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◇2024年度全関西大学女子リーグ戦第10戦◇対流科大◇10月19日◇京都産業大学

[第1Q]関大27-19流科大
[第2Q]関大12-17流科大
[第3Q]関大20-16流科大
[第4Q]関大10-14流科大
[試合終了]○関大69-66流科大

リーグ9戦を終えて6勝3敗と、入れ替え戦進出へ黄信号が灯っている関大女バス。残り2戦どちらも勝利すれば自力で入れ替え戦へ進むことができる状況だ。10戦目で相まみえるのは、昨秋のトーナメントで1点差で敗北した流科大。第1クオーター(Q)序盤で一気に差をつけ、試合は関大ペースで進む。しかし相手も徐々に流れをつかみ、1点を争う接戦に。第4Q残り4分で福井響(政策4)のスリーポイントシュートが決まると、そのままリード守り抜く。僅差の試合を制し、入れ替え戦進出へ向けて大きな1勝を手にした。

172788-200x133 【バスケットボール女子】接戦制し、入れ替え戦へ望みつなぐ!
△得点に歓喜の声を上げる

関大ボールで始まった第1Q。塩澤小夏主将(文4)からパスでつなぐと、日高さくら(人3)がシュートを沈め、すぐさま先制に成功する。相手の攻撃も防き、続けて日高がスリーポイントシュート。5-0と幸先の良いスタートを切った。しかしそこから一転し、相手に3連続得点を許す。それでもシュートブロックからチャンスを作ると、新島怜侑(りょう=社3)がスリーポイントシュートでネットを揺らす。この得点をきっかけに一挙5連続得点。終盤はやや相手に詰め寄られたが、8点差をつけて最初のQを終えた。

172792-200x133 【バスケットボール女子】接戦制し、入れ替え戦へ望みつなぐ!
△日高

第2Qも先に得点したのは関大。開始後すぐに西梨花(政策1)のスリーポイントシュートが決まり、ベンチは大歓声を上げる。しかし、その後はなかなか点数が入らない時間が続いた。その間にも着実に得点を重ねられ、相手が次第に勢いづいてくる。ここで関大がタイムアウト。嫌な流れを断ち切りたいところだったが、ペースは相手のまま。リバウンドから攻撃につなげられ、ついに逆転を許してしまった。再びタイムアウトを取って立て直しを図ると、日高のシュート、川崎真子(人2)のフリースロー成功で同点に。第2Q残り19秒のところで日高のスリーポイントシュートも決まり、逆転して後半戦へとつないだ。

172790-200x133 【バスケットボール女子】接戦制し、入れ替え戦へ望みつなぐ!
△川崎

第3Q序盤は相手に主導権を握られる。立て続けにシュートを沈められ、39-40と劣勢に。しかし、ここから関大が底力を見せる。塩澤主将がライン際のルーズボールをコートへ押し戻すと、パスをつないで西がシュートを沈めた。フリースローで同点とされたが、川崎のスリーポイントシュートがイン。さらに松木りん(人3)が怒涛(どとう)の3連続得点で一気に差を突き放す。たまらず相手がタイムアウトを取ったが、関大の勢いは衰えず。5点差で試合は最終Qへ。

172791-200x133 【バスケットボール女子】接戦制し、入れ替え戦へ望みつなぐ!
△松木

勝つためになんとしてもリードを守りたい第4Q。開始後4連続でシュートを沈められると、またしても相手が逆転する。日高のバスケットカウントで62-60としたが、相手も負けじと得点。1、2点差の状態が続き、1本のシュートが試合の明暗を握る中、待望の瞬間が訪れた。塩澤主将がリバウンドに食らいつくと、スリーポイントラインで待ち構えた福井へとパス。福井が放ったボールはきれいな弧を描き、ネットを揺らした。一気に3点差をつけ、関大ベンチは大歓声に包まれる。残り3分の時点で再び1点差に迫られたが、日高のシュートで得点すると、その後はチーム一体となって3点を守り抜く。試合終了のブザーが鳴ると、選手たちからは安堵(あんど)の笑みがこぼれた。

172789-200x133 【バスケットボール女子】接戦制し、入れ替え戦へ望みつなぐ!
△福井

今日の勝利で入れ替え戦への望みをつないだ関大。いよいよあすはリーグ最終戦、昨秋2部2位の天理大との戦いが待っている。勝利すれば入れ替え戦への進出が決定、負ければこのチームでの戦いが最後となる大一番だ。全ては1部への挑戦権を手に入れるために。1年間歩んできた軌跡を信じ、あすも全員で関大のバスケットを貫く。【文/写真:中吉由奈】

▼塩澤主将
「(相手を圧倒した第1Qを振り返って)前からのプレッシャーディフェンスが相手に効いて、シュートタッチも良かったのでいいスタートを切れたと思います。(第2Qからは競った展開となった)点を離せそうで離せない展開が続いて、集中を切らしたチームが負けると思っていたので、ディフェンスとリバウンドの徹底と、オフェンスは落ち着いてプレーすることを常に心がけていました。(試合終盤に福井のスリーポイントシュートで逆転、そこから守り抜いた)モア(=福井)のスリーは自分のアシストからつながって、それはシンプルにうれしかったし、託して良かったと思いました。疲れた状態でオフェンスもそこまで良くなかったので、失点は確実に抑えたいと思って、疲れてる中でも中でよく声を出していたと思います。(僅差で勝てた点について)安心しました。どっちが勝ってもおかしくない試合だったけど、勝ったことで明日につながったことが何よりもホッとしたし、チーム全員が一番集中していた試合だったなと思います。(ベンチも盛り上げていた)タイムアウトとかQ間ずっとコミュニケーション取り続けていました。外からの指示とか励ましとか、ベンチ側に来たらすごく聞こえて心強かったです。(あすでリーグも最終戦、入れ替え戦への望みもつながっている)個人としては誰よりも勝ちたい気持ちを見せたいです。試合前、試合中に自分が一番中心となって話す機会が多いし、一番気持ちを出していかなきゃいけないと思うから、誰よりも声を出したいです。オフェンスでは、周りを信じてシュートに向かうことと良いアシストをしていきたいし、ディフェンスとリバウンドは今日すごく足が動いて貢献できたと思うから、明日もっと体張りたいなと思います。チームとしては、ディフェンスとリバウンドを40分間継続して、オフェンスではボールと人が止まる時間を減らすことと、もったいないミスを減らすこと、攻め気を忘れないことを意識していきたいです。今日の雰囲気以上に、明るく楽しんでやりたいと思います」

▼福井
「(自身のプレーを振り返って)自分自身結構スリーとかが多いんですけど、今日はそんなに打ててなかったので自分のプレーとしてはあんまり良くはなかったかなというか、まだまだ 出せたなとちょっと思い残すことはあります。(第4Qのスリーポイントシュートを決めた場面を振り返って)やっと自分のスリーが打てたなって感じだったので、入ると思いました(笑)(ベンチにいる時はずっと声を出している姿も見られた)このチームでできるのはもう少ないし、今日は絶対勝たないといけない場面だったので、どのポジションとかコートでもコート外でもできることは最大限にして、やっぱり下級生に残せるものを残したいなって思っていたので。勝つために自分ができることをやったかなと思います。(僅差で勝てた点について)勝ち切れたのはすごく大きいですし、ここで波に乗って明日も絶対勝ち切って入れ替え戦につなげたいなと思います。(あすへ向けて)チームとしては今日みたいに前半から足を動かして、まずディフェンスからというのが一番ポイントかなと思うので、そこはチームとしてディフェンスから頑張っていきたいです。個人としてはもっと自分のプレーを出し切って、 悔いのないようにプレーして、それで次につなげたいので。やっぱりこのチームでまだまだプレーしたいし、ここでは終われないなと思うので、本当に全部出し切って不完全燃焼で終わるというのが一番悔いが残る試合だと思うので、全部出し切ってやりたいです」

▼日高
「(自身のプレーを振り返って)前半の部分で結構スリーポイントが2本入って後半はドライブがいきやすいプレーになったと思うので、前半の入り出しが良かったかなと思います。(競っている場面で何度も得点した)前半にシュートが入ったのでドライブ後半から狙っていこうって思って、どこで出そうかなって考えていて。最後競った場面で相手のプレッシャーもきつかったので抜きやすいなと思っていました。(僅差で勝てた点について)前回負けて終わってしまってこの2週間はチームの中でもぶつかったりする部分もあったんですけど、そこを乗り越えてしっかり作ってこれたからこそ今日勝てたんじゃないかなと思うので、明日につなげられたらいいかなと思います。(あすに向けて)明日も前半からしっかりと自分たちがリードしていく展開に持っていきたいのと、もう1部昇格ということはずっと目標でやってきたので、明日はしっかり勝ち切りたいなと思います」

▼北野ひらり学生コーチ(政策2)
「(前回の京産大戦から1週間相手の試合、練習してきたこと)京産大に負けた試合が特に1年間やってきた自分たちのオフェンスだったりディフェンスの基本的なことを忘れてしまっていたから、そこを復習というか。本当に基礎のローテーションのところだったり地道な練習からやっていって、自分たちの本来出せる力を出して、ちゃんと信じてやってこうというのを意識してやってきました。(第2Q以降は競った展開、どのように見ていた)負けた試合でコートの中でも直してほしいっていうのはあったけど、自分がタイムアウトを取るのが遅かったりというのがすごく反省で自分の中であったから、連続でゴールを取られたら、もうすぐタイムアウトを取って、何ができているかできていないかというのを極力言えるようにして、ちゃんと追い越せるようにというのを地道に10分重ねていって、40分できたかなって。それで勝てたから、集中力も良かったかなと思います。(あすに向けて)チームの雰囲気が悪いときもいいときも集中して客観的に見れるのがこの立場だと思うので、1年間やったことをちゃんと出せるようにというのと、楽しんで勝てるようにっていう2つを大事にして明日は挑もうと思います」

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