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◇第102回関西学生リーグ後期第7節◇対京産大◇10月19日◇万博記念競技場

【前半】関大2-0京産大
【後半】関大0-0京産大
【試合終了】関大2-0京産大

スターティングメンバー
GK山田和
DF桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF村井、三木仁、和田、真田
FW堀、日笠

首位を争う京産大相手に、大事な6ポイントマッチを制した。前半はほぼ互角のゲーム展開を繰り広げる。同34分、コーナーキック(CK)からDF大西志有太(文3)が頭で合わせ関大が先制。5分後には、フリーキック(FK)に再びDF大西が頭で合わせ追加点を奪った。後半はやや相手に押される展開になるが、体を張った守りでゴールを守る。見事無失点に抑え勝利、リーグ単独首位に躍り出た。

リーグ首位の京産大との勝ち点差はわずかに1。勝てばリーグ単独首位となる大切なゲームだ。万博記念競技場には大粒の雨が降る。しかし、試合開始前から多くのサッカー部員が応援に駆けつけ、大声援でムードを作った。スタメンにFW堀颯汰(人1)とFW日笠蓮康(情1)の1年生2人をスタメンで起用した関大。しかし、前半7分にいきなりアクシデントが発生する。FW日笠が相手と競り合った際に落下。試合は中断し治療が行われるが、同10分にFW吉永陸人(商4)と交代となった。急遽出場したFW吉永だが、積極的にプレーに関与する。前半は序盤からほぼ互角の展開。同12分、FW吉永が左ポケットに侵入したDF吉村瑠晟(経3)へパス。受けたDF吉村瑠はペナルティーエリア内で倒される。しかし判定はノーファール、チャンスとはならない。5分後には、中央で受けたMF三木仁太(政策3)がMF真田蓮司(法2)へ縦パス。MF真田はターンし、前へ走り込むFW堀へスルーパスを出す。受けたFW堀は、中へ切り込み左足でシュート。ボールは枠外へ飛んだが、ファーストシュートは中を崩す理想的な攻撃を繰り広げた。京産大は両サイドのスピードを生かし、サイドからクロスを入れゴールを狙う。すると同19分、京産大に決定機。関大の左サイドを突破し、早いクロスを入れる。相手FWが体を投げ出し飛び込むが、わずかに合わず得点とはならない。何度もサイドからゴールを狙う京産大だが、関大DFラインは体を張って守る。攻撃に転じたい関大はビルドアップを狙うが、京産大のハイプレスに苦戦。ロングボールを蹴らされる展開に。しかし同30分、ビルドアップから関大に決定機が生まれる。DF大西がDF木邨優人主将(政策4)に鋭いパス。相手FWを置き去りにすると、DF木邨主将はやや中央にポジションを取っていたMF真田に展開する。MF真田は少し運び、左のDF吉村瑠へ。受けたDF吉村瑠は、中央にポジションを取ったMF村井天(経2)の位置を確認し、低いボールを入れる。MF村井は相手ディフェンスを引きつけクロスをスルー、走り込んでいたDF桑原航太(社2)がフリーで受けた。冷静にトラップしニアのコースにシュートを狙うも、ボールはサイドネットへ。決定機をものにできなかったが、会場のボルテージはどんどんと上がる。

IMG_4384-200x133 【サッカー】DF大西の2得点で首位・京産大に勝利し、リーグ単独首位に!
△DF桑原

そんな中、ゲームが動いた。同34分、関大はCKのチャンスを得る。MF和田健士朗(人2)が柔らかいボールを入れると、中央でDF大西が頭で合わせ先制。多くの選手がガッツポーズを見せ、自身の得点に喜ぶDF大西の元へ駆け寄った。DF大西は4分後にも魅せる。左サイドでFKを得ると、MF和田のボールにまたもや頭で合わせた。叩きつけたボールは相手GKの手をかすめ、ネットへ。「前半に2点とれたのは大きかった」とDF大西。しかし、関大が2点目を獲得した直後、反撃をしたい京産大は中央からミドルシュートを狙う。コースは捉えたが、GK山田和季(社3)が好セーブ。流れを渡さず、前半は2点リードで折り返した。

IMG_4385-200x133 【サッカー】DF大西の2得点で首位・京産大に勝利し、リーグ単独首位に!
△MF和田
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△GK山田和

雨脚が強まった後半は京産大ペースの展開に。序盤からアーリークロスやポケットを狙いゴールを脅かす。GK山田和を中心に守り序盤を乗り切ると同7分、関大にチャンスが訪れた。中央でボールを持ったMF村井が右サイドのDF桑原へパス。DF桑原はグラウンダーで早いクロスを入れると、FW堀がスライディングで飛び込んだ。濡れた芝でボールはスリップしわずかに届かず、得点とはならない。2分後には、クロスのこぼれ球を拾ったDF木邨主将がミドルレンジからコントロールショット。わずかに枠外へ外れたが、両チーム共にチャンスを作る。同12分、京産大に2度決定機が訪れた。CKのこぼれ球に反応しミドルシュート。しかしGK山田和が好セーブではじき出した。直後のCKでも、混戦した中央から左サイドへ展開。クロスをあげると、ボールはそのままゴールへ。しかしここもGK山田和がうまく落下地点を予測し、右手でかき出した。その後も何度も左右からクロスを入れゴールを狙う京産大。しかしGK山田和を中心にクロスをはじき、得点を奪わせない。ベクトルが前に向く京産大に対し、関大はFW前田龍大(人4)を投入。FW前田のスピードを生かし、カウンターを狙う。同30分以降は、中盤のMF三木仁とMF和田を中心にボールを支配。DF桑原とDF吉村瑠も関わり、サイドからクロスを狙う回数が増える。同37分、右サイドでDF吉村瑠とパスを交換したMF三木仁が相手DF2枚に囲まれるも、間を突破。難しい体勢だったためクロスは味方に合わず。「ミスった!」と大きな声が響いたが、圧巻のプレーを魅せた。3分後には、途中出場のMF松名大輝(法3)が左サイドを突破。クロスにFW前田が滑り込みシュートを放つが、惜しくもポストを直撃した。勝利を決定付ける3点目とはならず。試合終了間際は、サイドでうまくボールをキープして時間を稼ぐ関大。同45+3分に自陣深くでFKのピンチを迎えるが、DF陣がうまく対応し守り切る。リーグ得点数3位の京産大を無失点に抑えた中、勝利のホイッスルが万博の空に響いた。

IMG_4383-1-200x133 【サッカー】DF大西の2得点で首位・京産大に勝利し、リーグ単独首位に!
△MF三木仁
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△試合後の集合写真

首位攻防戦に勝利し、リーグ首位に立った関大イレブン。次節は、総理大臣杯を制し勢いのある阪南大との対戦となる。「自分たちの試合ができれば勝てると思う」とDF大西は自信を持って話した。リーグ戦の山場を迎えるが、リーグ優勝へ向け、全員で「狂熱」した関大サッカー部の勢いを止めることはできない。【文:上田峻輔/写真:滝口結月】

▼DF大西
「(試合前意識していたこと)勝てば首位っていう簡単な結果が見えてるので、チームで戦おうっていう話はしていた。(得点について)練習からやってる形だったので、いいボールが来てうまく触れたのでほんとによかった。(2点目もいい時間に取れた)そうですね、前半で2点っていうのはとても大きかった。後ろ(DF陣)は無失点でやろうっていう話はしていた。(万博にいいイメージがあるのでは)そうですね(笑)いいイメージが結構。(相手はクロスが多かったが)試合前からああいうのは多く来るっていうのはわかってたので、ライン下げるタイミングだったり、キーパーとコミュニケーション取ったりっていうのはしていた。(リーグ首位に立ったが意識は)ここから負けなければ、自分たちで優勝っていうのは取れるので、次の試合に向けて頑張っていきたい。(次節は勢いのある阪南大)今日みたいに自分たちの試合ができれば勝てると思うので頑張っていきたいと思う」

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