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◇第56回全日本大学駅伝対校選手権大会◇11月3日◇熱田神宮~伊勢神宮

[最終結果] 19位 5:33:52

1区 谷村恒晟(安全3) 28:23   区間10位
2区 井出蒼人(法2)    34:50   区間22位
3区 平野圭人(環都2)    36:50      区間22位
4区 坂本亘生(化生4)       37:08      区間24位
5区 芝秀介(政策3)  38:40       区間18位
6区 英唯明(文4)    40:00     区間20位
7区 秋山翔太朗(法3) 54:34       区間18位
8区 坂東壮流(商4)  1:03:27    区間21位

先月の出雲駅伝で悔し涙を飲んだ関大陸上競技部。目標である「打倒関東」を達成すべく今季2度目の挑戦が始まった。レースは1区から波乱の展開を見せる。稀に見るスローペースの展開となり、関東の強豪も調子を狂わす中、谷村は10位でタスキリレー。全国で戦える強さを示した。何とか順位を維持したい関大だったが、2区以降は思うように順位をあげられず。昨年から一つ順位を落とし、19位でのフィニッシュとなった。

出雲駅伝に続き、今大会でも1区を任された谷村。レースは序盤からかなりのスローペーの難しい展開となる。先頭集団の中から向け出す選手が現れず大きな集団のままレースが進む。残り1キロを切っても膠着(こうちゃく)状態が続いた難しい展開にも谷村はうまく対応した。集団の中でじっと我慢しペースを刻み、全国の強豪からまったく遅れをとることはない走りを披露。最後のスパートにもなんとか食らい付き、トップと5秒差の10位でタスキをつないだ。

IMG_8784-200x133 【陸上競技】関東の強豪に食らいつき19位
△谷村

谷村が作った素晴らしい流れに乗りたい2区。タスキを受け取った井出は勢いよく第1中継所を飛び出した。平坦な2区はごぼう抜きが起こりやすいスピード勝負の区間。井出はこの難しい区間を何とか走り抜けるも区間22位。全体順位は19位となった。

3区を走ったのは平野。他大学では留学生も走る強豪ひしめく区間だ。2区で少し躓いたところを何とか盛り返したいところだが全国の壁は高く区間22位。全体順位は19位のまま4区の坂本へとタスキをつないだ。

IMG_8759-200x133 【陸上競技】関東の強豪に食らいつき19位
△平野

高低差が大きく激しいアップダウンへの適応が求められる4区。タスキを受け取った坂本は前を走る皇學館大を必死に追いかける。トップの大学との差が10分を超えると繰り上げスタートとなる今大会。何とかタスキをつなぎたい一心で懸命に走る坂本だったがわずかに間に合わず。無念の繰り上げスタートとなった。

IMG_8785-200x133 【陸上競技】関東の強豪に食らいつき19位
△坂本

紫紺のタスキが途絶え、白いタスキを肩にかけ5区を走った芝。当日のメンバー変更で伊勢路へ挑んだ。4区から競っている皇學館大とは、5区でも激しいデットヒートとなる。最後は芝が意地を見せ、関大が一歩前に出て19位でタスキリレー。芝自身も区間18位と素晴らしい走りを披露した。

6区を走ったのは英。ここでも先頭とのタイム差が広がり、繰り上げスタートの危機に陥ってしまう。しかし英は粘りの走りを見せ、繰り上げ5秒前にタスキをつなぐ。意地のタスキリレーでチームに勢いをもたらした。

続く7区は秋山が担当。7区は17.6キロと2番目に長い区間であり、レースのクライマックスに向けて順位が大きく動く区間だ。関大は何とか順位をあげたいところだが、またしても繰り上げスタートの時間が近づく。第5中継所以降は先頭から15分の差をつけられると、繰り上げスタートの対象だ。懸命に走る秋山だったがあと1歩届かず。2度目の繰り上げスタートとなった。

IMG_8788-200x133 【陸上競技】関東の強豪に食らいつき19位
△秋山

最終8区を走ったのは長距離のパート長を務める坂東。繰り上げスタートとなり白いタスキを肩にかけ伊勢神宮を目指す。スタート直後から集団での走りとなった。1つでも上の順位を目指して懸命に走る。最後は観衆の間を駆け抜け19位でゴールテープを切った。

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△坂東

出雲駅伝に続きまたしても関東の高い壁にぶつかることなった関大。しかし、何度も繰り上げの危機を乗り越える意地の走りを披露した。「打倒関東」の目標は達成できたとは言い難いかもしれないが、難しい戦いの中で得られたものは大きい。次は11月16日に行われる丹後駅伝。全国の舞台で磨いた関大の駅伝を見せつけ、関西のライバルたちを圧倒する姿を期待したい。【文:井原郷志 /写真:春田史帆・井原郷志】

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