関大スポーツ編集局(カンスポ)を続けるのは2年生まで。いつからかそのように決めて活動するようになっていた。私にとっては激動の2024年。結局は3年生の引退まで続けることを選んだ。KAISERSにもらった言葉があったからである。
高校時代の先輩とご飯に行ったとき、自分たちの将来について話した。「”将来”ってすごく先のことに感じるけど、大学生になった今、もう目の前に”将来”が迫ってきている」。先輩の言葉が胸に響いた。私には、かなえたい目標がある。もうすぐ来る”将来”に、自分の理想とする姿でいたいと考えるようになった。それからは、なまけていた大学1年生のころから生活を大きく変え、家族には「受験生のころに戻ったみたい」と言われる日々。何かに打ち込むのはもともと好きなので心地が良かった。しかし、私はやりたいことを両立することの難しさを知る。いつしかカンスポでの活動が手薄になっていってしまった。先輩は、同期は、後輩は、自分よりもKAISERSを思っている。自分はカンスポで何ができているのか。部員にも迷惑をかけている。自分の担当部活の方々に申し訳ない。そのように考えるようになり、2年生で退部しようと決めていた。
続けようと決断したのは、シーズン終わり。秋学期、担当していた部活の選手から「今年1年ありがとうございました!素敵な写真や記事をありがとうございました!」という言葉。自分が役に立てていたと実感する瞬間だった。印象に残ったのは、「ふがいない結果となってしまい申し訳ございませんでした。来年度も取材していただけることがあれば応援のほどよろしくお願いします」というメッセージ。応援するしかない、やめられない。KAISERSのかっこいい姿に引かれ入部を決めた大学1年生。今度はKAISERSの言葉でカンスポを続けると決意した。


来年はカンスポで最高学年になる。同期のように引っ張っていけないし、教えてあげられることも少ない。加えて、ゼミや就活などでまたいっぱいいっぱいになって、迷惑をかけることになるかもと私にとっては不安だらけだ。それでも、自分の選択を後悔しないようにやり遂げたい。やっぱり続けて良かったと思えるように。【速水咲良】
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