◇第32回関西大学オールスター5リーグ対抗戦◇1回戦◇対阪神大学連盟◇6月20日◇わかさスタジアム京都
関西学生 100 120 201=7
阪神大学 020 300 001=6
(関)遠藤、本田、増田、宮原廉、荒谷-畠山
(阪)的場、貝塚谷、清水、高橋、藤田、村山-小出、田中幹
1(右)中川
2(中)坂下
3(左)野間
4(三)下井田
5(遊)福谷
6(一)宮原大
7(指)谷本
8(捕)畠山
9(二)髙山
先発 遠藤
春季リーグ戦ではライバルとしてしのぎを削った関西学生連盟(関学連)。今回は1つのチームとして、負けられないトーナメントに挑んだ。関大からは、荒谷紘匡(法4)、曽我部僚太郎(政策4)、下井田悠人(はると=経4)、渡邊貫太(経3)、中村莞爾(安全3)の5選手が出場。KAISERSの代表として、わかさスタジアム京都に乗り込んだ。

5リーグ対抗戦の優勝連盟には、明治神宮大会関西地区代表決定戦におけるスーパーシード権が与えられる。神宮の舞台へ立つためには、スーパーシード権を手にしたいところだ。1回戦は強豪・天理大を擁する阪神大学連盟と対峙(たいじ)。関大からは下井田が4番・三塁手でスタメンに名を連ねる。関学連は初回に野間(近大)の犠飛で先制に成功。2死から下井田に打順が回るも、中飛に倒れた。先制点を手にしたものの、2回に下井田の失策で出した走者を2点本塁打で返され、逆転を許す。4回に宮原大(関学大)の適時打で同点に追いつくものの、裏に遠藤(立命大)が連打で3点を献上。4回を終え、2-5と苦しい展開に。

反撃したい関学連は5回に1、2番で1死一、三塁の好機を演出。続く3番・野間(近大)が適時二塁打を放ち、2点を返す。なおも好機で下井田が打席に。4番のバットから同点打が期待されるも、結果は二ゴロ。それでも進塁打となり、後ろへつないだものの得点とはならず。次に試合が動いたのは7回。坂下(立命大)の適時打で同点に追いつくと、福谷(関学大)が勝負強さを発揮し、右適時打で逆転に成功した。春季リーグ戦ベストナイン選出の2人がオールスターの舞台でも力を発揮する。

1点リードで迎えた9回には、内野ゴロの間に得点し、7-5と2点リードに。最終回のマウンドを任されたのは、関大のエース・荒谷。落ち着いた投球で先頭を内野ゴロに打ち取る。しかし、続く田中健(天理大)に本塁打を浴び、1点差に。昨年の5リーグ対抗戦では決勝終盤に決勝打を浴び、悔しい思いをした荒谷。その悪夢も蘇るが、今年はリードを許さない。残り2個のアウトを奪い切り、準決勝進出を決めた。

今試合は関大から下井田と荒谷が出場。出番のなかった3選手も準決勝、決勝の大一番での出場が期待される。また、オールスターを通してライバル校の選手との交流も。貴重な経験を成長の糧とできるよう、残りの試合もKAISERSのプライドを胸に戦い抜く。【文:櫻田真宙/写真:中吉由奈】
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