◇令和6年度新人戦決勝戦◇対関学大・京産大◇4月13日◇大阪経済大学弓道場◇
[試合結果]
関大 97中
関学大 86中
京産大 57中
(全120射)
1カ月にわたって開催された新人戦。決勝戦は各ブロックを勝ち上がった大学の三つ巴対決で行われる。先週行われたブロック決勝では、高い的中率を記録し、強敵・大経大を相手に99-94で勝利。今季初タイトルに向け、決勝戦では関学大、京産大と対峙(たいじ)した。
先発メンバーは、宮川匠吾(経2)、松本善樹(人1)、須川心暖(こはる=文2)、間苧谷菜生(商3)、小林勇太(文4)、西口桜桃明(おとあ=環都3)。先週からはメンバーを大きく入れ替え試合に臨む。緊迫した雰囲気で始まった1立目。宮川が皆中を記録し、16中と好スタートを切った。しかし、関学大も同中で差を広げることはできない。

2立目では、間苧谷に代わり、福永凌佑(社2)を投入する。宮川が再び皆中を記録し、さらに松本、小林勇も皆中。代わって入った福永も皆中を達成した。ここでチームは22中となり、高い的中率を誇る。


続く立では、須川、西口が皆中で、計17中。3立目終了時点で関学大とは4中差、京産大とは19中差をつけた。まだ安心できない的中差だったが、4立目は24射23中で圧倒的な行射を披露。チームとしてこの日の最高的中数をたたき出した。


最後まで集中力を切らすことなく、宮川、西口が皆中で締めくくる。この立でも19中と高的中を出した。先攻の関学大の的中数を上回り、この時点で優勝を決定させる。新チームが始動し、最初の公式戦で見事タイトルをつかみ取った。
最終結果は、関大の97中、関学大の86中、京産大の57中となった。他の2校と10中以上の差をつけ、見事勝利。下級生が多く出場した今大会で大きな成長を見せた。また、宮川は大前として、西口は落として試合にフル出場し、頂点へ導く。最高の形で幸先のいいスタートを切った関大弓道部。続く大会でも優勝をつかみ取る。【文/写真:速水咲良】
▼森本弘大主将(商4)
「(今日の試合を振り返って)まずは新人戦優勝できたことが本当にうれしく思っています。新人戦の練習が始まってから、ずっと優勝を目標に掲げてみんなでやっていたことがしっかり結果につながって、すごく良かったかなと思っています。(新人戦は男女一緒に戦う唯一の試合)いつもは男女分かれていますが、今回は一緒ということで部員70名全員が一丸となって戦うことができました。(決勝に向けて)ブロック決勝からもずっと意識していたことなんですけど、各立で20中を切らないというのをずっと言い続けて、合計100中に乗せようとメンバー練習を重ねていました。しっかりメンバー練習でも、その目標の100中を超えて、今日は惜しかったんですけど、メンバー練習と同レベルの的中を本番でも出すことができたのは、すごい選手の成長にもつながったかなと思います。(下級生が多く出場していたが)最初は緊張していたりっていう部分もあったんですけど、それぞれのやることをしっかりやりきるということを意識してもらっていて、それがしっかり発揮できていて。的中につながって、関大の勝利につながっていったのかなと思う。新人の子たちが努力して選手の座を勝ち取って成長していってくれると、チームとしても強くなっていくので、チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)していける関係ができているのかなと思います。(今後に向けて)新人戦が一段落して次は府選(大阪府学生選手権)なので、しっかり府選のメンバーに選ばれている人は頑張ってほしいです。これまでの新人戦は12本であったり、20本で決まっていたところが4本で決まる試合に変わっていくので、しっかりそこで勝ち切りたいと思うのと、昨年準優勝で終わっているので、しっかりそのリベンジを果たして、今年優勝して関選(関西学生選手権大会)に臨みたいなと思っています」
▼小田桐朱璃女子主将(商4)
「(今日の試合を振り返って)率直にうれしいっていう気持ちが一番あります。新人戦期間、長い間やってきて、シーズン入ってから3カ月くらいやってきて、やっぱりいろんな課題にぶつかって伸び悩んだ時期とかもあったと思うんですけど、それを乗り越えてみんなで頑張って優勝できたのはすごいよかったかなと思います。(試合を見て)昨年は新人戦期間以外は私も選手として戦ってきたので客観的に試合を見ることがなかったのですが、外から試合を見て学べることもたくさんありました。緊張している顔を見ると、すごく共感できるんですけど、一番大切なのはその中でも自分のやるべきことをやり切ることだと感じました。(試合前の雰囲気)試合前は結構みんな緊張してる顔をしていたので、すごい緊張してるなって思ってちょっと不安だったんですけど、でも試合始まってからはすごい真剣に向き合ってやっていて、ちゃんと的中も出たので良かったかなと思います。(今後に向けて)新人戦期間が終わって、次は男女で分かれて府選に臨むんですけど、やっぱり女子の中でもたくさん課題があって、優勝を目指して今練習に取り組んでいるんですけど、やっぱりまだまだ実力もついてないと思うので、ちゃんとその府選優勝できるように練習頑張っていきたいと思います」
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