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◇第73回全日本大学選手権大会決勝ラウンドグループステージグループD第2節◇対日大◇岐阜メモリアルセンター長良川メドウ

【前半】関大0-1日大
【後半】関大0-1日大
【試合終了】関大0-2日大

スターティングメンバー
GK山田和
DF川島、中島超、木邨、吉村瑠
MF村井、三木仁、宮川、吉永
FW堀、前田龍

1敗で迎えた第2節は日大と対峙(たいじ)した。コーナーキック(CK)を多く与えるなど、ピンチの場面が続く。前半29分に先制点を献上し、1点ビハインドで試合を折り返した。続く後半も、同9分に追加点を許し、苦しい展開に。1点も返すことができず、グループリーグ連敗を喫した。

中1日で迎えた第2節は、日大と対戦した。初戦を落とした両校にとって負けられない一戦。応援に駆けつけた部員たちが声援を送る中、日大ボールでキックオフした。相手のハイプレスに対して、ビルドアップで打開できず。ロングボールを蹴らざるを得なくなり、ボールを回収される展開に。そこから自陣に押し込まれ、連続でCKを与えるなど、序盤から苦しい展開となった。

IMG_1204-200x133 【サッカー】連敗でGL突破は厳しい状況に
△応援に駆けつけた部員たち

前半10分、奪われたボールを素早い切り替えで、取り返したDF川島功奨(こうすけ=社4)。プレーでチームを引っ張り、ここから関大も流れをつかむ。DF木邨優人主将(政策4)のロングボールから、DF吉村瑠晟(経3)が自慢のスピードで一気に前線へ。しかし、ゴール前へのクロスは合わなかった。相手のビルドアップに対しては、関大のプレスがはまるシーンもあり、少しずつ関大に勢いが生まれる。

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△DF川島

だが、相手も黙っておらず、関大のプレスを交わし自陣への進入を許す場面も。また、ミスを突かれショートカウンターからゴールに迫られる。すると同29分に、クリアを拾われカットインからシュートを被弾。GK山田和季(社3)が触るも、ゴールネットを揺らされ先制点を献上した。追いつきたい関大は、ここからチャンスが続く。同31分、DF吉村瑠が左サイドを突破し、ニアサイドに素早いクロス。FW前田龍大(人4)が飛び込むも、あと1歩合わない。また、同41分に相手陣内でファールをもらう。素早いリスタートから、DF吉村瑠がアーリークロスを供給。相手GKが飛び出すも触ることができず、ボールはMF村井天(経2)の下へ。ダイレクトで合わせたが、惜しくもバーをたたき同点弾とはならなかった。これ以降もチャンスはあるが、得点には至らず。1点ビハインドで試合を折り返した。

S__166699054_0-200x133 【サッカー】連敗でGL突破は厳しい状況に
△MF村井

迎えた後半。同5分、FW前田龍が中央でボールを受け、反転し前を向く。左サイドに大きく空いたスペースに、スルーパスを供給。MF吉永陸人(商4)が走り込むも、相手GKの飛び出しによりチャンスとはならなかった。また2分後には、DF吉村瑠が抜け出しCKを獲得。しかし、このCKが相手に追加点を与えることに。相手のクリアボールを回収することができず、大きく空いた自陣のスペースを突かれ抜け出される。GK山田和が飛び出したが、交わされ無人のゴールに流された。

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△FW前田龍

2点を追う厳しい状況に、FW前田龍に代え、FW淺田彗潤(はうる=人3)を投入。また、同20分にもMF真田蓮司(法2)をピッチに送り込み、まずは1点を狙いにいく。しかし、なかなか日大の守備陣を崩すことができない。すると同33分に、DF木邨主将が相手を引っ張ったことにより、イエローカードをもらう。この判定に対し抗議したDF木邨だが、審判は2枚目のイエローカードを提示し退場処分となった。2点ビハインドの展開で数的不利となり、チームはより厳しい状況に。しかし、「全員がゴールに向かう意識というのがより強くなった」とDF中島超男(こなん=商4)。10人の中でも終了のホイッスルが鳴るまで、果敢に攻め込む関大。中盤の選手であるMF三木仁太(政策3)も、積極的に背後へと抜け出しチャンスを演出。アディショナルタイム突入後は、DF中島超が前線へと上がり、パワープレーで1点を狙う。しかし、無情にもタイムアップとなり、0-2で敗戦を喫した。

S__166699052_0-200x133 【サッカー】連敗でGL突破は厳しい状況に
△MF真田
S__166699057-200x133 【サッカー】連敗でGL突破は厳しい状況に
△DF木邨主将

連敗となり、グループリーグ突破は厳しい状況となった関大。しかし、他力ではあるがまだ可能性は残している。DF中島超は「最後自分たちに残されているのは、勝つことしかないと思う。相手の結果に対して自分たちは何も関与できないから、自分たちができることを中1日で準備したい」と語った。グループリーグ最終節、意地でも勝ち点3をつかみ取る。【文:岩口奎心/写真:滝口結月】

▼DF木邨主将
「第1節で負けているから、勝ちにいかないといけない試合だった。先制点を許して、その後1点取れたら可能性はあると思っていたが、後半に入って2失点目をしてしまって。2点を追いかける展開の中、自分自身が退場してしまい、チームに迷惑をかけてしまった自分の責任が一番大きい。(2点ビハインドで焦りがあった)最低条件としては引き分け。後半だけで2点入れるというのは難しい。焦りの部分がチームの中で少しあったかなと思う。(自身の退場処分について)ファールでイエローカードを出されて、自分の中では全然納得はいってなくて。その後、自分の中では審判に対して暴言を吐いたつもりはないが、そこは受け取り方次第なので。もっと自分自身も感情をコントロールできていたら良かった。1枚目は審判の判断だから自分にはどうにもできないけど、2枚目は自分の感情をコントロールしていたら出なかったカードではある。大きな反省だと思う。(「次勝つぞ」と試合後も声援を送り続けていた仲間たち)自分は試合後のあいさつに行ってないからわからないが、そう言ってくれているということは、応援に来てくれたメンバーはまだ可能性を信じてくれている。その可能性がある限り、自分たちは戦わないといけない。自分自身、3節目は試合に出れないが、チームのみんなが勝ち点3を取るために頑張ってくれると思う。第3節に向けて全員でやっていきたい」

▼DF中島超
「(約半年ぶりの先発出場)自分は試合の直前にちょっと緊張感を入れるタイプ。試合前日は、トレーニングマッチとか練習試合と変わらないぐらいの気持ちで準備した。インカレとかは気にせず試合の準備をして、特別感はあんまりなかった。(前半を振り返って)先日の東洋大戦とはメンバーが変わって、なかなか合わない部分とか、やっぱり同じチームでも出続けている選手とあまり出場機会がない選手となると、合わない部分が多くなってくる。コミュニケーションの部分が少なかったから、相手にチャンスを与えてしまった。失点のシーンも誰がボールに出るとか、そういうところのコミュニケーションが取れていなかったから、相手にフリーでシュートを打たれたのかなと。 前半は特にコミュニケーションの部分が少なかったから、後半はそれを修正しようと考えてやった。(ハーフタイムで話し合ったこと)チーム内では、もっとコミュニケーションを増やすこと。前の試合の東洋大戦がシュート2本で終わっていたから、もっと前からシュートを打っていくことを、チーム内で話した。監督からは、相手のGKから質の高いボールが飛んでくるからその対応とか、個人的なところでいうと、ボールを持ったらドリブルから入るんじゃなくて、パスから入る、最初は周りを使うところを考えた。(後半を振り返って)後半に木邨がレッドカードで退場するというアクシデントがあったが、2失点してからではあったけど、全員がゴールに向かう意識というのがより強くなった。最後の最後は、リスクを背負ってゴールに向かうシーンが増えて、相手のゴール前に迫れたから、次の試合は最後の10分間の気迫じゃないけど、そういうところもっと最初から出していきたい。(次戦への意気込み)最後自分たちに残されているのは、勝つことしかないと思う。相手の結果に対して自分たちは何も関与できないから、自分たちができることを中1日で準備したい」

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