◇ 2024年度関西学生男子リーグ戦第11戦 ◇対大経大◇10月20日◇金岡公園体育館
[第1Q]関大24―7大経大
[第2Q]関大19―15大経大
[第3Q]関大29―11大経大
[第4Q]関大22―16大経大
[試合終了]〇関大94—49大経大
5勝5敗で迎えた1巡目最後の試合は大経大と相まみえた。第1クオーター(Q)で大きく点差を広げることに成功すると、その後も終始関大がリードを保ち続ける。最終Qでは、一気にメンバーを入れ替えて今リーグ戦初出場の選手も活躍し、試合終了。前日の立命大戦に引き続き、チーム一丸となって連勝を達成した。
スターティングメンバーは佐藤涼真主将(人4)、玉造大誠(人4)、竹内綾哉(政策4)、岩本悠太(経3)、西村宗大(経2)。4年生が最後まで深々と頭を下げて試合がスタート。玉造のターンシュートで先制すると、ディフェンスでも岩本の豪快なシュートブロックで試合の流れをつかむ。佐藤主将のバスケットカウントや北岡雄斗(人2)の速攻などで一挙9得点を獲得。試合開始4分半で相手はタイムアウトを要求した。再開後も関大の勢いは変わらず、竹内がチャージングを受けるなどでさらにベンチは盛り上がる。さらに、奥村将吾(安全1)もフリースローを4連続で決めるなど、着実に点を重ねていった。第1Q終了間際には倉ノ下大吉(人3)がスリーポイントシュートを沈める。相手に7点しか与えない好内容で第1Qを終えた。
関大ボールから始まった第2Q。玉造がブロックとの時間差のシュートで先制点を奪い、さらに連続でシュートを沈めた。しかし、相手に3連続でシュートを決められ、関大はタイムアウトを要求する。再開後もなかなか点数が動かなかったが、西山登馬(商4)の早いパス回しから佐藤主将のシュートで流れを呼び戻した。野村吏希(シス理2)のシュートブロックが華麗に決まり、会場が盛り上がりを見せる。相手シュートのリバウンドをきっちり取り、北岡がスリーポイントシュートを2本沈めた。メンバーチェンジを行いながら点差を広げ、43-22で前半を終える。
21点差で始まった後半も、佐藤主将のアシストから西村がレイアップで先制する。ここで、相手に立て続けにスリーポイントシュート決められるも、勢いは譲らず。佐藤主将が連続でスリーポイントシュートを決め返し、さらに西村も連続得点で相手を翻弄(ほんろう)。スコアが55―28になったところで相手がタイムアウトを要求した。その後も倉ノ下や北岡など、途中出場の選手も全員が活躍し相手を圧倒する。39点差にまで引き離し、最終Qへとつないだ。
第4Q序盤、連携ミスが見られ勢いに乗り切れずスタートする。しかし、北岡のスリーポイントシュートと西村のドリブルシュートで連続得点を奪い、関大のペースに持ち込んだ。その後も、西山のパスから玉造がスリーポイントシュートを沈め、ガッツポーズを決める。残り3分で森政之助(化生2)、太原空良(人4)、澤井耀晟(環都2)がコートに入り、この日一番の盛り上がりを見せた。澤井がロールターンで2人を抜き、さらにベンチが盛り上がる。最終スコアは94-49で第11戦を快勝した。
この日の最終試合として行われた神医大と天理大との試合結果により、関大は惜しくも中位リーグに入ることが決定した。しかし、インカレへの道が閉ざされたわけではない。中位リーグにいる4チームのうち、上位2チームがインカレ出場権を獲得することができる。「春は思うような結果が出ずに、みんなもがいて苦しかったと思います。だけど、リーグ初戦の大産大に勝って自分たちはできるんだと感じることができました」と岸本寛太郎コーチ。昨年1部昇格を達成し、最下位から始まった今リーグ戦において、6勝を挙げることができた自分たちの力を信じて。「上位リーグでも中位リーグでも、やるべきバスケットは変わらない」という佐藤主将の言葉通り、関大のバスケットを貫き続ける。【文/写真:藤井海、中山桜希】
▼岸本コーチ
「(1巡目の11試合の中で、最も印象に残っている試合)やっぱり1試合目の大産大です。なかなか春とかで思うような結果が出ずにみんなが苦しんで、西日本選手権大会でもあっさりと中京大に負けてしまって。その後の遠征でも、うまくいったりいかなかったり、いろいろみんなもがいて苦しかったと思います。だけどリーグの初戦で、昨年度優勝したチームにみんなで勝った瞬間の、選手の笑顔だったりほっとした感じというか。最下位から我々は始まって、全然勝てないんじゃないのかなという気持ちはみんなの中であったと思います。だけど、俺たちはやっぱりできるんだというのを感じることができたいいゲームだったと思います。(チームの強みと1巡目で見つかったチームの課題)強みはディフェンスをしっかり頑張ろうというふうにやっているので、そこはみんなが意識高く取り組んでくれているところです。堅いディフェンスでスピードの速いオフェンスに持って行くというのはみんなの強みだと思います。何よりもこの直近の2試合は誰が出ても集中してディフェンスを頑張るという明確なところにフォーカスして頑張ることができたのもすごく強みになっていて、継続しないといけない部分だと思います。改善点という意味では、もう少し下級生の子たちが自信を持ってプレーしてほしいと思います。やっぱり苦しくなった時に、佐藤(主将)とか西村とかがプレーをするというのが今の関大なのですが、その2人もしんどい時はあります。その時に普段なかなかゲームに出ない上回生や今後チームを引っ張っていかないといけない下級生がもう少し自信を持ってもっとチームとして良くなると思います。(インカレに向けて今後の意気込み)関西のチームでは特徴なども分かってどう対策したらいいとかを考えて挑むんですけど、インカレに行くと普段対戦しない関西以外のチームになります。一発勝負で、かつ自分たちよりもレベルの高い選手とやらないといけないといったところで、いかにそのゲームを勝ちきるのかというところですね。最初もしやられたとしても、ちゃんと修正をしてみんなで40分を通して最後に1点勝てるかどうかというところが大事になってきます。そこをしっかりつめることを、インカレに向けてはやらないといけないと思います」
▼佐藤主将
「(第2Qで相手のゾーンディフェンスにより点が止まった時間帯があったが、今日の試合を振り返って)まず1巡目を通して、2連勝をできる日がなくて、勝って負けてを繰り返す展開だったけど、この2日を通じて2連勝できたというのは大きいかなと思います。今日の試合を通して、途中あたふたした部分はあったけど、40分試合があったら30分以上は自分たちのバスケットをできたから、チーム全体でそんなに焦りはなかったかなと思います。(1巡目の11試合の中で、最も印象に残っている試合)個人的に最も印象に残っている試合は天理大かなと思っています。例年自分たち関大が天理大に勝つという展開はあまりなくて。昨年の先輩が残してくれた財産プラス、自分たちの色を出せたのが天理大との試合だったと思うので、一番印象に残っています。(チームの強みと改善点)チームの強みはハードワークをしたディフェンスとスリーポイントシュートと速攻かなというふうに思っています。改善しないといけないポイントは、自分たちのミスが続いた時に、そのまま落ちていってしまう時間帯があるので、1回ミスをしたらもう1回立て直すというのを、順位決定戦までには直していきたいかなと思います。(順位決定戦への意気込み)上位リーグでも中位リーグでも、やるべきバスケットは変わらないし、中位リーグで全勝すればインカレに行けるので、頑張ります。(チームへの熱い思い)今年インカレに行くという目標は、自分たちの代だけではなくて、昨年の4年生の思いも含めての目標ということがとても大きいです。インカレに行けたときには、1つの恩返しができたと思うので、昨年の4年生も含めて、チームメートと喜びたいと思います」
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