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◇第43回関西学生秋季パワーリフティング選手権大会◇10月14日◇岡山大学大学会館1階ホール

[男子66㌔級]
6位 竹中 417.5㌔(S:152.5㌔・B:115㌔・D:150㌔)
13位 辻智 280㌔(S:95㌔・B:65㌔・D:120㌔)

[男子74㌔級]
8位 藤巻 415㌔(S:140㌔・B:100㌔・D:175㌔)
10位 浅田 395㌔(S:150㌔・B:95㌔・D:150㌔)
11位 尹 380㌔(S:140㌔・B:90㌔・D:150㌔)
12位 シュレスタ 380㌔(S:140㌔・B:80㌔・D:160㌔)
13位 小林 365㌔(S:125㌔・B:60㌔・D:180㌔)
失格 辻尚 120㌔(S:0㌔・B:0㌔・D:120㌔)

[女子63㌔級]
1位 神谷 312.5㌔(S:105㌔・B:55㌔・D:152.5㌔)

[男子83㌔級]
2位 奥井 575㌔(S:230㌔・B:110㌔・D:235㌔)

[男子93㌔級]
4位 鈴木 515㌔(S:210㌔・B:105㌔・D:200㌔)

[団体対抗戦]
4位 関大

関大からは男女合わせて11人の選手が大会にエントリー。記録が伸び悩む試技もあったが、各選手が己の記録と一つ一つの試技に対して全力を尽くした。その中で、男子83㌔級で奥井啓介主将(人4)が2位、女子63㌔級で神谷光(情4)が優勝。両者がインカレ出場を決め、団体対抗戦も4位に輝いた。

竹中景飛(経4)の開会宣言で幕を開けた今大会。関大の選手からは男子66㌔級の辻智仁(あきひと=社1)が、最初に登場した。スクワットの第一試技を楽々と上げる。デッドリフトでは、全ての試技を成功させトータル結果は280㌔となった。同階級からは竹中も出場。スクワットとベンチプレスの試技を全て成功させた。デットリフトでは、第一試技から17.5㌔増やして挑戦したが、上げ切ることはできず。417.5㌔のトータル結果を記録した。

A910B216-5399-4C29-AC55-2A3E120A9662IMG_5346-200x133 【学生S&C】奥井と神谷がインカレ出場決めた!
△竹中

続いて、男子74㌔級には6人の選手がエントリー。尹志賢(ゆん・ちひょん=文1)は、スクワットの第二試技で130㌔を上げるをことができず。しかし、続く第三試技では10㌔増やした140㌔を上げ切った。ベンチプレスとデッドリフトでは、共に第三試技は失敗に。トータル結果は380㌔となった。小林将太(外1)はベンチプレスで重量が伸び悩むも、デッドリフトは全ての試技を成功させる。トータル結果を365㌔とした。シュレスタ理智(りち=社1)はスクワットの第二試技で135㌔を持ち上げたが、審判員の判定は失敗。しかし、第三試技では、重量を5㌔増やした140㌔を上げ切り、審判員は白色の旗を上げ成功を収めた。トータル結果380㌔を記録。辻尚平(社1)は、スクワットとベンチプレスの全ての試技が失敗に終わり、思うように結果を伸ばすことができず。トータル結果はデッドリフトの記録である120㌔のみと、悔しい結果に終わった。試技前のウォーミングアップで、「スクワットの第1試技が上がらないかもしれない」と語った浅田悠助(人4)。しかし、不安の中挑んだスクワットの第一試技を成功させ、記録を伸ばしていく。デッドリフトの第三試技はけが予防のため棄権したが、トータル結果は395㌔を残した。藤巻宗太(政策4)は、スクワットベンチプレスともに全ての試技を成功させる。デッドリフトでは、第二試技が失敗に終わるが、重量を増やした第三試技では175㌔を上げ切り成功。トータル結果は415㌔と、この階級の関大から出場した選手の中で一番の記録を叩き出した。

47B9B8FA-7A95-4590-8D46-783D3A071A0AIMG_5602-200x133 【学生S&C】奥井と神谷がインカレ出場決めた!
△藤巻

関大から女子唯一の出場となった神谷。女子63㌔級にエントリーした。スクワットの第一試技を楽々と上げ、勢いそのままに全てを成功させる。しかし、続くベンチプレスでは思うように重量を伸ばすことができず、第一試技の55㌔に終わった。神谷自身が勝負をかけたデッドリフト。第一試技、第二試技を成功させる。第三試技では、苦しそうな表情を見せながらもバーベルを上げ切る。審判員は白旗を上げ成功を収めた。これには神谷も手を叩きガッツポーズ。優勝を決めた喜びをあらわにした。

57512957-637B-4C35-B234-1C778B0195B9IMG_5697-200x133 【学生S&C】奥井と神谷がインカレ出場決めた!
△神谷

男子83㌔級に出場した奥井主将。スクワットの第一試技を軽々と上げ第二試技でもバーベルを上げ切ったが、審判員の判定は失敗に。しかし、陪審員は成功の判定を示し、第二試技も成功となった。10㌔増やした第三試技も成功を収め、続くベンチプレスにつなげる。スクワットやデッドリフトに比べ、ベンチプレスが苦手と語る奥井主将。第三試技は失敗に終わり、110㌔とした。それし迎えた最終種目のデッドリフト。第一試技を上げ切ったが、セットされた重量は申請した重量とは違う重量だったことが判明する。しかし、そこで動揺することなく続く第二試技も成功。第三試技は上げ切ることに成功したが、審判員は赤旗を上げる。アクシデントもありながら競技を終え、トータル結果を575㌔とした。

A769D7B5-EFE3-4B40-A5CD-CD59609397A4IMG_5711-200x133 【学生S&C】奥井と神谷がインカレ出場決めた!
△奥井

関大からは出場した選手の中で、一番重い級に出場した鈴木瑛大(外1)。最初の種目であるスクワットでは、全ての試技を成功させる。ベンチプレスは重量が伸びず、105㌔となった。最終種目のデッドリフトでは、20㌔ずつ増量。惜しくも第三試技を成功させることはできなかったが、トータル結果を515㌔とした。

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△集合写真

出場した選手の試技が無事に終了し、関大からは奥井主将が男子83㌔級で2位、神谷が女子63㌔級で優勝。団体対抗戦も4位に輝き、奥井主将と神谷は共にインカレへの出場権も獲得した。インカレ優勝へ。一番高いところに登るために、残り1か月間最善を尽くす。【文/写真:岩口奎心】

▼奥井主将
「(今日の大会をどのような心境で迎えたか)インカレにつながる唯一の大会だから、まずはけが無く調整しようと思った。また、部活外の活動に時間を割かなければいけない状況もあり、最低でも標準記録は突破しようと思って臨んだ。(試技の間の待ち時間はどのような心境か)試技終了後真っ先に行うのは栄養補給としておやつを食べること。これが大会出場時のひとつの楽しみでもある。会場に着く前に必ずコンビニに寄るが、小学生が遠足に持っていくおやつを選ぶ時と全く同じ心境でおやつを選ぶ。大会が始まる前から試技の間にすることを決めていることで、平常心を保つ事ができていると思う。おやつを食べたらしっかりウォームアップはする(笑)(3種目3回の試技で最も手応えのあったのどれか)これは間違いなくデットリフトの3本目。手応えがあったというより、印象が強いというイメージ。パワーリフティングは最後の試技で全ての順位が確定する。特に、今回の大会は申請した重量を成功すれば1位が確定、失敗するとその時点で2位か3位になるという状況だった。成功させたい気持ちも強くあったから印象に残っているし、最後までバーベルを引き切ることはできたので「もしかしたら成功?」という期待もあったが、実際は失敗の判定だった。また、今回は1年生の多くがパワーリフティングに初めて挑戦するということもあり、パワーリフティングの醍醐味を伝えたいと思って、あえて大会が盛り上がるような重量申請をした(笑)(伸び悩んだ種目)これはもうベンチプレス一択。 ほんとにもう少しベンチプレスが強かったら、どれほど楽な気持ちで試合に挑めることかと何度も思っている。私はスクワットとデットリフトは割と得意で、学生の大会ではほとんどが最後の方の試技者になる。しかし、ベンチプレスだけは毎回序盤の試技者。今回の大会でもよくお世話になっている審判の方にもそのことを言われた(笑)(勝負をかけた所)スクワットの第二試技。今大会の最優先事項はインカレの標準記録を取る事だったから、身体の疲労もものすごく溜まっていて、正直な所パスをしようと考えた。しかし、こんなに疲労困憊(こんぱい)な状態でも結果を残せたら自信になるのではないか。せっかく部員が応援してくれているのにパスは盛り上がらないなと思って、今日のベストを尽くそうと決意したのがスクワットの第2試技だった。(運営側にミスがあったデッドリフト第一試技の重量)説明を受けたが私自身あまり理解していなくて。申請した重量は210㌔だったが、プレートの付けミスで208.5㌔になっていた。再試技をするか207.5kg(ルール上、2.5kg刻みでないといけない)という記録にするかどちらにするかと陪審員の方に言われたから、「207.5kgで大丈夫です!」と即答しました。再試技をする元気は僕の身体にはありませんでした(笑)(インカレの意気込み)入部当初、なんとなくで始めたパワーリフティングだが、いつの間にか学生ラストイヤーになってしまった。今後の人生のことはまだ分からないが、パワーリフティングを社会人になっても続けるかは微妙なところ。現時点では99%大会に出場しないと思う。2月にパワーリフティングの中で最も規模の大きい大会があるから、それに出場しようとは考えてはいますが、もしかするとインカレが学生ラストではなく、パワーリフティング最終マッチになるかもしれない。そういった事を考えると、「己の限界の先のそのまた先」を拝みにいけるチャンスであると思うから、大会に向けて最高の調整をしたいと思う。そして、順位という結果ではなく、自分自身との戦いをしたい」

▼神谷
「(今大会をどのような心境で迎えたか)この秋関に勝てばインカレに進めるが、これが最後の秋関だったから集大成ということで、順位にこだわるというよりかは、自分のマックス重量を持ち上げるというところを目標に頑張った。(試技の間の待ち時間はどのような心境か)スクワットが始まってしまうと競技の気持ちになるし、ずっと大会の気持ちになっている。ストレッチとかご飯も試技や大会のためにしていること。(3種目3回の試技で最も手応えのあったのどれか)デッドリフトで、最終試技の3回目。今日の2位の選手とはIPFポイント(体重が違う人同士を相対的に比較する)で競って、その選手が上げる重量よりも上の重量を申請しないといけなかったから。(伸び悩んだ種目)今日はベンチプレス。上がると思っていたものが上がらなかったから、結構悔しい。(デッドリフトからベンチプレスに移行するときに髪型が変わった)ベンチプレスは寝転んで行う。首のところを開けてしっかり引っかかるようにしないといけないから、いつも三つ編みに変えている。(インカレへの意気込み)最後なので本当に悔いのないように。いつも確実な重量を申請するが、最後は全部最重量でいきたい」

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