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◇第48回総合関関戦◇対関学大◇6月8日◇関西学院大学三田グラウンド

[第1Q]関大0-0関学大
[第2Q]関大0-0関学大
[第3Q]関大0-0関学大
[第4Q]関大1-1関学大
[試合終了]関大1-1関学大

昨日開幕した総合関関戦本戦。ホッケーは男女の合算得点で勝敗が決まる。格上の関学大を相手に、何とか接戦を演じ、男子につなぎたいところ。試合は序盤から思い通りの展開となる。第3クオーター(Q)を終えて両者無得点。粘り強い守備を見せ、勝負の行方は最終Qへ。迎えた第4Qにペナルティーコーナー(PC)を奪うと、FW野口奈央主将(人4)が値千金のゴールを決める。しかし残り2分で同点に追いつかれ、引き分けとなった。

「無失点で粘り切ろう」。試合前から守備を中心に格上から金星を挙げるべく声が飛ぶ。迎えた第1Qは序盤からFW佐藤瑠香(文2)がパスカットで好機を演出。反則をもらい、FB齋藤奈津美(社2)のセットプレーから攻撃を展開する。しかし、サークル内には踏み込めず、一転して防戦一方に。同5分には前線でFW別所南空(社4)がパスカット、同9分には相手のミスからセットプレーと、随所でチャンスを得る。MF徳田琳(社2)とFW野口主将を中心にサークル内へ侵入するも、シュートにはつながらない。さらに1分後にはMF徳田が華麗なドリブルでサークル内へ。徐々に攻撃の糸口が見え始める。第1Q終了間際にはカウンターを受けるも、GK今尾一葉(文1) を中心に守り抜いた。

IMG_7455-200x133 【ホッケー女子】関関戦はワンチャンスものにし、同点に持ち込んだ
△MF徳田

第2Qは開始直後からFB吉村心奈(商3)とMF岡林亜美(つぐみ=人4)が右サイドを攻め上がる。しかしすぐさま止められ、同3分にはシュートを被弾。だが、これをGK今尾がブロックする。なおもピンチは続き、同7分にPCを献上。この場面でFW松本菜那(人4)が素早い飛び出しを見せ、3連続でPCをしのいだ。その後も守備の時間が続き、苦しい時間も得点は許さず。全員がコートを駆け回り、抜群の粘り強さを誇った。

IMG_7541-200x133 【ホッケー女子】関関戦はワンチャンスものにし、同点に持ち込んだ
△FW松本

前半終了後には、応援団バトン・チアリーダー部によるハーフタイムショーが行われた。幾つものスタンツを成功させ、華麗なパフォーマンスを披露。会場を盛り上げ、白熱の試合は後半へ。

IMG_7763-200x133 【ホッケー女子】関関戦はワンチャンスものにし、同点に持ち込んだ
△ハーフタイムショーの様子

迎えた後半はまたしても攻め込まれる時間が続く。いつ得点を奪われてもおかしくない中、その状況を打破したのはFW野口主将だった。相手ボールを奪うと、ドリブルで中央へ。この攻撃に勢いを得た関大は、FB齋藤とFW山根奈菜子(社4)が左サイドから、FB髙杉美羽(情3)が中央から攻撃を展開。しかし、それでも相手の固い守備網を突破できない。すると、再びピンチを迎える。シュートコースが開いた一瞬の隙を突かれ、シュートを浴びるもGK今尾がセーブ。さらに同11分にはPCを与えてしまう。ここはDFを中心に守り切った。第3Q終了間際にはゴール付近で絶体絶命のピンチも、ホーンが鳴りこのQが終了。同点のまま運命の最終Qへ。

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△FW野口主将(左)と△FW山根

ここまで幾度となくピンチをしのいできた関大。疲労が蓄積する第4Qの15分に真価が問われる。第4Q開始直後にシュートを浴びるも、先制は許さない。同3分には、FB齋藤とMF徳田の2年生コンビで前線に進む。さらにFW野口主将が抜け出し、一気にサークル内へ。流れを引き寄せると、今試合初のPCを獲得する。この試合最初で最後の絶好機を迎えた。緊迫した場面でボールが託されたのはFW野口主将。思い切ってスティックを振り抜くと、ボールはゴールへ吸い込まれ、見事先制点を獲得した。ワンチャンスをものにしたゴールに、大歓声が上がる。『応援歌』が流れ、会場が湧いた。いよいよジャイアントキリングが現実味を帯びてくる。しかし、その後は再び守備の時間が続く展開に。そう簡単には勝たせてくれず、残り2分を切ったところで同点弾を浴びてしまう。そのまま試合は動くことなく、引き分けとなった。

IMG_7971-200x133 【ホッケー女子】関関戦はワンチャンスものにし、同点に持ち込んだ
△FW野口主将

格上相手に勝つためには、ロースコアに持ち込むことが必須となるホッケー。見事にプラン通りの戦いを演じた。土壇場で追いつかれたものの、引き分けに持ち込み、男子に良い流れでつなぐ。春季リーグ戦では悔しい試合が多かっただけに、自信をつけられた1戦になったに違いない。【文/写真:櫻田真宙】

▼FW野口主将
「(強豪・関学大を相手にどのような心境で臨んだか)無失点で試合を乗り切って、同点に持ち込みたい。あわよくば1-0で勝つことを目標にしていました。(何度もピンチを切り抜けた守備面を振り返って)後ろのみんながしっかりと足を動かして守ってくれたので、本当にそれが1点につながったかなと思います。(先制点は自ら奪った)最初は得点が入ったか分からなくて。驚きが一番にありました。枠内に決めようというを目標でプレーをしていて、結果的に決まったので良かったです。(ゴールが決まった時の心境は)『よっしゃあ』という気持ちが込み上げてきて。本当にうれしかったです。(試合全体を振り返って)格上の相手に先制点を取れたことがすごく自信につながりました。でもそこで1点を取って、残り数分でまた取り返されてしまったというのが課題です。もっと点を取った後に気を引き締めて、守備をもっと強化できたらいいなと思います」

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