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◇第103回関西学生リーグ前期第10節・第70回関関定期戦・第48回総合関関戦前哨戦 ◇5月31日◇対関学大◇ヤンマーフィールド長居

【前半】関大0-1関学大
【後半】関大1-2関学大
【試合終了】関大1-3関学大

スターティングメンバー
GK生嶋
DF桑原、大西、松名、吉村瑠
MF黒沢、三木仁、宮川、村井
FW大矢、兎澤

首位攻防戦で迎えた関関戦。前半は関学大にのまれ、同22分に先制点を献上する。迎えた後半は関大ペースとなり、途中出場のFW今西佑(経2)のゴールで同点に。しかし、直後に失点を許し、アディショナルタイムに試合を決める3点目を献上。今季最多タイの3失点で敗北を喫した。

リーグ、定期戦、総合関関戦の3大会を兼ねた今試合は、首位攻防戦と白熱の展開で迎えた。キックオフ前から両校が応援で会場を盛り上げ、伝統の一戦に相応しい最高の雰囲気を作り上げる。約1500人が集まった今節は、曇天かつ強い風が吹く中、関大ボールでキックオフした。

C4D3BF62-06F3-4D4B-B480-2C377BED331FIMG_8046-200x133 【サッカー】一時は同点も、勝ち越し許し首位陥落
△応援に駆けつけた部員たち

序盤から球際の激しい攻防を見せる。徐々にボールが落ち着くと、試合は関学大のペースに。テンポ良くボールをつながれ、失った後の回収も早く、完全に流れをつかまれる。DF陣の体を張った守備で何とか耐えていたものの、先制点は献上する形となった。前半22分、自陣低い位置でのクリアボールをペナルティーエリア内で回収される。個人技からシュートコースをこじ開けられ、ゴールネットを揺らされた。失点後からはワンタッチパスが増える、少しずつリズムができ始める。しかし、これといった決定機に結び付けられず、前半戦を終えた。

ハーフタイムでMF黒沢偲道(人1)に代え、MF藤谷温大(あつと=人1)を投入。前半とは一転し、後半は関大の反撃が始まる。開始からペースを握ると、シュートチャンスが少しずつ増えていく展開に。途中出場のMF藤谷も積極的に仕掛け、相手ゴールへと迫るプレーが増えていく。同15分、ロングボールから抜け出したMF村井天(経3)が、相手GKとの1対1の決定機に。しかし、シュートを弾かれ、惜しくも枠を捉えられなかった。

26464086-0087-4CE3-8272-DC1C8047F529IMG_8140-200x133 【サッカー】一時は同点も、勝ち越し許し首位陥落
△MF村井

前線の選手を代えながら同点弾を狙い、迎えた同32分。途中出場のFW今西が試合を振り出しに戻すゴールを奪い取った。MF北村圭司朗(法3)からのスルーパスで背後へと抜け出したFW今西。相手GKが飛び出しシュートコースがなかったものの、冷静に見極め技ありのループシュートで同点弾を決めた。

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△FW今西

反撃ムードの中から同点弾が生まれ、逆転の兆しが見えた関大。しかし、1分後にその空気は一変する。再開後のプレーでファールを取られ、この日2枚目のイエローカードをもらったDF吉村瑠晟(経4)。退場処分となり、関大は残り時間を1人少ない状況で戦うことを強いられる。また、このファールを起点としたセットプレーで勝ち越し弾を許し、またもや追いかける展開となった。

関学大が勝てば首位献上の状況に、何としてでも引き分け以上が欲しい関大。同点弾を狙ったが、数的不利な状況を前になかなかボールを握ることができない。アディショナルタイムに突入後、ダメ押しの3点目を決められ万事休す。伝統の一戦で敗戦し、首位を譲り渡す形となった。

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△整列後に握手をする

今季ワーストタイの3失点で、伝統の一戦は敗戦となった関大。21年度前期リーグでの勝利以降、公式戦で関学大からの勝利はなく、今年もその壁は高く立ちはだかった。今節を機にリーグは一時中断し、6月からは関西選手権が始まる。関大はシードにより3回戦から登場。過去2大会は4位、3位と準決勝を超えられない結果が続いている。今年こそ関西王者で総理大臣杯に乗り込むために。関西の頂を目指す熱い1カ月が始まる。【文/写真:岩口奎心、上田峻輔】

▼前田雅文監督
「立ち上がりが非常に悪く、関学ペースが続いた前半だった。前半の終盤あたりから少し落ち着いてプレーはできたけれど、悪い時間に失点をしてしまって、自分たちの流れが来ても点が取れず、あまりうまくいかなかった部分が多かった。(MF藤谷を投入後から流れが変わった)MF黒沢のところが、特別悪いというわけではなかった。もう少し推進力を持ったり相手の右サイドを抑えるために、守備と攻撃で安定した形を取りたかった。そこはうまくハマったと思う。(FW今西のゴール)練習でも得点を取れていなかったけれど、これで公式戦2得点目ということで、少しずつ自信をつけてほしいし、もっと点が取れる選手になってほしいなと思う。(数的不利になった)粘ることができたら、ゲーム展開として引き分けを狙いに行くことができたかもしれないが、失点してなおかつ人数が少ない。それでも勝ち点1を取りに行きたかったが、バランスを崩した中で攻撃をさせて、その結果が3失点目につながってしまった。(リーグを振り返って)ここ2試合は勝ち点を伸ばすことができなかった。7月に1試合残っているので、ここを勝って勝ち点23で後期を迎えたい。リーグ順位が団子状態になっているから、そこを1歩抜け出すためにも前期の最後は勝って終わりたいと思う。(関西選手権に向けて)今日は観客動員でたくさんの人がいる中、敗戦してしまった。関西選手権は人がたくさんいる中で、優勝して終わりたい」

▼FW今西
「チームとして最初の入りから関学大にのまれ、難しい時間帯が続いた。それを盛り返すことができず退場もあったが、チーム全体として勝ち切らなければいけない試合だったと思う。(ベンチから見た前半)チャンスがあまりなく、関学大の守備が固いなという印象。入りもチームとして良くなかったし、そういうところを変えるのが自分の仕事だと思っていた。(途中出場で意識したこと)とりあえず1点決めて、同点にしないといけないなと思っていた。後半に入って流れはずっと関大ペースだったから、そこで1点取ろうという気持ちで入った。(ゴールシーンを振り返って)あまり覚えてはいないが、圭司朗君(MF北村)のボールから抜け出して、オフサイドかなと最初は思った。相手のGKが結構うまくて、いい感じに詰めてきてコースがなかったから、上しかないなと思いループにした。(関西選手権に向けて)トーナメントになってくると、1点の重みが変わってくると思う。絶対に全国大会に出ないといけないし、優勝しないといけない。そういう重みがある。途中からでも先発からでも、チャンスが少ない中でもしっかり決めていくというのが自分の特長でもあると思う。しっかり結果として残したい」

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