◇令和7年度関西六大学連盟春季リーグ戦第4節◇対神大2回戦◇4月4日◇万博記念公園野球場
関 大 004 120 0=7
神 大 000 000 0=0
(関)山﨑-中野
(神)久米、伊東、村上-森
1(指)山﨑
2(中)佐竹
3(三)橋本
4(右)木下
5(一)今村
6(捕)中野
7(遊)福榮
8(左)松田
9(二)永村
先発 山﨑
第3節からは3連勝の関大。勢いに乗り第4節2回戦を迎えた。3回に無死満塁の好機を作ると、4番・木下立清(りゅうせい=人4)と6番・中野寛都(人4)が適時打を放ち、この回4点を奪う。5回にも連打と犠飛で2点を追加。先発の山﨑大輔(商3)は、初回から好投を続け、今季3度目の完封勝利を収めた。
初回は1番・山﨑が左安打で出塁するも、後続が倒れ先制とはならなかった。先発のマウンドには山﨑が上がる。テンポ良く投げ込み、三者凡退に抑えた。

2回、1死から6番・中野が左翼方向へ球を運ぶ。2死一塁となるも、8番・松田朋大(社4)が鋭い打球で中堅へ。2死一、二塁とし先制の好機を迎えたが、相手投手も簡単に点を許すことなく無得点に終わった。この回も山﨑は三者凡退に抑え、攻撃への流れを作る。
1番から始まる好打順の3回、山﨑が四球で出塁すると、2番・佐竹俊哉(情3)が右安打で続く。3番・橋本昂来(安全4)もストレートの四球で、無死満塁の大好機を作った。ここで迎えるは、4番・木下。右翼手を越える適時二塁打で2点の先制に成功した。

なおも無死二、三塁。5番・今村優真主将(経4)が内野ゴロに打ち取られるも、6番・中野が右中間への適時二塁打を放つ。この回4点を奪取した。

得点後の裏、0点で守りたい関大。先頭打者を難なく打ち取るも、続く8番打者の放った打球が遊撃と中堅の間に。運の悪い安打を許すかと思われたが、中堅手・佐竹の好守備が飛び出る。続く打者に初安打を許すも後続を締め、無得点に抑えた。
4回も打順は1番から。山﨑が中安打で出塁すると、2番・佐竹も右安打で続いた。2死満塁で6番・中野が打席へに入ったところで、相手投手がボーク。運良く1点を追加した。裏には先発・山﨑が三者連続三振を披露。完全な関大ペースを作り上げた。
まだまだ追加点がほしい関大。5回の攻撃、7番・福榮が左安打を放ち、敵失の間に二塁へ。8番・松田の初球、福榮が盗塁に成功し、無死三塁とした。直後の2球目を中堅方向へ跳ね返し、1点を追加。松田も盗塁に成功し、犠打で1死三塁に。打順は1番に戻り、山﨑の犠飛でさらに1点を追加。7-0と大きくリードを広げた。

裏の守備、1死から6番打者の当たりが右前へ。右翼手・木下がダイビング捕球。ここまで1安打に抑える先発・山﨑の後押しをする。6回は両者無得点で、コールド勝利が見える7回へ。関大の追加点はなし。先発・山﨑は先頭打者に安打を許すも要所を締め、完璧投球で今リーグ3度目の完封勝利を収めた。

初回から流れを渡すことなく、全員でつかんだ勝利となった。来週、ついに最終節。開幕から7連勝し、今一番勢いに乗る、宿敵・関学大との対戦だ。一戦必勝でチーム一丸となって戦い抜く。【文:水井陽菜/写真:中吉由奈】
▼今村主将
「(試合前の声かけ)昨日の試合が僅差の展開で自分たちとしてもやり切れなかった部分があって、今日は圧倒して勝とうという話をしました。結果的に7ー0で圧倒して勝つことはできたので、その部分ではチーム全体が共通の意識を持ってやってくれた結果かなと思います。(試合を振り返って)山ちゃん(=山﨑)がテンポ良く抑えてくれて、守備のリズムから攻撃につなげてくれたことが一番大きいかなと思います。あとは1、2番がすごく塁に出てくれて、そこから返すという自分たちの理想としている形というか、今までの試合で自分たちが点を取ってきた流れで点を取り切ることができたかなと思います。(神大に連勝したのは5季ぶり)ここが一番リーグ戦の中で難しいところで、絶対に(勝ちを)落とせない相手にしっかり勝ち切ることが今まではできてなかったので、ここでしっかり勝ち切れて阪大、神大で4連勝できたのは大きいかなと思います。(チームとしても1歩ずつ成長を続けてきた)序盤は1勝しかできなくて、練習の雰囲気を見てもちょっと気持ちが落ちているなというのがありました。そんな中でも特に3年生の森本蓮大(安全3)とか奥山楓騎(文3)がずっと声を出し続けてくれて、それが周りに浸透していったので、今の状況としてはだいぶ雰囲気良く練習も試合も臨めていると思います。(次節の関学大は7連勝中だが、次に向けて)僕たちの代になってからの関関戦は全敗していて。関関戦というだけあって自分たちも関大の看板を背負って戦う中で、関学大が今無傷で来ているので、土をつけてやりたいなと思います」
▼山﨑
「(今季3度目の完封勝利だが、自身の投球を振り返って)今日はまた1試合目ということで、ぬるっと入ったら出どころで乗り込まれてしまうというのがあったので、しっかり入りを100パーセントで行こうという意識でいきました。いつもはテンポ良く投げて打たせて取るピッチングなんですけど、今日は要所で三振が取れたので良かったかなと思います。(最終回に捕手の中野に2回タイムを取ってもらった)ヒットを打たれたシーンは、打たれたボール自体がそんなに悪いボールじゃなかったというのを伝えられました。点取られてもいいからいつも通りテンポ良く打ち取っていこうという話だったので、自分も冷静に、そこでアップアップならずに投げることができたので、中野さんのタイムのタイミングには感謝したいです。(ツーアウト取ってからは)相手のバッターが変化球待ちというのを伝えられて。インコースの速いボール、真っすぐで勝負しようということを自分が決めて伝えました。(最終節・関学大との対戦に向けて)一番波に乗っているチームというか、打撃でも一番打つチームやなと感じています。1回戦は自分は多分打者としてメインで出るので、しっかり1番打者としてチームを引っ張っていけるようなバッティングができたらいいなと思っています。2回戦は多分また先発させてもらうので、テンポ良く投げて、要所要所を締めるピッチングできたら勝ちにつなげていけるのじゃないかなと思うので、いい準備していきたいと思います」
▼木下
「(先制打の打席を振り返って)前の打者たちがつないでくれたチャンスで、結構楽な場面で打席に立たせてもらえました。最低限でも犠牲フライを打ったらいい場面だったので、周りの人の応援で打たせていただいたなと思います。(打った時の心境)確実に1点は入ったのでほっとしたのと、思っていたより伸びたので良かったなと思いました。(守備の面でも2日連続で好プレーがあった)守備に関しては昨年の副将である藤澤さん(藤澤駿平=24年度卒)に鍛えてもらったので、存分に発揮できて良かったなと思います。(自身最後のリーグ戦、どんな思いで挑んでいるか)僕は1年生から試合出させてもらっていて、これがラストということで、一戦一戦かみしめながら、自分の力を出し切れるように頑張っています。(関学大戦への意気込み)僕がチャンスで1本打ったら機能すると思うので、チャンスでの1本をしっかり打っていきたいなと思います」
コメントを送信