◇第97回日本学生氷上競技選手権大会◇準々決勝◇12月27日◇対早大◇テクノルアイスパーク八戸◇
[第1P]関大0―0早大
[第2P]関大2―1早大
[第3P]関大2―2早大
[試合終了]〇関大4―3早大
2連勝で準々決勝に駒を進めたFW山根早加主将(社4)率いる関大アイスホッケー部。2年連続の4強入りを懸けて戦う準々決勝は、早大との一戦となった。
FW神山太一(人4)のフェースオフでスタートした第1ピリオド(P)。フェースオフからDF久田晴貴(社3)、FW山根主将とパックをつなぎ、積極的にゴールを狙っていく。しかし開始1分たたずでキルプレー(数的不利な状況)のピンチに。その間はほぼ自陣でのプレーとなったが、徹底したディフェンスで得点とはさせなかった。4分には自陣でのフェースオフからFW黒須誠眞(情4)が一気に駆け上がり、ブルーライン付近からロングシュートを放つが、これはGKの正面に。その後2度のキルプレーを挟んで、12分にはこの日初めてパワープレー(数的有利な状況)となる。このチャンスを生かすべく、FW山根主将を筆頭に敵陣へ攻め込んだが、先制点を手にすることはできなかった。関大の第1Pのシュート数はわずか6。相手には30本ものシュートを打たれたが、無失点でしのぎ切った。


第2Pは開始3分でこの日2度目のパワープレーに。自陣でのフェースオフから細かくパスを回し、チャンスをうかがった。そして4分、FW山根主将が相手選手をかわしながらゴールに近づくと、わずかな隙間を狙ってシュート。相手GKが反応できない間にゴールポスト左側に押し込み、待望の先制点を手にした。興奮冷めやらぬ中、次の得点も関大から生まれる。FW山根主将のゴールから20秒後。相手シュートのリバウンドを手にしたFW高橋柊伍(人2)が敵陣へ攻め込む。相手の足の間を抜く技ありのシュートで、ゴールネットを揺らした。短時間での連続得点に、関大ベンチ、サポーターは大盛り上がり。9分にはキルプレーの間に1点を失ったが、1点リードで第2Pを終えた。

第3Pも序盤は拮抗(きっこう)した展開となっていたが、7分に敵陣ゴール前でのフェースオフを迎える。FW山根主将がパックを手にし、ゴールまで近づくと最後はFW橋本吉斗(きっと=文1)にパス。冷静にタイミングを合わせスティックを振り抜き、3点目を手にした。9分にもFW山根主将のゴールで追加点を挙げ、3点リードとなる。しかし11分、12分と立て続けに失点し点差は1に。会場内には緊迫した空気が漂い始めた。その後は相手も攻勢を強め、攻め込まれる時間が長くなったが、DF熊谷天智(情4)、DF小嶌翔大(情4)を筆頭に、牙城を作る。終盤には相手が6人態勢での攻撃を仕掛けてきたが、徹底的にアイシングし、シュートをさせなかった。激しい攻防の末、点差は変わらないまま試合終了。6年ぶりに4強入りを果たした昨年に続く、歓喜に沸いた。


終盤に追い上げられるも粘りを見せ、2年連続の準決勝進出を果たした。翌日の準決勝では中大と対戦する。昨年は準々決勝で下した相手だが、今年は力を伸ばしており手強い相手だ。それでもチーム一丸で強敵に立ち向かい、まずは表彰台を確定させる。【文/写真:島田采奈】
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