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サッカー

【サッカー】関西選抜は準優勝、U-20全日本選抜は5位でデンチャレ閉幕!

◇第39回デンソーカップチャレンジ静岡大会◇3月2日◇時之栖スポーツセンター裾野グラウンド

[5位決定戦:U-20全日本選抜]
【前半】U-20全日本選抜3-1日本高校選抜
【後半】U-20全日本選抜2-0日本高校選抜
【試合終了】U-20全日本選抜5-1日本高校選抜

スターティングメンバー
GK田村
DF桑原、小澤、多久島、白石
MF伊藤、松村、飯島、松岡
FW中田、内野

[決勝:関西選抜]
【前半】関西選抜0-1関東選抜A
【後半】関西選抜0-1関東選抜A
【試合終了】関西選抜0-2関東選抜A

スターティングメンバー
GK山田和
DF山本楓、古田、岡田、吉村瑠
MF山本未、真田、佐野、鹿取、篠原
FW松井

デンソーカップチャレンジ静岡大会(デンチャレ)最終日は順位決定戦。U-20全日本選抜は日本高校選抜との5位決定戦に臨んだ。前半から試合の主導権を握り、地力で勝るU-20全日本選抜が5発快勝。一方、関西選抜は関東選抜Aとの決勝戦に。2年ぶりの優勝に王手がかかったが、決定的なチャンスを演出できず。0-2で敗戦を喫し、準優勝に終わった。

3日間で行われたデンチャレのグループリーグ。その結果により、U-20全日本選抜は5位決定戦、関西選抜は決勝に駒を進めた。

初めに行われたのが、U-20全日本選抜と日本高校選抜との5位決定戦。DF桑原航太(社2)は、右サイドバックで先発出場を果たした。試合開始早々からU-20全日本選抜が主導権を握ると、前半5分。ロングボールから背後へと抜け出したFW内野航太郎(筑波大)が、強烈なシュートでゴールネットを揺らした。先制後もU-20全日本選抜の流れが続く。DF桑原は右サイドからオーバラップで攻撃参加。推進力のあるドリブルやクロスを駆使し、チャンスを演出していく。

時間の流れと共に試合は少しずつ落ち着きを見せる。その中でも、サイドや中盤でスイッチを効果的に使いながら、局面の打開を図るU-20全日本選抜。また、セカンドのボールの回収や素早い攻守の切り替えでも圧倒し、相手に流れをつかませない。U-20全日本選抜の流れで試合が進み、迎えた同34分。MF松岡響祈(IPU)がカットインからゴールへ迫ると、ペナルティエリア内は混戦に。ボールはMF松岡のもとにこぼれ、自らシュートを放ち追加点を獲得した。しかし、同38分に中央の縦パスから一気に侵入を許すと、左サイドからのクロスをゴール前で合わせられ失点。一瞬の隙を突かれ、1点差に迫られた。それでも地力で勝るU-20全日本選抜が前半終了間際に見せる。セットプレーから左サイドにボールが流れると、DF桑原が即座に回収。FW中田有祐(阪南大)とのワンツーから抜け出し、クロスを上げる。FW内野がゴールへと流し込み3点目を獲得。2点のリードを保って試合を折り返した。

IMG_3668-200x133 【サッカー】関西選抜は準優勝、U-20全日本選抜は5位でデンチャレ閉幕!
△DF桑原

迎えた後半は、前半と同様にU-20全日本選抜が試合の主導権を握る。同12分、DF桑原がダイレクトでクロスを上げるも味方には合わない。そこから再度攻撃を組み立て直し、ボールをつなぐ。最後は、MF松岡のクロスをFW内野がヘディングで決め自身3点目、U-20全日本選抜4点目となる追加点を獲得した。

日本高校選抜に攻められる場面では、シュートを打たれる前にボールを回収。チャンスに結びつけさせない。同33分には、MF伊藤翼(京産大)が高い位置でのパスカットからチャンスを演出。FW金本毅騎(うぃぎ=京産大)、FW内野らが立て続けにシュートを放つが、相手GKの好セーブに阻まれた。だが、試合終了間際の同45+2分。ゴール前でパスを受けたFW内野が、相手を強引に振り切りそのままシュートを打つ。強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり自身4点目、U-20全日本選抜に5点目をもたらした。試合はそのまま終了し、5-1とU-20全日本選抜が全日本高校選抜に勝利。大学生としての意地を見せる形となった。

一方の関西選抜は、関東選抜Aとの決勝戦に臨んだ。関大からは、GK山田和季(社3)、DF吉村瑠晟(経3)、MF真田蓮司(法2)がスタメン入り。前半1分にコーナーキック(CK)を与えると、セカンドボールを拾われ強烈なシュートを被弾する。開始早々からピンチを招く関西選抜。その後も、関東選抜に押される展開が続き、迎えた同9分。CKのこぼれ球を押し込まれ、先制点を献上した。1点ビハインドから少しずつリズムを作り出す関西選抜。MF真田が得意のターンで相手をはがし、攻撃を組み立てる。左サイドでは、DF吉村が自慢の身体能力を武器に、攻守共に相手を圧倒。しかし、個の能力で局面を打開するが、チームとして決定的なチャンスは演出できないまま時間が経過する。同42分には、MF真田がペナルティエリア前でフリーキック(FK)を獲得。DF吉村が蹴ったボールは、ギリギリのところで相手GKの好セーブに阻まれた。追いつくことができないまま、試合は後半戦へ。

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△MF真田
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△DF吉村瑠

1点ビハインドで迎えた後半。試合序盤は、攻守が激しく入れ替わる展開に。同8分には左サイドからクロスを合わせられるも、DF野中陸(関学大)がゴールライン間際でブロック。同14分には、DF吉村瑠がダイレクトでクロスを上げるも、中の選手に合わない。また同18分にFKを獲得。ボールが流れたところで、DF吉村瑠がシュートを放つも、ここは相手GKのセーブに合う。

同19分は、MF真田に代わりMF三木が投入された。MF真田とはボランチとしてのタイプが違うMF三木を投入し、さらなる攻撃の活性化を図る。同29分には、DF山本楓大(関学大)が最終ラインからドリブルで持ち上がりパスを出すも、味方に合わない。ゴールをこじ開けられない時間帯が続く。そして同42分。ペナルティーエリア内で関東選抜Aの選手を倒し、ペナルティーキックを与えてしまう。GK山田和が立ち塞がるも、冷静に逆を突かれ、0-2に。その後も果敢に攻めるが、最後までゴールを決めることはできず。0-2で敗戦し、関西選抜は準優勝に終わった。

IMG_3670-200x133 【サッカー】関西選抜は準優勝、U-20全日本選抜は5位でデンチャレ閉幕!
△MF三木
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△GK山田

関西選抜は準優勝、U-20全日本選抜は5位という結果でデンチャレは終幕。チームとしては、決して満足のいく結果ではなかった。しかし、身体能力を生かした対人での守備やクロスで、プレーでチームを引っ張ったDF吉村。MF真田やMF三木仁も自慢のボールさばきで攻撃の活性化に貢献した。GK山田は安定したセービングや、グループステージでのPKストップなど、関西選抜の守護神として躍動。DF桑原もゴール前での守備やクロスで、U-20全日本選抜の勝利に貢献した。またMF真田とGK山田和は優秀選手に選出。個人としては実りある大会となった。「自分が先頭に立ち、プレーしていきたい」(桑原)。この経験を糧に、今季も関大の勝利に貢献する。【文/写真:岩口奎心、市場薫】

▼DF桑原
「(5位決定戦の率直な思い)試合をするなら、大学生のトップレベルの選手たちとやりたいという気持ちはあったが、自分たちの結果が伴わなくて高校選抜になった。自分のやれることをやろうという気持ちで挑んだ。(自身のプレーを振り返って)自分の特徴である走力であったり、クロスを上げたり、得点に関わっていけたことは良かった点だと思う。ただ、クロスの質はまだもっともっと上げていかないといけないと感じた。(デンチャレを通じて感じたこと)対人の守備だったり、ビルドアップの参加だったりというところは手応えがあった。課題としては、フィジカルの強い相手に、どうしたら自分の特長を出せるのかということを考えながらプレーすること。そこが課題だと思う。(即席のメンバーで試合に臨むにあたって意識したこと)まずコミュニケーションを取ること。また、チームとしてやることがはっきりしていたので、やりたいことを早く自分にインプットして、ピッチで表現することを意識していた。(この経験を関大に戻ってどう還元していきたいか)もうすぐ天皇杯予選が始まるので、自分が中心となって今回の経験をチームメートに伝えて、先頭に立ってプレーしていきたいと思う」

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