◇令和6年度関西学生リーグ入れ替え戦◇対天理大◇11月3日◇関西大学弓道場
【試合結果】
関大122-101天理大(全160射)
リーグ戦4位の結果に終わり、天理大との入れ替え戦に臨んだ。負ければ2部降格という緊張感の中、1立目から安定した射を披露し、相手を突き放す。終始リードを守り切り、1部残留を決めた。
入れ替え戦はホームで行われた。前立の先発メンバーは、村松璃輝人(経1)、宮川匠吾(経1)、福岡亮汰(シス理2)、多湖伝我(経3)。初立では村松と多湖が皆中し、10中で後立へ。後立は、畠山拓真(商1)、三宅琳久(環都2)、佐々木大河主将(法4)、齊藤伊吹(情4)で構成された。全員が初矢をあて、計13中。佐々木主将が皆中し、6中リードで1立目を終えた。

このままリードを広げたい2立目。前立は1立目に続き、村松と多湖が皆中する。後立は全員が3中以上を記録し、両立合わせて27中。相手との差を16中に広げ、勢いをつける。

3立目前立では福岡に代わり、石動颯大(社2)が登場。村松、宮川、多湖が皆中し、15中と高い的中数を見せた。後立では、三宅が2立目に続き皆中するも、全体の的中数が下がってしまう。しかし、依然リードを保ったまま、試合は4立目に突入した。

4立目前立は宮川が皆中。村松、多湖は、ここまで1射も外さない集中力を発揮する。後立は畠山が今試合2度目の皆中。大落を担う齊藤も皆中し、両立合わせて27中と、勢いを途切れさせず最終立へ。

迎えた最終5立目。宮川、石動は3中あてる。ここまで全ての立で皆中と、好記録をたたきだした村松、多湖。最終立を皆中で終えることはできなかったが、村松は20射中17中、多湖は20射中19中と実力を示した。後立では齊藤が今試合2度目の皆中を記録し、大落として、試合を締める。終始リードを保ち、最後は122-101と圧倒的な差で勝利を収めた。

目標であるリーグ優勝、王座優勝には届かなかったが、今できることをやり切り、1部残留を決めた。この結果をうけ、来年も1部リーグ優勝、王座優勝を目指すことができることに。「結果としては反省すべき点があったのですが、練習通りの結果が出たので良かったなと思いますし、来年への課題が見つかった試合だったと思います」と試合を振り返った佐々木主将。リーグ戦を通して、見つかった課題を修正し、来年こそ全国の舞台へ行くために。今日もひたむきに練習に励む。【文/写真:木村遥太】
▼佐々木主将
「(試合を振り返って)リーグ戦が終わってから今日に向けて、3週間みんな苦しい中やってきてくれて。結果としては反省すべき点はあったのですが、練習通りの結果が出たので良かったかなと思いますし、来年への課題が見つかった試合だったと思います。(1部残留への率直な気持ち)素直にほっとしてます。先輩方がつないでくださった1部だったので、何がなんでも1部には残るという気持ちで取り組んできたので、うれしいです。(リーグ最終戦から入れ替え戦までで取り組んできたこと)1、2年生が頑張ってくれていて、数字が伸び始めてきている子もいる中で、本番、経験も少ない中で、プレッシャーのかかる入れ替え戦に出場させるのもしんどいと思うので、練習の時から1、2年生に積極的に経験を積んでもらって、あとは3、4年生が引っ張って、みんなで頑張ることを意識して取り組んできました。(主将としてチームを引っ張る時に意識したこと)主将なので部員の手本になるという中でも、こうすべき、こうあるべきというのがあって。シーズンの前半でと取り組んできて失敗したこと、成功したことがあって。こうすべきというよりも、最後、チームとしてこうしたいというのを意識して、あとは部員全員が最大限の力を発揮できるような環境作りを意識してきました。(同期の存在は)同期の存在はすごく大きかったです。にぎやかというか明るい代で。試合に出ていない子たちにも支えられてきたおかげで、1年間主将としてやってこれました。1年生の時は1人で試合に出ることが多かったのですが、2年生後半くらいから同期の子たちもすごく頑張ってくれて。結果をずっと隣で残して踏ん張って、自分がしんどい時には代わりをやってくれたり。この1年、自分が頑張らないといけないところで頑張れないことがすごく多かったのですが、そういう時に本当に同期が頑張ってくれたおかげでここまでこられたので、同期の存在は大きかったです。(後輩たちに向けて)素直に頑張れと言いたいです。今年1年、いろいろな経験があったと思うので、生かすとことは生かして、その中でも良かったところ、悪かったところはおのおのが振り返って。部の目標の『王座優勝、1部リーグ優勝』はかなわなかったので、自分たちもそうですし、先輩方がずっと育ててきてくださったのが今の後輩たちなので、3年生は最後の1年、必死にやりたいことを最大限やってほしいなと思います。1、2年生に関しては、今の3年生を支えてほしいなと思いますし、下級生にしかできないパフォーマンスがあると思うので、思う存分やりたいようにやってくれたらいいなと思っています」
▼齊藤
「(試合を振り返って)4年生最後の試合で。ただ、入れ替え戦なので負けられない気持ちや緊張感もあった中で、自分を律して、前で引いている佐々木や下級生、応援してくれているみんなのために頑張りきることができたと思います。(最終立を皆中で試合を終えることができた点について)最後の公式戦なので気合も入って、皆中するという気持ちでできたのはうれしいですし、チームとしても最後皆中で締められたのは来年につながったと思います。(1部残留への率直な気持ち)『リーグ優勝、王座優勝』を目指して戦ってきた中で、入れ替え戦になってしまったのは悔しいです。けど、ここで踏ん張って勝ち切ったことで、来年同じ目標を後輩たちに目指してもらって、成長してほしいなと思います。(リーグ戦、全試合出場して)苦しかったのが正直な感想なのですが、仲間の存在や監督、コーチの支えがあって今があると思っていて。そういう人たちのために自分があてることで勝ちにつなげることができたらいいなという思いでフル出場して、勝利に貢献できたのかなと感じています。(大落として試合中に意識したこと)考えてしまうとあたらないのが練習でもあったり、練習試合でも失敗してきたので、極力考えないようにしていて。ただ仲間のためであったり、支えてくれている人のためという根本は変えずに自分の射をやり切ることを意識しました。(4年生として意識したこと)春は失敗した時にすごく落ち込んで、リスタートするのに遅れた印象でした。秋はその反省を踏まえて、失敗してもその日で終わらせることを意識したことで波が小さくなったなと思います。(同期の存在は)主将(=佐々木)がすごく頑張ってくれていたので、副将として、自分は何をしなきゃいけないのかというのをすごく考えて。その過程でうまくいった、いかなかったことがある中で、相談したり、支えてくれる同期がいて、今年は勝ちで締めくくれたかなと思ってます。今年1年、同期の存在もそうですし、いろいろな人の支えが力になっていたので、ありがとうを伝えたいなと思います。(後輩たちに向けて)今を常に全力で生きていってほしいなと思います」
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