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◇第30回大阪選手権大会準決勝◇4月27日◇対FC大阪◇J-GREEN堺S1

【前半】関大0-0FC大阪
【後半】関大0-3FC大阪
【試合終了】関大0-3FC大阪

スターティングメンバー
GK生嶋
DF若尾、古河、山本、吉村瑠
MF藤井、藤﨑、安藤、和田、黒沢
FW 今西

大阪選手権大会(大阪選手権)準決勝で、J3・FC大阪と対戦した関大。勢いのある相手に押される場面が目立つも、守備陣を中心に集中した守りを見せ、スコアレスで試合を折り返す。しかし、後半は相手のギアも上がり、同10分に先制点を献上。その5分後にも追加点を許し、苦しい展開に。交代選手を投入し何とか反撃に出たかったが、流れをつかむことはできず。0-3で敗れ、大阪選手権は準決勝で幕を閉じた。

リーグ戦から大きくメンバーを代え、FC大阪との準決勝に挑んだ関大。両者の応援で会場が大いに盛り上がる中、関大のボールでキックオフした。勢いのある相手に対し、序盤から押される展開に。サイドからクロスを入れられピンチが続くも、GK生嶋健太郎(安全4)の飛び出しが光る。その中でも、相手の隙を突き時折関大にもチャンスが。前半12分、MF安藤友敬(商2)がセンターサークル付近でボールを奪い取り、右サイドへと展開。クロスをファーサイドでMF黒沢偲道(人1)が合わせるも、枠を捉えることができない。直後にもロングボールからDF吉村瑠晟(経4)が抜け出し、相手陣内奥深くへと侵入。ペナルティーエリア内でフリーのMF安藤にクロスを供給するが、うまくミートさせることができず。得点には至らなかった。

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△MF安藤

依然として押される展開は続き、セットプレーも増え始める。だが、TOPチーム初先発のDF古河幹太(文1)とDF山本圭晋(経1)が冷静な対応を見せ、相手FW陣に決定的な仕事を許さない。なかなかボールを保持することができず苦しい場面が続くも、失点を0に抑えながらゲームを進める関大。両者共にこれと言った決定機を演出できないまま、スコアレスで試合を折り返した。

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△DF古河

スコアレスのまま迎えた後半、先にチャンスを作ったのはFC大阪。同4分にコーナーキックの流れからヘディングシュートを放たれる。対する関大は、DF吉村瑠やMF藤井龍也(情1)がクロス。両サイドから相手ゴールを脅かす。しかし同10分、ついに均衡が破れた。相手に右サイドを突破され、低い弾道のクロスを入れられる。一度はクリアしたものの、ルーズボールをワンタッチで仕留められ、先制点を許した。

失点後はFC大阪が試合の主導権を握る。すると同15分、自陣深くでロングスローのピンチに。ワンマークによって空いたスペースに走り込まれ、頭で合わせられた。J3で好成績を残す相手に、短時間で2得点を奪われる苦しい展開に。関大ベンチはMF真田蓮司(法3)やMF北村圭司朗(法3)を投入し、反撃を試みる。すると同20分、MF北村が自陣でパスを受け取ると、ドリブルで相手陣内へ運び、カットインからシュート。後半のチーム初シュートを放つ。その後はボールを保持する時間が増えるも、相手の速いプレスに苦戦。テンポよくパスをつなげることができず、なかなかゴールへと近づけない。その後もシュートを放つことができず、時計の針が進む。

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△MF北村

同40分、相手のプレス強度は落ちず、前線でパスを奪われるとロングカウンターに。最後はクロスをフリーで合わせられ、試合を決定付ける3点目を奪われた。関大は試合終了間際に、途中出場のFW兎澤玲大(れお=法2)が背後へ抜け出し、左足でシュートを打つも枠を捉えることができず。後半はJ3首位を走る強敵相手に完全に封じ込まれ、4年連続の天皇杯出場を逃した。

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△FW兎澤

大阪選手権は準決勝敗退となり、大会初の4連覇への挑戦が幕を閉じた。次戦は中1日で前期リーグ第5節を迎える。10日間で4試合と、過去に見ないハードスケジュール。その中でポイントとなってくるのは、選手層の厚さだろう。「今日の試合に出たようなサブ組の選手たちの底上げというのが、学生リーグの優勝にもすごく大事になってくると思う」とDF古河。先を見据えて挑んだこの一戦を無駄にしないためにも、次戦は必ず勝利を収める。【文/写真:岩口奎心、上田峻輔】

▼前田雅文監督
「(連戦が続く中でのメンバー選考)中1日というところと、今日の試合に勝つことができれば5連戦になる。その次の決勝でも勝てたら、5月末にも連戦が続くということで、どのみち選手のボリュームを作っていかないといけない。今日のこのメンバーで勝利を収めて成長していくことが、今後につながると思った。どこかのタイミングで戦力になってもらわないと昨年、おととしもそうだったが、連戦の時にかなりけが人が増えてしまった。そのことを見据えたメンバー選考だった。(スターティングメンバーに伝えたこと)それぞれがポテンシャルを持っているから、それほどプレッシャーをかけるわけではなく、できることをしっかりやってほしいと伝えた。(前半を無失点で終えた)0で抑えるということは言っていた。相手は内容と結果の両方を求めてくる。その中で最後のシュートの場面を粘り強く守ることを伝えて、結果が伴わなかったら相手は内容が良くても焦ってくるだろうということは言っていた。0でできるだけ長い時間粘ることができた。(プロの壁は高かったか)うちよりは出慣れているというか、90分間しっかり戦うことができた選手が向こうの方が多かった。関大は一つ一つの質は高いけれど、それを継続する力が向こうに比べると低かったかなという印象。(これからに向けて)とにかく学生リーグで1つでも勝ち星をつかむこと。勝ちにつなげられるようにやっていきたい」

▼DF古河
「(試合前の心境)試合前からターンオーバーをするということは聞いていた。サブ組が中心に出ることになり、緊張というよりかは、自分としてはJ3の首位チームが相手で、その試合に出られることにすごくわくわくした。(DF山本圭と話したこと)相手が前にどんどん力強く蹴ってきて、競り合いが多くなるということは分かっていた。粘り強く0で守って、攻撃陣に点を取ってもらう。とりあえず後ろは0で守ろうという話をした。(前半を無失点で終えた)前半は自分もビルドアップの時にボール運ぶことができたし、チームとしてもすごい勢いよくいくことができた。出だしとしては良かったと思う。(試合を通して感じたこと)最初はやれている時間帯もあったが、最後の方は自分の力の弱さとかが出て、プロとの差をすごく感じさせられるゲームだった。(自身のパフォーマンス)前半は自分の思い通りにできたし良かった。感覚的には良かったが、後半で自分のところから失点してしまって、まだまだ力のなさを感じた(自身の強み)元々はボランチをやっていたから、センターバックで出た時でも運ぶことや、パスでのプレス回避は自分の持ち味。(これからの意気込み)連戦の時は主力の選手にけがが出てくる可能性がある。そこで今日の試合に出たようなサブ組の選手たちの底上げというのが、学生リーグの優勝にもすごく大事になってくると思う。もっとスタメンを脅かすような競争ができるように、練習から迫力を出してやっていきたい」

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