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令和3年度関西学生春季リーグ戦第1節◇対同大3回戦◇4月5日◇わかさスタジアム京都◇

関大 000 000 012=3
同大 000 200 03X=5

(関)定本、辰己、巻-久保田拓
(同)真野、西村、小倉、高橋佑-城下、長谷川

1(中)安藤
2(右)中井颯
3(遊)野口
4(捕)久保田拓
5(一)上神
6(左)小河
7(二)坂之下
8(投)定本
9(三)藤﨑

1勝1敗で迎え、勝ち点をかけた大事な戦いとなった。先発には、初戦に6回途中まで投げた定本拓真(文3)。しかし相手投手に、7回まで2安打に抑えられ苦しい展開に。終盤には意地を見せ、点を入れるが同大には届かず試合終了。大きな勝ち点を逃した。

初回に安藤大一郎(経4)と中井颯良(政策2)が二塁打で出塁。いきなり盛り上がりを見せた。しかしその後クリーンナップが倒れ、この回無得点に抑えられた。投げては定本が打たせて取る投球で上々の立ち上がりを見せた。

2473A1C0-264C-4C78-B31D-D3A50E3B3B3C-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△先発の定本
DA201B52-9635-49A3-9C7B-D05C0CBCAB31-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△安藤
C6494073-142E-46F6-9BCA-FC4116C1F8B6-298x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△中井颯

その後は苦しい展開が続く。相手の四球で走者を塁に送るも点には繋がらず。打線が凡打の山を築いた。4回には先発・定本も適時打を含む3安打を許し、2失点。

5回からは代わった辰己晴野(人3)が好投を見せる。3回無失点と同大打線の流れを止めた。

9D3CBE3D-C975-4507-958C-5737A047CEB6-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△辰己

2点ビハインドで迎えた8回表。関大打線の沈黙を破ったのは代打・口分田楓太(人3)だ。中前にボールを弾き返し、この回の先頭打者として流れを引き寄せた。続く藤﨑悠(環都4)も右安打を放つと、安藤の犠飛で1死一、三塁のチャンスをつくる。そして中井颯のゴロの間に代走の奥村起力士(情4)がホームを踏み、1-2と点差を縮めた。

3607EF09-EFB4-4743-8B30-98885588E4DD-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△藤﨑

しかしその裏。辰己に代わった巻大地(商4)が打ちこまれる。2安打を浴び、2死満塁のピンチを招くと適時三塁打を打たれ、1-5と突き放された。

3C1C6FAF-7CA0-4AD6-88FE-306528E0BC6A-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△巻

9回にも関大はチャンスをつくった。久保田拓真(社4)がライトの頭上を越す三塁打で出塁。続く上神雄三(法3)が左適時打で走者を還した。その後は代打攻勢。竹元拓海(情4)と有馬諒(商2)が安打を放ち、迎えた藤﨑の打席。見事な適時打を放ち、2点差に。しかし猛追もここまで。追いつくことは、かなわなかった。

D9C869FE-1551-4F8D-BA4B-FB6F9D9F07ED-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△ベンチとハイタッチを交わす久保田拓
60785383-28CD-47B9-89F6-7665D64A5BEB-300x200 逆転かなわず勝ち点逃す
△上神

逆転勝利とはならず、初節の勝ち点は同大のものとなった。試合終了後は選手たちも悔しそうな表情を浮かべた。しかし、春季リーグ戦は始まったばかり。来週にはチームにとって大事な関関戦が待っている。甲子園で関学大に勝利し、勝ち点を獲得する。【文:上田紫央里/写真:坂井瑠那】

▼早瀬万豊監督
「初回、安藤と中井が二塁打で、0アウトニ、三塁で野口と久保田を迎えるという絶好の展開だったにも関わらず点が取れなかったのが1つ大きなポイントだった。あそこで内野ゴロでもいいから何か出れば、というところ。立ち上がり攻めようと言っていただけに残念ではある。そこから少し膠着(こうちゃく)状態が続いて、向こうにもワンチャンスを生かされて取られた。焦りはなかったが、切り替えてやろうということだったが、先発ピッチャーに1歩が出ず辛抱しきれなかったのかなと。言っても前半でまだ2点だったので、後半の勝負というところで、チャンスを少し作れ始めたので、そこで1本が出ていればと思う。そこで出なかったことが敗因。たらればにはなるが、野球は流れがあるので、5回までに関大が点をとっていればまた違ったのかなと思う。相手にワンチャンスを生かされてしまった。掴みきれなかった。ピッチャーの大胆なピッチングを助けたというところはある。(同大投手の左の変則フォームについて)短く左に当ててくるということは分かっていたが、抑え込まれた。左投手対策は去年から課題に上げていたことだが、変則の左にタイミングが合わなかったというところ。(定本について)前半なんとかしっかり抑えてくれればと思っていた。今日は継投を頭に入れていた。粘ってはいたが1点であれば、と思ったが2点差ということが相手ピッチャーを勇気づけたのではないか。(辰己について)調子はここのところ良かった。ボール自体は期待していたボールは投げれていた。(9回の打線爆発について)ああいう繋がりが前半に欲しかった。途中から出てきた選手がああいう粘りを見せてくれたので、先発の選手はすごくいい刺激になったと思う。(次戦以降について)勝ち点を落としたので後がない状況。ここから真価が問われるので切り替えて、こちらも期待して、選手もいい考え方をして勝負に持っていきたい」

▼久保田拓

「全然いい場面で打てなかったので、最後の1本、いい当たりではなかったがなんとか打ててよかった。次節につながる1本だったのではないかと思う。初回の1、2番が作ってくれたチャンスを活かせなかったことが、試合全体をズルズルといけない方向にしてしまった要因。誰かが1本出したら今日の試合は楽になっていたと思う。(自身の打順4について)前の打者の野口がいいバッターなので、四球で敬遠されて自分に回ってくるので、打たないとチームが勝てない。難しいが打ちたいとは思っている。1本出た時はすごくやりがいに感じる。(リードに関して)序盤の方は相手打者との駆け引きはうまく行っていたが、点を取られた回は淡白になりすぎていたのかなと。(右方向の打撃について)この節の1、2戦目前半までは内を攻められていたが、2戦目の後半から外を攻められることが多くなったので、右方向に強い打球は意識していた。9回は何がなんでも出るという気持ちだったし、右方向にも飛んでくれた。(キャッチャーフライについて)上空に強い風は吹いていたが、いけたと思ったので声を出した結果落としてしまったので、自分の責任。(定本について)最初の方は低めの威力はなかったが、回を重ねるごとに強くなっていったのでよかった。カーブとスローカーブを投げ分けて、最近良くなってきていると思う。(辰己について)途中から出てきた分気持ちも入っていたので、球質は良かった。(捕手という立場について)1人1人特徴だったりボールの質は違うが、その選手のいいボールを投げさせてアウトをとっていきたい。(次戦、関関戦について)関関戦は大事な一戦ですし、リーグ戦を優勝するに当たっても大事な試合になってくるので、来週までにきちんと準備したい」

▼野口智哉(人4)

「無死二、三塁の場面で自分に回ってきて、試合の流れを左右する場面だったので、ああいうところで三振してしまうのは、クリーンナップの一角として情けないです。(真っ直ぐが続いたが)変化球を張りすぎてる部分もあるので、そこはしっかり修正して、次の関関戦においては、ああいう場面でしっかり打てるように準備していきたいです。(3試合を終えて)状態としては悪くないですが、やっぱり心の余裕というか考え方っていうのが、自分のやりたいことに伴ってないので、そこはあとでしっかり振り返って、自分の考えていることと身体が一致できるようにやっていきたいです。(考えていることは)消極的になりつつあるのと、構えてしまっている部分があるので、次は積極的にいくつもりです。(記録について)特に意識はしてなかったんですけど、リーグ戦ってなってくると、打率だったりヒットの本数ってなってしまうので、そういう変な考え方はせず、しっかり結果に向けて進めてきたんで、自分と向き合いながら次に繋げていくことが大事だと思っています。そこで下を向いているようじゃ、次も同じ結果に終わると思うんで。しっかり反省しつつ次に向けて、まだ全国に出られるチャンスはあると思うので、まずは次の一戦しっかりと勝利を目指してやっていきたいと思います」

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