◇第48回総合関関戦前夜祭◇5月31日◇グランフロント大阪うめきた広場
総合関関戦前夜祭(前夜祭)がグランフロント大阪うめきた広場で開催された。例年に比べ、規模感が増した前夜祭。応援団は注目度が上がる中での演舞演奏、体育会本部は運営の難しさが試されるものに。それでも前夜祭終了後には、「大成功。やって良かった」との声が聞こえる。多数の観客が訪れ、大盛況となった。
リハーサルからたくさんの観客が訪れ、既に前夜祭は注目の的となる。入念な準備を終えると、いよいよ本番へ。大階段の上段にまで人が集まり、早くも熱気を帯びる。ファンファーレと共に開演すると、両校の旗手によって団旗揚げが行われた。関大の団旗は木野航平(環都3)が担当。強風の中、懸命に団旗を揚げ続けた。続いて両校団長による学歌斉唱とエール交換が行われる。松山小夏団長(文4)の力強い声が響き、観客席からも歓声が上がった。
続いて行われたのは、両校チアリーダーによる合同パフォーマンスステージ。関学大と山田稀尋(商4)の司会で観客の注目を引きつけ、演舞が始まる。関大・HELIOSと関学大・DOLPHINSの魅力が見事に調和し、パフォーマンスを披露。終盤には信頼関係が必須のスタンツを合同で決めるなど、息のあった演技で魅了した。

次に行われたのは吹奏楽合同ステージ。ボーカルと演奏を組み合わせ、音楽の世界へ引き込む。最初に届けたのは『Mela!』。伸びのある歌声を響かせる。2曲目には『恋のダイヤル6700』を披露。最後は『学園天国』を演奏した。曲の途中では、太田垣里央(社4)と関学大によるソロパートもあり、多くの観客の心をつかんだ。

関学大の単独ステージを挟み、前半戦最後は関大の単独ステージが行われた。桜田凌成リーダー部長(化生3)の司会で、『関大マグマ』から演舞演奏を開始。その後は、『大空を越えて』や『カイザー』など代表曲を披露する。リーダー部、吹奏楽部、バトン・チアリーダー部の3部が息のそろった演舞演奏を届けた。また、途中には松山団長と齋藤歌楽体育会本部長(うた=安全4)が学注を行う。苦しい戦いを強いられている関関戦前哨戦だが、KAISERSの誇りを胸に逆転優勝を誓った。その後も、数々の演舞演奏を披露。最後を『応援歌』で締めくくった。

休憩時間には両校の体育会が宣伝活動を行う。関大からはバレーボール部女子、卓球部、野球部、アイススケート部が登場。それぞれが関関戦への意気込みを語った。後半は合同コンバットステージからスタートする。石崎真菜実(文3)と関学大が司会を担当。互いのコンバットを交互に繰り返し、観客を魅了した。途中には安野秀(政策3)が関学大と学注を行う。「一体感とKAISERSプライドで総合優勝をつかみ取ろうではないか」。熱い思いをぶつけると、体育会本部も加わり、ステージが続く。関大からは野球部・松本翔太実行委員長(環都3)とアイススケート部・久我悠月(経3)が登場。ここまで関関戦を作り上げてきた体育会本部が、さらに場を盛り上げる。最後は互いに『応援歌』を奏で、合同ステージは熱気を帯びて締めくくられた。

最後に行われたのは『逍遥歌』。まずは関学大が演舞演奏し、その後は、米田晴香副団長(化生4)の指揮で関大が歌い上げる。関西大学応援団の声が大阪の中心で響きわたり、地域一帯とつながりを見せた。

華麗かつ堂々たるさまを見せつけた前夜祭。華やかな舞台の裏には、数カ月前や本番当日の早朝から準備を進めてきた体育会本部の存在があった。また、体育会だけでなく他パートや一般学生など、さまざまな人がKAISERSの勝利を願っている。この前夜祭が下克上の序章となるように。いざ、立ち上がれKAISERS。【文:櫻田真宙/写真:早川莉央、水井陽菜、櫻田真宙】
▼齋藤本部長
「(前夜祭を振り返って)いろいろな人が階段も埋まるくらいに来てくれて、本当にありがたく思います。(大勢の前で学注をした)こんなにたくさんの人の前で学注をすることになって、すごく緊張しましたが、関大の気迫のこもった学注を見せられたんじゃないかなと思います」
▼松本実行委員長
「(大規模なものとなった前夜祭を振り返って)すごく盛り上がって、関大と関学大のいいところをいろいろな人に見てもらえたことが良かったです。今後の関関戦の試合会場に足を運んでもらうこともちろん、これからの体育会を応援していただくファンになっていただけたらなと思います。(残りの関関戦に向けて)1勝10敗と負け越していますが、必ず逆転して関大が総合優勝をするので、最後まで諦めず頑張ります」
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