◇第73回全日本学生選手権大会◇対福井工大◇10月31日◇於・大井ホッケー場メインピッチ
[第1Q]関大0ー1福井工大
[第2Q]関大0ー0福井工大
[第3Q]関大0ー2福井工大
[第4Q]関大0ー2福井工大
[試合終了]関大0ー5福井工大
4年生にとって最後の全国大会となるインカレ。初戦の相手は関大と同じく関西学生リーグ所属の福井工大だ。リーグ戦で敗北を喫した相手との一戦。序盤はこれまで強化してきた守備力が光る。第1クオーター(Q)に1点を先制されるものの、第2Qは無失点。幾度となくピンチを守り切り後半へ。しかし、後半はペナルティーストローク(PS)が絡み、複数失点。そのまま差を縮めることはできず、初戦敗退となった。
相手センターパスから始まった第1Q。開始直後から関大FW陣は高い位置を取り、プレスを仕掛ける。相手に攻め込ませないように圧力をかけると、すかさずFW吉田有我(法4)がパスカット。ここから攻撃につなげる。FB和田陽向(人3)を起点とし、右サイドのFW吉田、左サイドのMF川﨑陽奈太(経2)、FW高木祐翔(経1)を使って攻撃を展開。MF川﨑から前線のFW吉田へ絶妙なパスが通る。しかし、惜しくも落下地点でのファールを取られ、攻め切ることができなかった。それでも開始5分、FB森優吉主将(商4)がサイドを駆け上がり、中央へパス。このボールがサークル内へ送られたが、ここでもファールを取られてしまう。すると、一転してピンチに。同7分にサークル内へ踏み込まれる。FB陣の必死の粘りによってシュートは防ぐものの、ペナルティーコーナー(PC)を与えてしまった。この日最初のピンチが訪れるが、ここでチームを救ったのは守護神・GK田中雄生斗(商4)。サイドへ弾くセーブを見せ、リバウンドシュートも打たせず。さらにその後のピンチも守り切った。同12分にもPCを防いだが、1分後にフィールドゴールで先制点を献上。粘りを見せていただけに悔しさの残る第1Qとなった。
差を引き離されたくない第2Q。開始直後から人数をかけて攻め込む。左サイドのFW中川光(経3)が中央へパスを送るが、止められてしまった。その後、ファールで一時的に相手が退場し、数的有利になる。この好機をものにしたいところだ。FB和田とFB森主将のコンビで攻撃を展開する。さらにMF中川樹(商2)も攻撃に参加。すると、MF川﨑からFW塚田康汰郎(法2)へ絶妙なパスが通り、サークル付近へ。セットプレーに持ち込み、好機を作るが得点とはならず。なかなか相手の強力なディフェンスを崩すことができない。攻めあぐねていると、このQ後半にはピンチが訪れる。同12分にPCを献上。フリックを放たれるが、FB村田蒼生(社2)がブロックする。このビッグプレーに、スタンドからも歓声が上がった。続く14分のPCも守り切り、1点ビハインドで後半へ。
次の1点が勝負を分ける展開で迎えた第3Q。最初の5分は、なかなかボールを奪えない苦しい時間が続く。守りの時間が増える中、2本のシュートを浴びたが、GK田中がセーブ。それでも流れを断ち切れず、同6分にPCを奪われた。このPCで2点目を許してしまう。取り返したい関大はFB池田風雅(文3)を起点とし、右サイドからの攻撃を展開。その攻撃が功を奏し、同9分にFB森主将がPCを獲得する。この好機をものにしたいところだったが、FB和田の放ったフリックはブロックされ、得点を奪えない。ここで流れをつかみ切れず、同12分にPSから3点目を与える。このQ終了間際にはFB和田からFW五十棲智輝(社2)へ2度スクープが上がるものの、シュートにはたどり着けなかった。
第4Qは開始直後にPSを献上し失点。何としても1点を返したい関大は2分、FW吉田が右サイドからドリブルで駆け上がる。中央へパスを出すが、うまくつながらなかった。直後にすぐさまカウンターを受けて失点し、差は5点となる。この流れを断ち切ろうとFB和田が前線へ出て、パスカット。FW吉田へつないで攻め込もうとするが、奪われてしまう。その後は、自陣付近での守備が続き苦しい時間に。それでも、相手ファールで数的有利の状況を作ると、反撃に転じる。同10分にFB池田からサークル内のFB朝野結貴(法3)へ絶好のスクープ。しかし、シュートを打ち込むことはできず、得点は奪えなかった。そのまま試合が終了し、インカレは終幕。初戦敗退となった。
前半はリーグ戦後、鍛え上げてきた守備力を発揮した関大。しかし、後半にファールから失点が重なり悔しい結果に。それでも、攻守共に手応えを感じた部分も。この学年で挑む試合は残り少ない。残された順位決定戦を勝ち切り、1つでも順位を上げて終えたいところだ。インカレの経験を生かし、関大ホッケー男子は最後まで成長を続ける。【文/写真:櫻田真宙】
▼FB森主将
「(前半は高い位置のプレスが目立ち、粘り強く戦っていた)前半は本当に良かったです。ディフェンスがやっぱり今までの課題でだったんですけれど、それをずっと練習してきて、その成果が出ていたかなと思います。(後半を振り返って)後半に関しても点数は入れられてしまっているんですけれど、正直ディフェンスの分ではそんな崩れていないかなと。そこに関しては、この試合を通しての成長かなと思います。(自身は第3QにPCを獲得した)高い位置で(パスを)もらって、中にボール出すというのは考えていました。そのタイミングで相手が来てくれたので、PCが取れて良かったです。(残すところは順位決定戦。次戦に向けて)数少ない試合数なので、その中でどれだけ成長できるか、どれだけ頑張れるかが大切だと思います。次の試合に向けて焦点を当てて、1日1日を大切にしていきたいなと思います」
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