今年は新たな立場に就いたり、色んな経験を通してまだまだ自分は未熟であるということを感じた年だった。来年はついに3年生。カンスポ内の最上級生でもあり、私生活でも就職活動や、資格勉強を本腰を入れ始めなければならない。このコラムではそんな重要な年を迎えるにあたって、今年感じたことをつづろうと思う。
立場から。
今年はカンスポに大勢の新入部員たちが入ってきてくれた。私ももう2年生。昨年は分からないことがあれば先輩たちがサポートしてくれたが、今年はそうはいかない。今度はサポートする側の立場になった。そこで思ったのは意外とまだ知らないことがたくさんあること。1年生は分からないことをどんどん聞いてきてくれるが、情けないことに、それに対して私自身も分からないことがあった。下級生の編集技術にも驚かされることが増えた。またアルバイトでも、時間帯責任者という役職に就いたのだが、新しく入ってきた人に教えている時や、聞かれたことに回答した時、これで合っているのか不安になる時がある。
経験から。
夏休み終盤に入った9月。バイトの帰りに交通事故にあい、救急車で搬送。右手骨折、顔面12針をはじめとした大けがを負った。命に別状はなかったが、この経験から思ったのは、人に甘えすぎてきたということ。そう思ったきっかけは保険の手続き。母親が全部の手続きをやってくれたため、警察や、アルバイト先の方から保険の手続きがどうなっているのか聞かれても「母親が全てやってくれているので」としか答えられなかった。普段から基本的に両親に甘えて生きている私。もう20歳になった。次もし事故にあったり、なにか起こせば全部自分でやらなければならない。さらに感じたのは多方面に迷惑を掛けてしまったという自責の念。予定では数日後からソフトテニス女子のインカレ、9月後半には陸上競技部のインカレに取材に行く予定だった。しかしそれも全てキャンセル。ソフトテニス女子は一緒に行く予定だったソフトテニス男子担当の森奈津子(社2)が、陸上競技部のインカレは下級生と木村遥太(経2)が代わりに行ってくれた。その時期の編集にも、もちろんほとんど参加することができなかった。さらには検診とリハビリがあり、先の予定が見えず取材の参加も少なくなってしまった。わざとではないとはいえ自分の起こした行動が色んな人の予定を狂わせてしまったと感じる。
繋げたいこと。
これらの経験から私は自分がいかに未熟であるか、無知であるかを痛感した。きっと今後もそういった瞬間があると思う。その時に大切なのは、分からないことを恥じて、自己解決しようとするのではなく、正直に分からないことは分からないと言うこと。もちろん初めから全部他人任せということではなく、自分で最低限の努力をすることは必要だ。また自分の起こす行動に責任がつきまとうこと、自分の行動が良くも悪くも他に影響してくるかを重々理解すること。これは今まで意識していなかったわけではないが、事故の経験から今まで以上に強く感じるようになった。来年はいよいよ3年生。今年の初めに掲げた「カンスポを引っ張る存在へ」。得た気付きを胸にいっそう羽ばたく。【長鴫海莉】
<今年のベストショット>





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