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◇令和7年度関西学生春季リーグ戦第1節◇対立命大3回戦◇4月7日◇わかさスタジアム京都

立命大 100 001 000=2
関 大 000 000 000=0

(立)有馬、高橋-西野
(関)荒谷、羽藤-笠井

1(中)渡邊
2(三)宮本青
3(二)下井田
4(遊)山田
5(捕)笠井
6(一)小谷
7(右)鹿熊
8(左)久保
9(投)荒谷

開幕節は第3ラウンドに突入。前日の劇的勝利の勢いそのままに勝ち点を奪いたいところだ。先発は1回戦と同様に荒谷紘匡(法4)。相手も同じく有馬(立命大)が先発し、またしても左腕対決となった。関大は初回に先制を許してしまう。投手戦が繰り広げられ、次の1点が勝負を分けかねない展開に。次に試合が動いたのは6回。荒谷は2本の長打を浴び、2点目を与えてしまった。取り返したい打線だったが、最後まで攻めあぐね、1回戦と同様に3安打完封負け。勝ち点を献上し、悔しさの残る敗戦となった。

中1日で先発マウンドに登った荒谷。初回はストライク先行で簡単に2死を奪う。しかし、3番に右線二塁打を許し、続く4番にも右方向へ弾き返され、先制点を献上してしまった。その裏、昨日の試合で負傷した森内大奈(情3)に代わって1番に座るのは、渡邊貫太(経3)。「自分の役割はチャンスメークをすること」と、3試合連続となる中安打で出塁する。続くリーグ戦初スタメンの宮本青空(経2)が1発で犠打を成功させ、好機を演出。しかしクリーンアップで返すことはできず、同点に追いつくことはできない。

IMG_2169-200x133 【野球】投手陣が粘投も完封負けで勝ち点献上
△荒谷

3回裏は2死から宮本青が四球で出塁。続く下井田悠人(はると=経4)も四球で再び好機を作る。4番・山田悠平(商4)の打球は捉えた当たりとなるも、遊撃手の正面を突き得点とはならない。4回裏、またしても2死から鹿熊大誠(情4)が振り逃げ、久保慶太郎(商2)の左安打で得点圏に走者を置く。しかし、ここでもあと1本が出ず苦しい展開。すると5回表、荒谷は2本の安打を浴び2死二、三塁のピンチに。相手3番に対して、フルカウントから最後は外角いっぱいの真っすぐで三振に斬って取る。流れが関大に来たかと思われた5回裏。先頭の渡邊が左中間へ痛烈な打球を放ち、快足飛ばして二塁へ。宮本青が犠打を決め、1死三塁の絶好機を演出。ここで主砲・下井田に打席が回るものの二ゴロに倒れる。続く山田も三振と、好機を生かすことができなかった。

IMG_0380-200x133 【野球】投手陣が粘投も完封負けで勝ち点献上
△久保
IMG_0463-200x133 【野球】投手陣が粘投も完封負けで勝ち点献上
△渡邊

流れをつかめない中、迎えた6回表。先頭に二塁打を浴び、犠打で1死三塁のピンチを招く。荒谷が投じた渾身(こんしん)の1球は左翼方向へ。左飛かと思われたが、捕球することはできず適時二塁打となってしまう。手痛い追加点を奪われ2点差に。反撃したい打線はその裏、笠井康生(法3)が失策で出塁し、小谷太誠主将(社4)が犠打でつなぐ。この好機に鹿熊が三振、続く久保の打順で、昨日劇的3ランを放った河田流空(りく=文3)を代打起用。スタンドはより熱を帯び、期待が高まるが三振に倒れた。

IMG_0201-200x133 【野球】投手陣が粘投も完封負けで勝ち点献上
△宮本

7回裏はここまで好投を続けてきた荒谷に代えて、代打・大塚誠人(情4)を送るも得点は奪えない。8回からは羽藤翼(商2)が3連投でマウンドに上がる。2個の三振を奪う快投でこれ以上の失点を許さない。8回裏は3番からの好打順だったものの、三者凡退に倒れた。9回も、羽藤は好投を見せ援護を待つ。投手陣が踏ん張っているだけに、意地を見せたい打線だったが、最終回も3人で攻撃を終え無念の完封負け。勝ち点を奪われてしまった。

IMG_0766-200x133 【野球】投手陣が粘投も完封負けで勝ち点献上
△羽藤

相手投手陣を打ち崩すことができず、散発3安打に封じ込められた関大。粘投を続ける投手陣を援護することができなかった。この敗戦により、30年ぶり春季リーグ制覇へは後がない状況に。次節までは約3週間。気持ちを切り替え、まずは今季初の勝ち点獲得へ。次節の同大戦で弾みをつけ、その先の関関戦へ乗り込みたいところだ。【文:櫻田真宙/写真:水井陽菜、櫻田真宙】

▼渡邊
「(第1節の3戦全てで安打を放った)自分の役目は基本的にチャンスメークの場面だと思うので、結果としてはいいものがあったと思います。でも、得点につながっていないということは、何かしらミスがあったのだと思います。また、外野手の声かけであったり、詰められる部分もあったと思うので、そこはしっかりと重く受け止めたいです。次戦から4節続けて勝ち点を取ったら優勝はあるので、切り替えていきたいです。(森内のけがもあり打順が1番に)1番でも2番でも個人的にはあまり変わる気がしないと思っています。昨日の時点から多分1番起用があると思って準備はしていました。1打席目に出塁できたらチームも勢いづくと思っていたので、それができて良かったかなと思います。(次戦に向けて)次戦まで2週間空くので、もう1度全員で雰囲気を作って、しっかりと気持ちの面で負けないように、あと4節勝ち切りたいと思います」

▼羽藤
「(今日で3連投だったが疲れはなかったか)肩、肘の張りとかはそんなになかったので、しっかり変わらず自分のピッチングをしようと思って、いけました。(奪三振率の高さが特徴的だったが、追い込んでから三振の意識はしているか)しっかり緩急をつけて投げたので、それが三振につながった感じです。(自身も大きく成長した第1節だったと思うが、3日間を振り返って)昨年の秋にリーグ戦で投げた時から考えて取り組んでいたことが、しっかり第1節で出せたかなと思います。これから次の節まで2週間空くので、レベルアップして同大戦に行けるように頑張りたいです。(3日間で7回8奪三振被安打1。手応えはあったか)まだまだもっとチームに勢いを与えるピッチングとか改善できるところはあると思うので、いいところは継続して、またしっかり成長して次に向かいたいです。(次節への意気込み)自分が任された役割をしっかり果たして、チームを勢いづけられるピッチングをして、しっかり勝ち点を取りたいです」

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