◇ 第103回関西学生リーグ前期第3節◇4月13日◇対同大◇万博記念競技場
【前半】関大1-0同大
【後半】関大0-0同大
【試合終了】関大1-0同大
スターティングメンバー
GK山田和
DF桑原、髙橋、松名、藤谷
MF真田、三木仁、宮川、村井
FW大矢、兎澤
2節を終え、勝ち点1で前期第3節・同大戦を迎えた。前半5分にコーナーキック(CK)からMF村井天(経3)が先制点を決め、幸先の良いスタートを切る。その後も多くのチャンスが関大に訪れるが、ゴールネットを揺らすことができない。後半も同様の展開となるが、点差を広げることはできず。リーグ初勝利を収めたものの、課題の残る試合となった。

強い雨が降る中行われた一戦。スタンドには応援団が駆けつけ、大声援を送る。その声が関大イレブンの背中を押した。前半5分、CKを獲得する。キッカーはFW兎澤玲大(れお=法2)。インスイングでクロスを入れると、ニアサイドに走り込んだMF村井が左足で合わせ、ネットを揺らした。ゾーンディフェンスで守る同大の守備の隙をつき、早い時間に先制する。

追加点を狙う関大だが、同7分に初めてのピンチが。CKのこぼれ球を拾われ、シュートを放たれる。しかしDF松名大輝(法4)を中心に、体を張ってゴールを守り抜いた。以降は関大ペースに。同17分、ペナルティーエリア付近で相手GKのパスを奪ったMF三木仁太(政策4)がそのまま運び強烈なシュートを打つ。しかし、惜しくもクロスバーに直撃した。同32分には、ペナルティーエリア内で相手GKのキックがFW大矢瑞樹(情4)に直撃。ボールはフリーのFW兎澤の足元へ。シュートを打つも決めきれず。こぼれ球をFW大矢が拾い、FW兎澤へラストパス。今度はGKがいないゴールへシュートを打つも、カバーに入った相手DFの正面へ。同37分には、抜け出したMF村井のクロスにFW大矢が飛び込むもわずかに合わず。何度も訪れたチャンスをものにできず、1点リードで試合を折り返した。

1点をリードし迎えた後半。序盤は同大にボールを握られ、思うように攻撃できない時間が続く。同3分には立て続けにCKを獲得されるが、DF髙橋哲也(文3)、GK山田和季(社4)らの体を張ったディフェンスでゴールラインを割らせない。以降は関大が主導権を握ってゲームを進める。同9分、同11分には、FW兎澤、FW大矢がそれぞれシュートを放つ。しかし、枠を捉えることはできず。また、同17分に立て続けにCKを獲得。MF和田健士朗(人3)がボールを供給するも、相手DFに逸らされてしまい、チャンスを生かすことができない。

同21分に、FW大矢、FW兎澤に変えてFW今西佑(経2)、MF北村圭司朗(法3)を投入。フレッシュな攻撃陣で、追加点を狙う。同33分、MF三木仁がDF桑原からボールをもらい、右サイドをドリブルで駆け上がる。ペナルティーエリアで横パスを出し、MF真田蓮司(法3)がスルーしてFW今西がシュートを放つも、枠上に外れてしまった。同42分には、センターラインで相手のパスをカットしたMF藤井龍也(情1)が、ドリブルで右サイドを駆け上がりそのままシュート。しかし、惜しくも相手GKにセーブされ、得点とはならなかった。アディショナルタイムに入ると、コーナーフラッグ付近でボールをキープして、時計の針を進める。そのまま試合は終了し、1ー0でリーグ戦初勝利を収めた。

リーグ初勝利を収め、勝ち点を4に伸ばした関大。しかし、再三のチャンスをものにできず、得点を積み重ねることができなかった。リーグ戦、大阪選手権と絶え間なく公式戦が続いていく今。くすぶる攻撃陣の覚醒が、今後の鍵となるだろう。【文/写真:市場薫、上田峻輔、岩口奎心】
▼GK山田和
「1点しか取れていないが、攻められるシーンは多くなかった。0で抑えることは当然だと思っている。そこはできて良かったが、得点が取れないというのが今の現状。そこは改善しないといけないと思う。(学生リーグでの自身のパフォーマンス)めちゃくちゃいいわけではないし、試合を通してミスもある。そういったところはもっと直していかないといけない。(キャプテンマークの重み)やっぱ重い。左だけちょっと重くて、肩が上がりにくい(笑)でも、巻いてるというのは責任とか任されているという部分でもある。自分がもっと安定して何でもできるようにならないといけない。(次節への意気込み)勝ち点3を取れるように頑張っていきたい」
▼DF藤谷
「(初スタメン)前節で点を決めて結果を残せた。その結果がこのスタメンにつながって、自分でつかみ取ったものだと思う。自信を持ってプレーできればいいかなと思っていた。瑠晟君(DF吉村瑠晟=経4)のプレーは自分には真似できないというのはわかっている。自分なりのプレーができればいいかなと思って今日はプレーした。(今節の自身のパフォーマンス)前半はどんどん自分が仕掛けるつもりでいって、クロスまで上げられたのは良かったが、最後の質のところで得点につなげられなかった。そこは今後改善して得点につなげられればもっといいのかなと思う。守備面では、自分の方にはそんなに来なかったので今日は良かった。でも、大学レベルのスピードに負けることもあるから、立ち位置や自分が先に予測して止めていかないといけないと思った。(アピールポイント)自分はうまさとかはないけれど、とにかくチームの誰よりも走るところ、最後までスプリントするというのは見てほしい。(次節への意気込み)自分が出たら結果を残して、チーム全体で勝ち点3を絶対に取れるように頑張りたい」
▼MF村井
「(前節・関福大戦で負けた中で、今節に臨んだ心構え)チームとしては開幕から勝ちがないという状況だったので、しっかり勝ち点3を取ることを意識して入った。個人的にはゴール、アシストなど結果でしっかりチームに貢献したいと思って入った。(自身のゴールを振り返って)しっかりコーナーの練習をしていたので、練習通りいい形でボールが入ってきて、決めるだけだった。早い時間に決めれたので、後は良い流れで試合を運べたと思う。(前半終了後、選手間で話したこと)点を決めたけど、しっかり気を緩めずに相手の弱点とかをもう1度話し合ってやっていこうと話した。(後半を振り返って)去年から、1点決めて、2点目3点目が入らないというのがすごく課題。次の試合から、追加点というところを意識してやっていきたい。(次節への意気込み)来週もしっかり点を決めて勝ちたい」
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