◇ 令和7年度第1回全関西学生ジムカーナ選手権大会◇3月5日◇名阪スポーツランドCコース
自動車を正確にコントロールし、タイムを競うジムカーナ。各大学3選手が2回コースを周回し、合計タイムで競う。関大からは、川端健太郎主将(環都2)、松井陽(安全2)、張コウイ(シス理1)の3選手が出場した。第1ヒート(H)終了時点で暫定3位につける好走を見せる。第2Hでは3人とも記録を伸ばせなかったが順位変動はなく、団体3位で試合を終えた。
朝から雨が降る名阪スポーツランド。濡れた地面では普段よりも繊細なコントロールが求められる。関大のトップバッターは松井。勢いよく飛び出し好スタートを決めると、そのまま加速する。パイロンを避けながらコースを走り切り、1:13.99でフィニッシュした。

続く2番手は張。雨脚が強まり、他大学の走行中にはマシンがスリップするシーンが何度も見られる難しいコンディションに。それでも、障害をクリアしミスなくコースを走りきる。記録は1:21.48と伸び悩んだがまずまずの滑り出しを見せた。

3番手は川端主将。1年生時から試合に絡む実力者だ。雨の影響で他の選手がミスを連発していた180°ターンを、華麗な運転技術を駆使し最短距離で回り切る。結果は、1:13.11の好タイム。3選手全員がミスなく走り切り、団体暫定3位で第1Hを終えた。

巻き返しを図りたい第2H。暫定2位の近大とは約6秒の差がある。松井はスタート直後の360°ターンをうまく突破。しかし、続く直線でパイロンを倒してしまう。このロスを取り返そうとスピードを上げるも、濡れた地面でスリップ。コース外へと飛び出してしまい、途中棄権となった。
張もスタートから順調な走りを見せる。しかし、終盤の180°ターンでは雨の影響でスピードを落としきれず、少し大回りに。このロスが響いて結果は1:22.35。惜しくも第1Hの記録を更新することはできなかった。
記録更新への重圧がのしかかる最終走行。川端主将が挑んだ。序盤からミスなく障害物をかわしていく。正確なコース取りで最後まで走り切るも、序盤でパイロンタッチがあったという判定。ペナルティとして5秒が加算され、記録は1:16.69となった。
3選手ともに第1Hの記録を超えられず、悔しい第2Hとなった。
全体の走行が終わり関大の団体順位は3位で確定。個人では川端主将が5位入賞を果たした。

昨季と同じく関西3位に輝いた関大。しかし、「この結果に満足はしていない」と松井は語る。8月に行われる全日本学生選手権では全国の強敵相手に立ち向かう姿を期待したい。【文/写真:井原郷志】
▼川端主将
(今日の走りを振り返って)自分の走りは、1本目はそれなりに練習してきたことができた。2本目でタイムアップ目指して結構うまくいってたんですが、パイロンタッチを1つしてしまった。パイロンタッチを除いたらタイム的には上がっていたので良かったかなと思います。(3位という結果について)2位との差がちょっと大きいので、もっと頑張らないといけないなと思う。(インカレに向けて)関東はやっぱみんなうまい人が多いので、それに負けないように頑張って練習していきたいと思います。
▼松井
(試合を振り返って)1本目は、雨が降っていたということで、ちょっと抑え気味にはしたんですけど、2本目でちょっと突っ込みすぎて、ちょっとコースアウトしてしまうという結果になってしまった。今日はあんまり良くない1日にだった。(今年のチームは簡潔に表すと)今まで4年生の先輩に引っ張ってもらってきた。それがもう僕たちがもう1番上の学年になったので、そこはみんなと協力して気を引き締めて部員一同で頑張っていきたい。(インカレに向けて)全関西が満足いく結果ではなかったので、全日本はそれを雪辱を晴らしたい。巻き返せるように気を引き締めていきたいと思う。
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