◇第48回総合関関戦前哨戦◇対関学大◇4月5日◇関西学院大学学生会館新館
オープン戦
[LF級]●三山蓮太郎(経2) 1ラウンドRSC
[L級]●山田崇伍(商2) 3ラウンドRSC
[LW級]●小西晴大(法3) 判定
[LW級]●好田咲哉(シス理3) 判定
本戦
[LF級]●塚田大凱(社1) 判定
[F級]●細野翔太(化生2) 2ラウンドRSC
[B級]●岡本一優(環都3) 判定
[L級]●渡辺亮太(政策4) 判定
[L級]◯奥丈翔(人4) 判定
[LW級]◯沖田義貫(人1) 判定
[LW級]●岩元悠聖(商2) 判定
[W級]◯𠮷田望人(人3) 2ラウンドRSC
[M級]◯山田幸多(人2) 3ラウンドRSC
●関大4-5関学大
ボクシング部の25シーズン開幕試合となった関関戦。昨年1部3位の成績を残した関学大に敗北したが、おのおのの力を出し切った。
関学大ボクシング場で行われた一戦。関学大サイドから大歓声が送られ、会場は異様な雰囲気に。今大会では、オープン戦4試合と本戦9試合が行われた。

[オープン戦]
まずリングに上がったのはライトフライ(LF)級の三山。1ラウンド(R)の序盤から相手の攻撃を受ける。流れをつかめないまま、1分30秒に右ストレートを受けダウン。RSC負けとなった。
続いてリングにはライト(L)級の山田崇が。序盤から激しい攻防を見せる。すると、1Rの1分30秒に右パンチを当てダウンを奪う。流れに乗りたかったが、2Rには反撃を受けダウンを奪われた。その後は防戦一方の展開に。3Rの開始50秒にも、左フックを受けダウン。RSC負けとなった。
3戦目にはライトウェルター(LW)級の小西が出場。序盤は攻撃を受けたが、2Rの後半からは小西のペースに。右ストレートを相手の顔に的中させ、有効打を増やしポイント獲得を狙う。しかし相手の攻撃は止まらず、判定負けを喫した。
オープン戦ラストにはLW級の好田が出場。両者互角の戦いを見せるが、決め手に欠く展開となった。3R1分25秒には好田が有効打を見せる。しかし終盤に猛攻を受け、判定負け。オープン戦は4戦4敗と、悔しい結果となった。
[本戦]
迎えた関関戦本戦の先陣をきったのは、LW級のルーキー・塚田。相手に絡んだ手を上手くほどき、攻撃を展開する場面も見られた。2Rからは相手の流れに。ロープ際に追い込まれ、攻撃を受ける場面も。3Rの50秒には見事な右ストレートをみせる。しかし有効打を続けることはできず、判定負けを喫した。
続いてフライ(F)級の細野がリングに。1R開始およそ20秒、左フックを受けダウン。その後も攻撃に苦しむ展開に。2R中盤にも左フックを受け再びダウン。RSC負けとなった。
第3戦はバンダム(B)級の岡本がリングに。1Rは互いに打ち合う激しい攻防を繰り広げた。しかし2ラウンド目の開始2分に力強いパンチを受けダウン。その後2Rの残り8秒でも再び右ストレートを受けダウンと、苦しい展開に。その後も有効打を打つがダウンは奪えず。判定負けを喫した。
4戦目にはL級の渡辺が出場。有効打を打つも、相手との距離感に苦戦、連続で攻撃をすることができない。「コンビネーションで続け」と、関大サイドから何度も響いた。その後も打ち合う展開が続き、両者互角の争いを広げた。運命の判定では森谷(関学大)の手が上がり、顔をしかめた渡辺。これでチームは4連敗。1人でも負けた時点で勝利がなくなる、苦しい状況に。
そんな中、流れを変えたのはL級の奥主将だった。けがから復帰した男は長い手を生かし、右ストレートで攻撃。開始45秒に先制パンチを決めると、その後も流れは奥主将に。3Rにも右ストレートを決める。ダウンは奪えなかったが、判定勝ちを収めチームに1つ目の勝利を届けた。

LW級の沖田も、主将が作り上げた流れに乗った。開始直後にコンビネーションを決め、試合の主導権を握る。2R以降は打ち合う試合展開となるも、終盤に沖田の左ストレートが相手の体に炸裂(さくれつ)。判定勝ちを収めた。

LW級2試合目には岩元が出場。相手の積極的な攻撃に苦戦し、試合の主導権を握られる。2Rの1分15秒には左ストレートが相手の顔を捉えた。しかし、その後は相手の左パンチをガードしきれず、判定負けを喫した。
「負けは決まってしまったが、盛り上げようと挑んだ」。第8試合に出場したウェルター(W)級の𠮷田。チームの士気を上げるためにリングに上がった。序盤は打ち合う展開に。だが2Rの開始直後、右ストレートを7発連続で当て、主導権を握る。2分10秒、右ストレートが決まりダウン。おもわず𠮷田の顔には笑みが。相手が立ち上がった10秒後にも、再び強烈な右ストレートが炸裂(さくれつ)。圧倒的な強さでRSC勝ちを収めた。

最終試合、ミドル(M)級の山田幸がリングに。1Rから強烈なパンチをみせ主導権を握る。2R開始直後にはダウンを奪った山田幸。相手の右フックを見事に交わすプレーも見られた。すると3R、右ストレートが決まりダウン。𠮷田に続き、RSC勝ちで締めた。

昨シーズン1部リーグで3位の好成績を収めた関学大に善戦した関大。1部リーグ残留の目標を掲げて、リーグ戦へと臨む。【文/写真:上田峻輔】
▼𠮷田
「(どのような気持ちで関関戦に挑んだのか)厳しい試合になるのはわかっていたが、関関戦3連覇がかかっていたので、みんなで気持ちを上げていこうと挑んだ。自分が試合をするときには結果が既に決まっていたが、これからリーグ戦が続くので、みんなの気持ちが下がらないように盛り上げようと思った。『ここからはみんなで気合いを入れていこう』と言って試合に挑んだ。(階級が変わったことについて)階級が5人制から9人制になったので、新人もどんどん試合に出していかないといけないということで、適正ではないけど体の大きさ的に増量して。ミドルの山田とかも体重は足りないぐらいですけど、出てもらった。(影響は)去年も1階級上げて出る時もあった。そんなに不安はなかった。(1Rから積極的だった)とりあえず、もういつも通りだが、打ち合って相手をどんどん下がらせていくというスタイルが相手にハマった。(2Rも理想通りか)いつも通り、ひたすら。(1回目のダウンで確信したか)もう1回ダウンを取れたらそのまま決め切ろうと思っていた。2度目も狙い通りで。右で決め切った。(試合を振り返って)シーズン始まって、半年ぶりぐらいの試合だった。やはり感覚も戻っていない所もあったが、いつも以上に練習の中で試合を意識して、試合に挑めた。リーグ戦につながるいい試合だったので、チーム全体としても士気は上がったと思う。今度はリーグ戦、再び関学大と対戦するので、今度はしっかりと勝ち切る。(今年の意気込み)1部リーグでの初めての試合なので、Aクラスを目指してみんなで士気をあげて行きたい」
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