◇第73回関西学生ショートトラックスピードスケート競技会◇2月22日◇京都アクアリーナ
【試合結果】
[男子1000㍍対抗予選]
〈2組〉
村山 PEN
〈3組〉
1着 谷口 1’39″980→準々決勝進出
[男子1000㍍対抗準々決勝]
〈2組〉
3着 谷口 1’38″260→準決勝進出
[男子1000㍍対抗準決勝]
〈2組〉
2着 谷口 1’35″830→決勝進出
[男子1000㍍対抗決勝]
4着 谷口 1’43″230
[女子1000㍍対抗準々決勝]
〈1組〉
3着 大口 2’04″240
〈2組〉
4着 福田 2’39″350
[男子1500㍍対抗準々決勝]
〈1組〉
3着 谷口 2’37″400→準決勝進出
〈2組〉
5着 村山 2’55″090
[男子1500㍍対抗準決勝]
〈1組〉
5着 谷口 2’31″750
[女子500㍍対抗準々決勝]
〈1組〉
3着 大口 59″330→準決勝進出
〈2組〉
5着 福田 1’17″430
[女子500㍍対抗準決勝]
〈1組〉
4着 大口 57″040
スケートシーズンもついに終盤。関大アイススケート部スピード部門が、今シーズン最後の大会となる関西学生ショートトラックスピードスケート競技会(関カレ)に挑んだ。関大からは男子2名、女子2名がエントリー。それぞれが全力を尽くし、男子1000㍍対抗では谷口光央(情4)が決勝に進むなど健闘を見せた。

最初に行われたのは男子1000㍍対抗予選。2位以上で予選突破が確定し、3位はタイム勝負となる。関大からは谷口と村山夏緒琉(かおる=シス理2)が出場した。まずは予選2組に村山が登場。スタートで3番手に着くと、そのまま順位の変動なく残り3周半を迎える。村山が徐々に加速して2番手の選手を抜こうとするが、カーブに差し掛かったところで相手選手と接触。これが規定違反のペナルティとなり、悔しい予選敗退となった。
続く3組に登場した谷口。アウトコースからのスタートとなったが、スタートダッシュを決めて1番手に躍り出る。しかし後続の選手も近距離にいるため、3人で先頭を争う展開に。残り5周のタイミングで2番手の選手が追い抜こうとするが、谷口も加速して先頭をキープする。最後まで順位の変動はなく、3組1位で準々決勝進出を決めた。

男子1000㍍対抗準々決勝。谷口はインコースからのスタートとなり、勢いよく飛び出して先頭に。しかし、4周半を迎えた場面で2番手と3番手の選手に抜かされ、3番手となってしまう。準決勝進出に進むためには3位以内に入る必要があるため、これ以上順位を落とせない状況に。残り1周で2~4番手が混戦になったが、最後までスピードを落とさず3着で準決勝へ駒を進めた。
男子1000㍍対抗準決勝は各組上位2名が決勝進出となる。スタート直後、谷口は後方でじっと様子を伺う。中盤には先頭の選手が徐々に距離を離し、独走状態に。谷口は3番手につけて2位争いを繰り広げる。ラスト1周となったところで加速して2番手の選手を追い抜いた。そのまま2着でゴールし、決勝進出が決定。小さくこぶしを握りしめた。
迎えた男子1000㍍対抗決勝。アウトコースから少しずつ加速し、最初の1周を先頭で進む。最初はゆっくりとレースが進んだが、残り4周を切ったタイミングで一気にスピードが上がった。そのため谷口は、3番手までの選手に差を引き離されて4番手になり、そのまま4着でゴール。表彰台とはならなかったが、「決勝にも上がれたので100点」と笑顔を見せた。
午後から行われた男子1500㍍対抗準々決勝。1組に谷口が登場した。最初は3番手につけ、中盤で4番手と入れ替わる。しかし、レースが終盤に差し掛かったところで再び3番手に。4・5番手選手と半周ほどの差をつけ、準決勝進出を決めた。
2組に登場した村山も最初は3番手に。その後1人に抜かされ、4番手でレース中盤に突入。残り7周となったときに、4番手から一気に加速して村山が先頭に躍り出た。このまま1番手をキープしたいところだったが、後続選手も速度を上げて全員に追い抜かれてしまう。5着でゴールし、準決勝進出とはならなかった。

男子1500㍍対抗準決勝は、7人と大人数でのレースになる。最初は最後尾に位置した谷口だが、2人を抜かして5番手に。上位4選手が速いスピードでレースを展開し、谷口も必死に食らいつく。しかし、4着の選手には約2秒及ばず、5着でこの種目を終えた。
女子1000㍍対抗準々決勝には、大口怜香(文4)、福田陽香(情2)の2名がエントリー。準々決勝では各組上位2名と3着のタイム上位2名が準決勝に進むことができる。まず1組に登場したのは大口だ。インコースからスタートし、3番手につける。しかし、2番手までの選手が圧倒的なスピードで進み、2着に入るには厳しい状況に。3着でゴールしたが、タイムで他の組の選手に及ばず準々決勝敗退となった。
2組には福田が登場。一番外側からのスタートとなり、他の選手に遅れを取ってしまった。それでも一秒でも速いタイムを目指して最後まで滑り切る。4着でフィニッシュした。
女子500㍍対抗準々決勝の1組には大口が登場。この種目は各組の上位3名と4着のタイム上位1名が準決勝に進む。大口は3番手でスタートすると、4番手と大きく差を離すことに成功。そのまま3番手でゴールし、準決勝に駒を進めた。
福田は2組に登場する。スタートの合図にすぐさま反応して滑り始めるが、他の3選手とやや差がついてしまう。それでも最後まで懸命に滑り、4着でゴールした。

女子500㍍対抗準決勝に進んだ大口。上位2名とタイム上位1名が決勝へ進むことができるため、3着以内を目指す。スタート後は4番手につけ、3番手の背中を追いかける展開に。しかし、3番手と半周弱ほどの差をつけられてしまう。4着でゴールし、決勝進出とはならなかった。

4選手が最後まで懸命に戦い抜き、奮闘した関カレ。今大会で部を引っ張ってきた4年生の2人は引退し、今後は現2年生が主体のチームに。人数はかなり少なくなるが、互いに支え合いながらさらなる成長を目指す。【文:中吉由奈/写真:松嶋奈央】
▼谷口
「(試合を振り返って)1000㍍は決勝にも上がれたので100点みたいな感じです。1500㍍はちょっと組が悪かったこともあったので(決勝に)上がれなかったんですけど、全部出し切れたので、両方良かったかなと思います。(最後の1年に立てていた目標)タイム的な目標で言えば、A級点を取るという目標で、でも普通にレースをして勝てるようにスケート楽しむということを目標にしてやってきました。(4年間を振り返って)本当にあっという間で、大学スポーツでは完結できないくらいのボリュームだったので、消化しきれていない部分もあるんですけど、やり切れたかなと思います。(4年間で印象に残っていること)関大スケート部は関大のリンクがあって、フィギュア部門とも他の学校に比べるとすごい関わりがあって。今日も来てくれたり、同期ともすごい仲良くできる機会があったので、ショートトラックだけじゃなくてフィギュアとかアイスホッケーとかいろんな違う部門のスケートにも関わることができたので、他の大学では経験できない経験ができたかなと思います。いろいろな人と関わることができたのですごい良かったです。(後輩に向けて一言)人数が少なくて本当に大変だと思うんですけど、いいリンクもあって強いチームとも一緒に練習できるいい環境があるので、楽しんで4年間最後までやり続けてもらえたらと思います」
▼大口
「(今日の試合を振り返って)私はいろいろ所用があって2月から復帰させていただいたんですけど、自分の中では力を出しきれたんじゃないかなと思います。(最後の1年に立てていた目標)本来はA級の取得で、そこは達成できなかったんですけど、途中まではいい感じに進めていた気がします。(4年間で印象に残っていること)あまりスポーツで団体戦とかしたことがなかったんですけど、リレーをする機会があって、それが印象的だったかなと思います。(後輩に向けて一言)人数が少ない中なんですけど、一人一人着実にスキルアップされてるので、これからも少しずつ練習を大切に頑張ってください」
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