◇ 2025年度関西学生女子春季リーグ第2節 ◇対明国大◇5月11日◇明治医療国際大学
【前半】関大1-1明国大
【後半】関大0-2明国大
【試合終了】関大1-3明国大
スターティングメンバー
GK勢古
DF徳弘、風間、岩川、岡村
MF塩見、藤田祐、吉田り、吉田遙、山本ノ
FW宮本美
春季リーグ第2節・明国大戦に挑んだ関大なでしこ。序盤から押し込まれる時間帯が続くと、前半19分に中央から崩され先制点を許す。しかし、負けじと関大も流れをつかみ始め、前半終了間際にMF吉田りん(政策3)のゴールで同点に。逆転に向け追加点が欲しかった後半だが、立て続けに失点を喫する。2点差を埋めることができず、1-3でリーグ連敗となった。
春季リーグ初戦を落としてから1週間。昨年のインカレ出場校・明国大との一戦に臨んだ。両者共に攻守の入れ替わりが激しい立ち上がりを見せる。しかし、徐々に明国大が主導権を握り始め、押し込まれる展開に。MF藤田祐穂(法2)やDF風間はのん(情1)の対応でピンチを凌ぐ場面があるものの、相手のシュート数が増えていく。すると前半19分に、中央から崩され先制点を献上。強敵相手に追いかける形となった。
しかし、失点後は関大のボール保持率が高くなり、少しずつリズムが生まれ始める。時折ピンチを迎えるが、DF陣とGK勢古亜実(つぐみ=人4)が連携しながら対応し、追加点を与えない。DF岡村まどか(政策1)とMF山本ノア(人1)の左サイドコンビを中心に攻め立て、迎えた同43分。DF岡村からパスを受けたMF山本ノがドリブルで仕掛け、ボックス内に走り込んだMF吉田りん(政策3)へスルーパスを供給する。左足を振り抜いたシュートがゴールネットを揺らし、貴重な同点ゴールを獲得。前半終盤に追いつき、いい流れで後半戦につなげた。


迎えた後半は、開始直後にチャンスが訪れる。FW宮本美優羽(経1)が起点となり、パスを受けたMF塩見尚子(人1)が右サイドからドリブルで進入。クロスに対しダイレクトで右足を振り切ったMF吉田遙(情3)だったが、惜しくもバーをたたき追加点獲得とはならなかった。しかし、その後は防戦一方に。同11分に中央から突破され、対応するも鋭いシュートで勝ち越し点を許す。また2分後にも、コーナーキックからルーズボールを押し込まれ3失点目。後半序盤の短い間に2失点を喫し、厳しい展開に立たされた。

まずは1点を返したい関大は、同15分にMF塩見に代え、MF前田柊(政策2)を投入。交代直後から持ち前のドリブルで仕掛け、積極的なプレーを見せた。一進一退の試合展開の中、同28分に決定機が訪れる。DF風間のロングボールから背後へと抜け出したFW宮本美。相手GKとの1対1の絶好のチャンスだったが、決め切ることができず。また同33分には、FW宮本美のポストプレーを起点に、MF藤田祐がドリブルから駆け上がるも、ゴールへと結びつけることはできなかった。その後も両者得点が動くことはなく、1-3で試合終了。強敵を相手に一時は追いついたものの、悔しい敗戦となった。

春季リーグ開幕から連敗となった関大なでしこ。リーグ序盤は昨年のインカレ出場校との試合が続き、強敵から少しでも勝ち点を奪うことが今後の鍵となるだろう。「やっぱり強度が高いなというのが正直な感想。その中で自分たちもどんどん強度を出しながらすごく楽しんでいる」とGK勢古。ハイレベルな環境の中でも、楽しむことを忘れない選手たち。次節こそ3年ぶりの勝ち点3獲得へ。チーム一丸となり、大体大から今季初勝利をつかみ取る。【文/写真:岩口奎心】
▼GK勢古
「(先制されたが追いついた前半)自分たちのやってきたことを出そうと試合に入った。先制されて難しい時間帯が本当に続いたが、その中でも自分たちのサッカーをしっかりやろうというのを中で話した。そこから得点を取ることができたから、そこはすごく良かったけれど、失点の仕方は自分の反省点が見えたところであるから、そこは改善して次に挑もうと思っている。(後半の2失点が響き追いつけなかった)連続失点をしてしまったというところは、帝院大の試合でも同じシーンが見られて、そこは改善しないといけないなと試合後もみんなで振り返った。その中で得点もできずにピンチが続いていたから、そこをなんとかひっくり返せるように、自分の力をつけていきたい。勝ちにつなげていくためにどうしたらいいのかというのをしっかりと振り返って、次の試合につなげていきたいなと思う。(後半序盤で2失点が続いている)失点してから試合再開のキックオフまでに1回集まって、少し自分たちの時間を作って、改善点を話してから入れば、実際今日の1失点目後もそこまで焦ることなく自分たちのサッカーをすることができて、得点につながったという点もある。後半はそれができず、失点してしまった後に焦ってしまい、そのまま立て続けにというシーンだった。そこで自分たちの冷静さを保つであったり、中でしっかり具体的に話してというのは、試合を通して継続していかないと、後半に2失点してしまっていることが続いてしまう。そこは具体的に改善していきたい点。(自身のパフォーマンス)自分のセーブというよりは、DFラインがしっかりコースを切ってくれて、自分は空いているところを守っているだけなので。DFラインと連携しながらという部分にはなるが、そこは練習でもしっかり意識している部分。自分は大学からGKを始めてそこまでセーブする能力がないから、DFラインとの連携というところと、裏のボールへの対応は自信にしている。強みを伸ばしつつ、苦手な部分やDFラインがぶち切られても守れるような力をどんどんつけていきたい。(1部と2部の違い)最初はびっくりしないようにというのは言っていたが、やっぱり強度が高いなというのが正直な感想。その中で自分たちも強度を出しながらすごく楽しんでいる。でも、その中で勝っていかないといけない世界だから、そこはこだわりを持ちたいけれど、強度が高いという部分においてはすごく楽しめてる部分が大きい。2年生の時は強度が高いなで終わってしまっていたけれど、それをどう勝ちにつなげていくかというのは1週間しかないので、しっかりチームで話しながらどんどん改善していって、本当に勝利を届けたい。(次節への意気込み)まずは昨年のインカレに出場したチームを倒すというのが、自分たちの自信にもつながるし、流れにも乗れると思う。まずはその4チームに勝ちを収められるようにというのと、そこでいい勝負ができれば、それも自分たちの自信にもつながるから、残りの試合にしっかりつなげていけるようにやっていきたい」
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