◇第73回全日本大学選手権大会決勝ラウンドグループステージグループD第1節◇対東洋大◇岐阜メモリアルセンター長良川競技場
【前半】関大0-0東洋大
【後半】関大0-1東洋大
【試合終了】関大0-1東洋大
スターティングメンバー
GK山田和
DF桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF川島、三木仁、和田、真田
FW淺田、前田龍
インカレ初戦を迎え、相手は関東第3代表の東洋大。前半は初戦の影響もあり、互いに硬い入りとなった。同点で試合を折り返し迎えた後半は、向かい風の関大がやや押し込まれる展開に。GK山田和季(社3)の好セーブもあり無失点で耐えていたが、終了間際に失点。インカレは黒星発進となった。
インカレ決勝ラウンドグループDは、岐阜の地で開催。関東第3代表・東洋大との第1節に臨んだ。相手ボールでキックオフ。初戦ということもあり、序盤は選手たちの硬さが目立つ。関大のクリアボールを相手に拾われ、ピンチを招く場面も。しかし、GK山田和季(社3)の好セーブもあり、得点を許さない。前半10分、相手陣内でボールを奪い、MF川島功奨(こうすけ=社4)からFW淺田彗潤(人3)へ。やや強引ではあったものの、反転しシュートまで持っていく。枠を捉えたが、惜しくも相手GKの正面に飛び、得点とはならなかった。その後、MF川島のクリアからカウンター発動かと思われたが、奪われ自陣ペナルティエリア付近まで運ばれる。MF真田蓮司(法2)やMF和田健士朗(人2)のカバーリングもあり、シュートを打たせない。直後のコーナーキック(CK)では、デザインされたセットプレーでシュートを許したが、大きく枠を外れた。また、同19分、26分にも関大のミスからカウンターを受け、シュートを被弾。だが、ここでも素早いカバーリングが光り、先制点を与えない。
同30分、関大は今試合初のCKを獲得。キッカーMF和田はニアサイドにボールを蹴り込み、DF吉村瑠晟(経3)などが合わせゴールを狙う。5連続CKとチャンスが続いたが、得点には至らなかった。その後も右サイドで、DF桑原航太(社2)、MF川島、FW淺田が細かくパスをつなぎ局面を打開。徐々に関大にもチャンスが訪れる。同40分には、MF真田が中央でファールを受けフリーキック(FK)を獲得。DF木邨優人主将(政策4)がゴール前で合わせるも、枠を捉えることはできない。その後も両者得点は動かず、スコアレスで試合を折り返した。
後半は向かい風となり、押し込まれる展開が続く。同2、5分とセットプレーからピンチを招くが、GK山田和の飛び出しでゴールを割らせない。また同10分には、背後への抜け出しを許し、GK山田和と1対1に。ループシュートからゴールを狙われるが、DF大西志有太(文3)がゴールライン直前でかき出す。その後、ルーズボールをDF木邨主将がクリアし、難を逃れた。
同11分、DF木邨主将、FW前田龍大(人4)とつなぎ、FW淺田が前向きでボールを受ける。中央から得意のドリブルで侵入。しかし、バイタルエリアで相手に囲まれ、シュートまで持っていけない。同14分、FW淺田に代えFW兎澤玲大(法1)を投入。前田雅文監督は連戦を考慮し、この交代を皮切りに短い間隔で交代カードを切っていく。
前半に比べ守備に回る展開が続き、耐える時間帯が続く関大。その中でも、GK山田和は積極的な飛び出しや好セーブを見せ、失点を許さない。迎えた同32分、自陣でボールを奪い、MF真田とMF川島で局面を打開。MF三木仁へボールが渡ると、左サイドから前線へと走るMF川島へ。その勢いのまま相手陣内奥深くに侵入し、クロスを上げる。FW兎澤がファーサイドに走り込んだが、惜しくもあと1歩合わなかった。その後も同様の場面があったが、得点には至らない。スコアレスのまま時間が経過し、迎えた同42分。途中出場のDF髙橋哲也(文2)が、相手のシュートを至近距離で被弾。そのままピッチに倒れ込み、試合は一時中断する。動くことができないDF髙橋は、ここで戦線離脱。交代カードを使い切っていた関大は、思わぬ形で数的不利な状況に。アディショナルタイムは6分。1人少ない関大はより防戦一方となり、試合終了のホイッスルがなるまで耐え続ける展開。しかし、悲劇は最後に待っていた。試合終了直前に、ゴール前でフリーの状態でボールを受けられる。強烈なシュートがゴールネットを揺らし、先制点を献上。その後関大ボールで試合が再開されたが、同時に試合終了の笛が鳴り響き、敗戦となった。
インカレ初戦は黒星発進となった関大。しかし、残り2節を勝利すれば、グループステージ突破も可能だ。「自分たちは残り2節を勝つしかない。今日の負け方は切り替えるのが難しいかもしれないが、 自分たちは関西大学のT O Pチームとしてこの試合に出させてもらっている。1人1人が責任を背負って、この試合からしっかり切り替えて、残り2節絶対に勝ちたい」とDF木邨主将。まずは次節日大戦を勝利で飾るために、チーム一丸で立ち向かう。【文/写真:岩口奎心】
▼DF木邨主将
「(リーグが終わってからインカレまでどういう準備をした)空いた期間でやり方を変えるとかはなかったが、自分たちの個人の質をまずは上げていく。そして、チームの質を上げて、自分たちの今までやってきたサッカーを、 よりレベルアップするために頑張ってきた。(前半を振り返って)相手も自分たちも少し初戦ということもあり、硬い入りになった。それが影響して拮抗(きっこう)した試合になったと思う。 でも、前半のところでもっと風を利用した攻撃をして、もっと押し込めていたら、1点取れて勝てたかもしれないから、そこは反省点だと思う。(後半を振り返って)風の影響で押し込まれてしまうというところがあった。サッカーの性質上、風で押し込まれるのは仕方がない部分でもある。そこは耐えながら逆にカウンターを狙うというところだった。ああいうふうな形で1人減ってしまい、戦い方を変えたところはある。あそこで勝ち点3を取りにいくのは、高いレベルの相手になってくると現実的に難しい。そこでしっかり勝ち点1を取り切ることが、哲也(DF髙橋)の体を張った守備にもつながると思った。自分たちもそこは声をかけながらやっていたが、後半のラストワンプレーで失点してしまった。夏からの反省がチームとしてできていないかなというふうに思う。(次戦への意気込み)自分たちは残り2節を勝つしかない。今日の負け方は切り替えるのが難しいかもしれないが、 自分たちは関西大学のT O Pチームとしてこの試合に出させてもらっている。1人1人が責任を背負って、この試合からしっかり切り替えて、残り2節絶対に勝ちたい」
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