◇2024年度関西大学ラグビーAリーグ第4節◇対天理大◇天理親里競技場
[前半]関大14ー31天理大
[後半]関大7ー33天理大
[試合終了]関大21ー64天理大
1勝2敗で迎えた第4節。3連勝中の強敵、天理大との1戦に臨んだ。前半開始早々、トライを献上するも、一進一退の攻防を続け、17点差で後半に突入。後半は相手の怒涛(どとう)の攻撃を止めることができず、大量失点を許してしまう。一時は5点差まで追い上げたが、勝利には届かなかった。
大勢の観客がスタジアムに集う中、天理大のキックで試合は開始。巧みにパスを回し、自陣に攻め込まれると開始1分半でトライを決められてしまう。その後も相手がボールを持ち続け、攻め切ることができない。前半5分、右サイドから敵陣に攻め込むが、トライにはつながらず。相手にトライのチャンスを与えてしまい10分もたたない内に差は14に広がった。このまま相手が試合の主導権を握るかと思われたが、前半14分、相手のオブストラクション(ボールを持っていないプレイヤーを妨害する反則)により、関大がペナルティキックを獲得。その好機を無駄にせず、FW山本真士(政策3)がトライを決める。HB﨑田士人(ないと=文3)がゴールキックを成功させ、7点差に縮めた。

前半20分が過ぎたころ、相手にペナルティキックを与えてしまい、ピンチを迎える。しかし、相手のノットリリースザボール(タックルを受けて倒されたプレーヤーがボールを離さない反則)により、相手の流れはを断ち切った。しかし、関大のオフサイドから自陣での攻防が続き、3回目のトライを決められてしまう。その後、再びチャンスは訪れた。スクラムから相手ゴールラインに近づく。FW中村豪(商3)からHB宮内幹大(人2)へのパスが通り、インゴールへダイブ。点差を5詰めたが、終盤で相手に連続トライを許してしまい、追いつくことはできず。15点差で前半を終えた。


後半は関大のキックで開始。3分少々で相手の反則により、攻撃の機会を作るもトライまでは持っていけなかった。10分に差し掛かるころ、相手のランを止めることができず、点差を広げられてしまう。その後、立て続けにトライを決められ、16分には50点とかなりの差がついてしまった。しかし、試合残り10分をきると、チャンスが訪れる。相手ゴールライン近くでスクラムを形成。そこから奥平一磨呂(政策3)が相手インゴールに飛び込む。一矢報いるトライを決めた。試合時間は残り10分とアディショナルタイムのみ。あと、1トライを狙いに攻め続けるも、ゴールラインが遠い。37分、関大ボールを相手プレイにより奪われ、一気に自陣へ攻め込まれてしまう。試合終了間際に追加点を献上することになった。アディショナルタイムは5分とアナウンス。しかし、相手の堅い守りを前に追加点は奪うことはできず。最後は、相手がボールをタッチラインへ出し、ノーサイド。強敵、天理大に敗北を喫した。


点差だけを見れば、大差で負けた関大ラグビー部。しかし、前半は差を広げさせず、一時は5点差にまで追い上げを見せるなどの収穫があった。次節は11月10、鶴見緑地競技場で摂南大と対戦する。強敵に敗戦したことを糧にし、成長を遂げた姿を見せてくれるに違いない。【文:木村遥太/写真:春田史帆】
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