◇第102回全国学生選手権大会◇団体戦◇11月3日◇両国国技館
〈Bクラス〉
[3回戦]対大東文化大
○大山 押し出し 樽本
○大角 突き出し 境川
●橋本 押し出し 小松
●森田 寄り倒し 濱村
○山ノ内 すくい投げ 相田
○関大3−2大東文化大
対金学大
●大山 押し出し 篠
●大角 寄り切り 森田
●森 上手投げ 大森
○森田 押し出し 若林
●山ノ内 吊り出し 可貴
●関大1−4金学大
Bクラス 3位
〈Aクラス〉
対日体大
●大山 上手投げ デルゲルバト
●大角 押し倒し クリストファー
●森 突き出し 杉本
●森田 押し出し ブフチョローン
●山ノ内 突き出し 新川
●関大0−5日体大
対駒大
○大山 突き落とし 河本
●大角 寄り倒し 古田
●森 押し倒し 加島
●森田 押し出し 古畑
●山ノ内 寄り切り 坂井
●関大1−4駒大
対国士舘大
●大山 押し出し 新井
●大角 突き出し 中山
●森 突き出し 大塚
●森田 寄り切り 鈴木
●山ノ内 寄り倒し 吉岡
●関大2ー3国士舘大
4年生にとって最後の大会となる全国学生選手権大会。1日目の個人戦を終え、迎えた団体戦は3回戦からの出場となった。大東文大相手に3―2と僅差で勝利し、Bクラス3位となる。続くAクラスでは、勝利を挙げることはできなかったものの健闘し、大会を終えた。
先鋒として登場した大山蓮斗(人1)は、相手に攻撃の隙を与えず、押し出しで勝利。関大に1勝目をもたらし、チームを勢いづける。二陣として登場した大角悠誠(人2)は、同じタイプの戦い方をする相手との対戦。両者、一歩も譲らない戦いだったが大角が突きで圧倒し、2勝目をもたらした。あと1勝で勝利となる場面で迎えた、中堅戦。橋本琉(経2)は、健闘するも体格の大きい相手に押し出しで黒星を喫する。続く副将戦で登場した森田力輝亜(人3)は、土俵際で相手を押し出そうとするも粘られ、寄り倒しで黒星となった。この時点で2―2の同点となり勝負の行方は大将戦に。山ノ内大聖(文1)と対戦相手の体重差は60㌔、難しい試合になると思われた。試合序盤から相手に押し出されそうになるも耐え、粘りを見せる。攻撃の隙を窺っていた山ノ内。相手との隙間ができた瞬間に足を狙い、隙をつく。意表をつかれた相手はそのまま土俵の外へ。大きな歓声が上がり、部員たちにも笑顔があふれた。
続く準決勝の相手は西日本3位の金学大。先鋒の大山は相手と組み合うも土俵際まで押され、そのまま押し出しで敗北となる。続く大角も序盤は優勢に試合を進めるも、寄り切りで黒星。中堅戦では、森直輝(シス理3)が登場した。1試合目が仕切り直しとなり迎えた2試合目。低い姿勢で攻めるも、上手投げで負けてしまう。
続く森田は、身長差がある相手を押し出し、勝利を挙げた。大将として登場した山ノ内は相手にまわしを取られ、吊り出しで敗北を喫する。金学大に負けてしまうも、関大のBクラス3位が決定し、Aクラス出場が決定した。
Bクラスの試合から時間を空けずに始まったAクラスの試合。個人戦でも1位を獲得した選手がいる日体大と相まみえる。白星を挙げることはできなかったものの、各選手が奮闘した。続く対戦は初戦で近大を倒した駒大。先鋒の大山が開始直後に土俵際まで押し込むも、相手が粘り、ピンチの状況に。しかし、そこで押し負けず押し出しで勝利を挙げた。そして迎えた最終戦、国士舘大との対戦。大角、森田が勝利を挙げ、2勝2敗で大将戦にもつれ込むも、勝利とはならなかった。
Aクラスでは白星を挙げることができなかったものの、Bクラスでは1年生の活躍もあり、3位入賞を果たす。試合終わりには、坂本明優主将(社4)と金川玲奈マネージャー(文4)が部員一人一人に声をかける場面もあり、後輩の目からは涙も溢れ、笑いあり、涙ありで大会を終えた。
4年間、関大相撲部の一員として、要として、チームを引っ張ってきた2人は引退となる。高校時代から知っている後輩や、新しく出会った仲間と過ごした4年間はかけがえのない時間だったに違いない。これから新たな道に進んでいく2人のさらなる飛躍に期待が高まる。【文/写真:湯浅あやか】
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