◇令和6年度関西学生バドミントン新人戦大会 ◇男子シングルスB、女子ダブルスB◇11月4日◇於・ビッグホエール
[男子シングルスB]
【1回戦】
◯中井2(21-9,21-23,21-12)1山口(関外大)
●中西0(19-21,7-21)2竹村(阪大)
【2回戦】
◯中村亮2(21-10,21-10)0歌野(大経大)
◯中井2(21-18,21-11)0鈴木(近大)
【3回戦】
◯中村亮2(21-14,21-18)0近藤(大芸大)
◯中井2(18-21,21-15,21-17)1山崎(幾央大)
【4回戦】
●中村亮1(14-21,21-16,8-21)2元持(親和大)
◯中井0(16-21,8-21)2長丸(大工大)
[女子ダブルスB]
【1回戦】
◯今井・大槻2(21-14,17-21,21-12)1平川・鶴見(京府大)
【2回戦】
●今井・大槻1(17-21,21-12,17-21)2山下・川田(園女大)
大会2日目は男子シングルスBと女子ダブルスBが行われた。昨年の新人戦で上位に食い込んでいた中村亮介(人2)も出場していたが、4回戦を突破する選手はいなかった。
初めに行われたのは男子シングルスB。1回戦に登場した中西凛太郎(経2)はサウスポー相手に苦しんだ。ゲームスタート直後は相手を動かして得点するも、ミスで失点を重ねられて点差を縮められる。インターバルを先制することができたものの、相手の体も温まってその後は逆に動かされるように。逆転され、そのまま第1セットを落とした。続く第2セットも相手の勢いは衰えず、9点を離されインターバルを迎える。インターバル明けからは、声を出して士気を高めて3連続得点を決めた。このまま勢いに乗りたかったが、以降は連続得点することもできず、点差を広げられて敗北する。
続いて1回戦に登場したのは中井涼真(シス理1)。実力が互角な相手と点取り合戦となる。中盤から中井の体が温まり、足が動くようになったことで試合を掌握するように。相手に点を許さず第1セットをつかんだ。だが、第2セットは決めに走ったり、ラインを狙いすぎたりしてミスが増える。デュースまでもつれ込むも、セットを制することはできず、ファイナルセットに進むことに。ファイナルセットからはコーチ席に中村亮が入り、応援やアドバイスが飛び交う。調子を取り戻した中井は相手と大差をつけて勝利した。
シード権を有し、2回戦から出場した中村亮は余裕のプレーを見せた。ゲームスタートからスマッシュで連続得点し、点差を広げる。インターバル後からは、決めに走らないことを意識。ラリーを続け、前後左右に相手を動かして得点を決める。フォア側に落ちたネット前のショットを取れず苦戦するも、序盤でつけた点差でカバー。セットを先取する。第2セットはミスが増えたが、常に優位な状態で試合を進めた。危なげなく2回戦を突破する。
同じく2回戦に挑んだ中井は気持ちの強さを見せた。相手を動かしチャンスを作り、プッシュで得点して差を広げる。途中、スマッシュを2連続でネットにかけ、やや焦りを見せるも、コーチの掛け声で気持ちを切り替えた。ラインを狙ったショットで相手を突き放してセットを連取し、白星を挙げる。
3回戦に進んだ中村亮は、5連続得点をするなどしてでリードし、勢いそのままに第1セットを奪う。第2セットも好調な滑り出しだったが、インターバル後からミスが増えた。一時リードされる時もあったが、焦らず声を出して自身を鼓舞する。16点を取った辺りからペースを取り戻し、最後は4連続で得点して勝利をつかんだ。
続く中井は、リードでインターバルを迎えたものの、以降は相手のスマッシュに苦戦。相手は大きな声援があったが、同時試合であったこともあり中井は応援の選手がおらず。気持ちの面でも相手に押される展開になり、第1セットを落とした。第2セットも思うようなプレーができずに苦しむ。しかし、インターバル後からはコーチが遅れて試合に駆け付けた。以後は安定したプレーで2、3セット目を連取し、勝利する。
4回戦に現れた中村は、序盤から激しい攻防戦となった。相手を前後に動かすことを意識して、相手のミスを誘って得点。しかし、競り合って失点することが多く、相手に点差をつけられセットを落とした。第2セットも相手の猛攻を受けることに。基本に戻って落とすプレーを意識することで、自身のリズムを取り戻す。第2セットをつかみ取り、第3セットに駒を進めた。だが、ファイナルセットではノリに乗った相手を崩すことができず。最後はサーブをネットにかけて失点し、4回戦敗退となった。
同じく4回戦に進出した中井は、ゲーム開始直後から相手に主導権を握られる。ラインを攻めたスマッシュを取ることができず、失点を重ねた。また、第2セットでは左太ももをつってしまい、思うように足を動かすことができず。リードすることができないままセットを続けて落とし、黒星を挙げた。
女子ダブルスBに唯一出場したのは今井千愛(政策1)と大槻こゆり(法1)。夏から入部した大槻にとって、今大会が大学初の公式戦だ。得意のレシーブで相手の攻撃を耐え、ラリーを続ける。時よりコンビネーションが崩れることもあるが、互いを補い合って得点につなげた。第1セットをつかむが、第2セットは守備の穴を突かれてしまう。特に経験値の少ない大槻を狙った強烈なスマッシュに苦しめられ、連続得点を許した。また、レシーブを返せるようになったものの真ん中に寄ったショットになってしまい、相手に追撃される。第2セットを落として、試合はファイナルセットにもつれ込んだ。第3セットでは、第2セットの時の反省を生かしてレシーブをサイドに振るように。ラリーを優位に進めることができるようになり、得点につながった。そのままリードを守り続け、1回戦突破を果たす。
2回戦に進出した今井と大槻は、1回戦の時よりも試合中にプレーについて話し合うようになり、連携が良くなった。「攻めた方が勝つ」というコーチの言葉に従って攻めるも決め切ることができない。胸辺りに飛んできたショットを取るのに苦戦し、セットを先取される。第2セットでは攻撃の歯車がかみ合い、点差をどんどん広げていった。長いラリーになった際も、2人でコートの端まで駆け回って取り、何とか得点。諦めない心でセットをもぎ取り、ファイナルセットにつなげた。2試合連続のフルセットということもあり、疲れも出るかと思いきや積極的にスマッシュをし、攻めの姿勢を崩さない。最後の最後まで長いラリーを続けたが、あと1歩及ばす2回戦敗退となった。
本日出場していた選手は誰も次の日に進むことはできなかった。次の日程では男子シングルスAと女子ダブルスAが開催。強敵相手にも屈さず、上位を目指して駆け上がる。【文・写真:西村果凜】
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