑠
MF村井、三木仁、宮川、北村
FW堀、今西
京橘大との関西学生選手権大会(関西選手権)準々決勝に挑んだ関大。前半18分にFW今西佑(経2)のゴールで、先制に成功する。後半には、MF真田蓮司(法3)とMF三木仁太(政策4)がそれぞれ得点。磐石の試合運びで、準決勝進出を決めた。

快晴の下で行われた関西選手権準々決勝。前回王者の同大を倒し、勝ち上がってきた京橘大と対戦した。試合は相手ボールでキックオフ。序盤は互いに探り合いながら時間が進む。徐々にボールを保持し出すと、流れをつかんだのは関大。前半15分にFW堀颯汰(人2)の抜け出しから、コーナーキック(CK)を得る。そこから高い位置でのプレーが続き、迎えた同18分。MF宮川大輝(文2)が相手GKのパスを奪うと、右サイドのMF村井天(経3)へと展開する。ゴール前に鋭いクロスを上げ、ファーサイドに位置したのはFW今西。インサイドキックで冷静に流し込み、先制点を獲得した。

ここまで関大が主導権を握っていたが、先制後は互角の展開を繰り広げる。得意のボールポゼッションから、攻撃を組み立てる京橘大。対する関大は、高い位置からプレッシャーをかけ、サイドに追い込みボール奪取を狙う。自陣で相手のスローインになると、京橘大はロングスローを多用。CKにつなげられ、守備の時間が続く。ここで立ちはだかったのはGK生嶋健太郎(安全4)。ゴール前に入れられたボールをパンチングで弾き、ピンチを脱する。その後も一進一退の試合を見せたが、相手に大きなチャンスを与えることはなく、1点リードで試合を折り返した。
後半は立ち上がりからピンチが訪れる。右サイドから突破を許し、至近距離からシュートを被弾。GK生嶋のシュートストップからこぼれ球を拾われるも、DF陣の体を張った守りで失点を免れた。また、同6分には中盤でボールを失い、ショートカウンターのピンチに。しかし、ここでも慌てることなく対応し、得点を与えなかった。

追加点が欲しい関大は、同14分にMF真田蓮を投入する。復帰戦とはなったものの、高い技術力で攻撃を活性化させるMF真田蓮。右サイドで細かくパスをつなぎながら、チャンスを演出していく。相手陣地でボールを保持する時間が長くなると、迎えた同24分。FW今西がロングボールから相手と入れ替わる。左サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスを供給。MF真田蓮が丁寧に合わせ、追加点を奪い取った。

まずは1点を取り返すために、より前がかりとなった京橘大。試合は少しずつオープンな展開に。右サイドからファイナルサードまで攻め上がられるも、DF桑原航太(社3)が対人の強さを見せ、攻撃の芽を摘む。リードを保ちながら時計の針を進める関大。試合終了間際に、話題の男がダメ押し弾を決めた。途中出場のFW日笠蓮康(情2)が中央付近でボールを奪い取ると、ドリブルで前進。右サイドで並走したMF真田へとボールが渡る。カットインから中へ切り込むと、左サイドでフリーのMF三木仁へ。相手GKの位置を冷静に判断し、ゴールへと流し込んだ。3-0で京橘大を下した関大。ベスト4入りを決めた。

この勝利で4年連続の総理大臣杯出場を決めた関大。今大会1つ目の目標をクリアし、残すは関西王者のみ。鬼門の準決勝で勝利を目指す。【文/写真:岩口奎心】
▼FW今西
「絶対に勝たないといけない試合で、1点の重みがあった。先発で試合に出て、得点を決められたことは成長かなと思う。(自身の特長が出せた試合だったのでは)前線でマイボールにして、起点やチャンスを作っていくことが自分の仕事。そういうところを意識していたから、そこが出せて良かった。(猛暑の中での試合だった)監督からFW陣は90分間体力を持たせるのではなくて、最初から全開でと言われた。体力をセーブすることはなく、自分のやれることをやった。(次戦に向けて)自分たちは関西制覇を目標にしている。相手が関学大であろうと京産大であろうと、絶対勝たないといけない。そこに向けて1週間調整して、絶対に勝って決勝に行き、関西1位を取りたい」
▼MF真田蓮
「相手が結構疲れていて、オープンな展開だった。自分の特長を出せて良かったが、久しぶりの試合で守備では息上がってしまった。結構きつかった。(1ゴール1アシスト)結果としては満足しているが、それまでのプレーや過程で、まだまだ改善するところがあると思う。(総理大臣杯への出場権を獲得した)自分たちとしてはうれしいが、関大は全国で勝てていない。これからもっと成長して、この関西選手権を取って全国につなげたい。(次戦に向けて)個人としてはリーグ戦の関関戦に出れなかったから、関学大に勝ち上がってきてもらって、関関戦がしたい。でも、どちらが来てもしっかり準備して、決勝に行けるように頑張りたい」
コメントを送信