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◇第97回日本学生氷上競技選手権大会フィギュア競技1日目◇1月5日◇小瀬スポーツ公園アイスアリーナ

[女子4級]
2位 稲葉 38.91
12位 南 33.72

[女子4級団体]
2位 関大

[女子6級]
9位 滝野晴 63.86
13位 西田 60.85

[女子6級団体]
2位 関大

山梨県を舞台に、日本学生氷上競技選手権大会フィギュア競技(インカレ)が幕を開けた。初日は女子4級、女子6級にそれぞれ2名が出場。女子4級では稲葉晴佳(社2)がまとまった演技を見せ、昨年の4位から順位を上げて2位に。団体でも3年連続で入賞を果たす。女子6級団体はインカレが今のクラス分けに変わって以降初となる準優勝に輝いた。

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△賞状を手にする南(左)と稲葉
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△賞状を手にする西田(左)と滝野晴

女子4級のトップバッターを飾ったのは稲葉。ピアノの穏やかなメロディーが流れると、ゆっくり腕を掲げて滑り始めた。冒頭の3連続のコンビネーションジャンプを流れるように着氷。続くジャンプも軽やかに決めていく。曲調が力強くなる場面では雄大なコレオシークエンスを披露。『Never enough』に合わせて、優しくも壮大な世界観を表現した。後半の2回転サルコーは回転不足になってしまったが、見事転倒なしで滑り切る。堂々とした演技を見せ、準優勝を果たした。

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△稲葉

稲葉に続いて登場したのは南安澄(文4)だ。冒頭の1回転フリップや2回転サルコーをきれいに決めると、次々とジャンプを決めていく。エッジエラーや回転不足になるジャンプもあったが、スピンでは全てレベル2を獲得。『Ich gehor nur mir』の美しい音色に合わせ、思いのこもった優美なスケーティングを披露した。

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△南

女子6級には、初のインカレ出場となった西田琴海(社3)が登場。冒頭のダブルアクセルは転倒してしまったが、後半に3連続で組み込んだコンビネーションジャンプを全て決める。『Yuri on ICE』の疾走感あるリズムに乗り、最後まで伸びのある滑りを披露。「自分自身も楽しんで滑ることができた」と納得の内容で演技を終えた。

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△西田

初日の関大勢ラストに登場したのは滝野晴日(社3)。演技を終えた他の関大の選手もリンクサイドで見守る中、『The Mission』の柔らかい音色に合わせて滑り始める。最初のダブルアクセルをきれいに決めると、そのまま勢いに乗り全てのジャンプを着氷。さらに、中盤のフライングシットスピンではレベル4を獲得する。個人での入賞にはあと1歩届かなかったものの、団体で表彰台に上り、「本当にうれしい」と笑顔を見せた。

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△滝野晴

それぞれが全力の演技を披露した初日。2日目は男女7・8級のショートプログラムが行われる。試合は12時45分開始。上位24名が進出できるフリースケーティングに進むべく、氷上を華麗に舞う。【文/写真:中吉由奈】

▼稲葉
「(今の心境)1番滑走だったのでちょっと点数が出にくいなと思っていて。点数が出た瞬間もやっぱりあまり出ていないなと思ったんですけど、結果的に2位になってうれしかったです。でも練習してきたスピンとかで全然レベルが取れていなかったので、うれしいけど悔しいです。(自身の演技を振り返って)最初のジャンプが決まってスピンも入って、2本目のダブルジャンプでちょっと開いてしまったんですけど、そこはもう切り替えようと思って。最後にプログラムの中で一番お気に入りコレオシークエンスを思い切って滑れたから楽しかったです。(昨年4位から今年は2位に順位を上げた)自分のできることは全部やってきたつもりだったので、めっちゃうれしいです。他の選手はダブルジャンプを跳ぶけど、自分はジャンプというよりスケーティングという感じで。どうなるかなと思っていたんですけど、そこもちゃんと評価されて順位を取れたので、練習してきたことは出せたと思います。(今後への意気込み)やれることはまだまだいっぱいあるし、課題しかないと思っています。スピンもジャンプもスケーティングももっと頑張りたいし、曲は2月のフリー大会までに変えようと思っていて。変えてその曲と自分の滑りが一致できるようにして、また来年もインカレに戻ってきて、次は優勝できたらなと思います」

▼滝野晴
「(今の心境)団体で入賞に入れたのはめっちゃうれしかったんですけど、個人的にはいっぱい悔しい点があるかなと思っています。(自身の演技を振り返って)試合のちょっと前くらいから漠然とした不安ばかりで(練習が)あまりうまくいっていなかったので、練習よりは楽しかったけど、いつも練習していたスピンとかがうまくいかなかったのがちょっと悔しいです。(女子6級団体では2位)本当にうれしいです。1年生の時も(女子6級が)2人いたので『狙おう』みたいな感じで話していたけど取れなかったので、今回取れて、しかも同期と一緒に取れて本当にうれしかったです。(同じ女子6級の西田の存在)もう尊敬しかなくて。いつも自分が気を使えないプログラムの細かいとこまで気を使って練習してるというのがすごく印象的で、そこは自分もちゃんと学んでこれから頑張りたいなと思っています。(今後への意気込み)練習をもうちょっと頑張りたいなと思っています。自分はエレメンツを単発で練習しがちなので、プログラムを通してちゃんと練習できるようにして、もっと全体的に流れる感じの演技ができるように頑張りたいです」

▼西田
「(今の心境)今シーズンジャンプを全部そろえられる試合は少なくて、今回ちょっと乱れはあったんですけど、初めて全部そろえられたのでうれしいなと思ってます。大学に入ってから今までずっと同じプログラムを使ってきたんですけど、一番自分自身も楽しんで滑ることができました。(初めてのインカレで緊張などは)西カレとか予選の方がいつも緊張してしまって。昨年はけがしていたというのもあって行けなくて、でも今シーズン初めて(インカレに)行けて、もうこれ以上はないから楽しんで滑ろうと思ってやれたので、緊張とかプレッシャーというよりは、できるだけ自分の最高の実力を発揮できるように頑張ろうと思っていました。(女子6級団体では2位)今まで西カレとか近カレとかでは(女子6級団体で)表彰台にも入れていたんですけど、インカレの舞台では東の方がすごく強いのもあって、なかなか今までできませんでした。でも今回初めて達成できたということで、2人で団体で表彰台に乗るのはちょっと目標にはしていたことだったので、それが達成できて良かったです。(同じ女子6級の滝野晴の存在)入部した当初からずっとすごくて、同じ級やけどずっと仲良くて。 私よりも向こうの方がうまいので、いつもすごいなと思いながら、ジャンプもすごく跳べるしで、本番にすごく強いので、そういうところは私も見習っていきたいなと思っています。(今後への意気込み)今回割と自分の中でいい成績を出せたので、大きい試合は1個終わったんですけど、この調子でこれからも気を抜かずに来年の引退まで頑張っていきたいなと思います」

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