◇第55回秋季関西学生リーグ戦最終戦◇対大大谷大◇10月6日◇於・大阪大谷大学
関 大 000 000 02=2
大大谷大 000 000 00=0
1(中)清水
2(三)荒木
3(右)大塚
4(投)新屋
5(左)玉岡
6(DP)東本
7(一)早坂
8(遊)勝目
9(二)上田
FP(捕)藤森
ついに秋季リーグの最終戦を迎えた。4年生にとって最後の試合。1勝4敗の関大は大大谷大と対戦した。7回まで互角の戦いとなり、勝敗はタイブレークに。8回に新屋ひなた(人3)の打球が相手のミスを誘い、決勝点。最終戦を勝利で飾った。

先攻は関大。1回、荒木咲音(人1)が四球で出塁する。3番・大塚弥香(やこ=文3)が三直。走者が飛び出しており、アウトに。初回の攻撃は3人で終えた。裏が始まる前、全員でマウンドに集まり、円陣を組む。その後マウンドに上がったのは、秋季リーグでは初先発となる新屋。先頭打者を1球で打ち取り、わずか7球で3死とする。
2回表は玉岡奏(人1)の一、二塁間を破る安打と東本結月(人4)の内野安打で1死一、二塁と得点のチャンスに。しかし、後続が倒れ無得点。裏は5番打者に8球粘られ、四球を選ばれる。2死一塁、7番打者に1球目を投じた時に、一塁走者が盗塁を仕かけた。捕手・藤森彩央華(あおば=人4)からの完璧な送球で走者はアウト。関大ベンチは盛り上がりを見せた。

3回の攻撃は三者凡退で抑えられる。守備では2死から2番打者に粘られ中前安打で出塁を許した。それでも再び捕手・藤森が盗塁を阻止。相手に攻撃の隙を与えない。

新屋を援護したい打線は4回。大塚の左前安打と相手の失策で無死二塁に。代打・桑田倖奈(ゆきな=人1)は左飛に抑えられるも、玉岡の一ゴロの間に進塁。三塁に走者を置き、チャンスを作るも得点とはならず。裏は新屋の好投で三者凡退。
5回は両者無得点となり、6回表は2死から大塚が四球で出塁する。4番・新屋が左前安打で一、二塁に。しかし、この回も好機を活かせない。裏は3人で完璧に抑える。
そして最終回。勝目結月(人3)がボールを見極め出塁するも刺殺となる。攻撃は無得点で守備へ。絶対に抑えたい関大。左中間二塁打と四球で2死一、二塁とこの試合最大のピンチに。早坂千尋(法4)を中心に新屋へ声をかける。2番打者を中飛で打ち取り、笑顔を見せた。両チーム7回を終え無得点。勝負はタイブレークへ。

無死二塁から始まる8回タイブレーク。先頭の上田陽花莉(文2)が着実に犠打を決め、三塁に走者を進める。打順は1番に返り、清水美苑主将(人4)が打席へ。三ゴロとなり得点できず。しかし相手投手が制球を乱し、2者連続四球。2死満塁の大チャンスに。迎えるは前の打席で安打を放った4番・新屋。フルカウントとなった7球目を振り抜き、打球は三塁手の前へ。三ゴロで攻撃終了と思われたが、送球が高めにそれる。その間に2人の走者が生還し、スコアボードに2を刻んだ。新屋もガッツポーズを見せ、チームで喜びを分かち合う。そして、8回裏も新屋がマウンドへ上がった。疲れもある中、最後の打者を見逃し三振に仕留め、試合終了。涙を流し、喜ぶ選手の姿が見られた。

今試合をもって4年生が引退。投打だけでなく声でもチームを鼓舞し、支え続けた。秋リーグは5位となり、悔しさが残る結果に。しかし、4年生が見せてきた姿は間違いなく後輩たちに受け継がれる。これからのソフトボール部女子の活躍に期待だ。【文:井藤佳奈/写真:上田峻輔】
▼清水主将
「(タイブレークを制した大大谷大戦は)今まで最初に点を取られることが多かったんですけど、 大大谷大戦ではずっと0点で守り切ったピッチャー、バッテリー中心にすごい良かったと思っています。なかなか点が取れない中だったんですけど、 やはり常に向こうよりも関大の方が声であったり、雰囲気もすごい良かったです。いつでも関大の方が点を取れるという流れが来ていたので、良かったです。相手の失策で得点する形になったんですけど、一人一人つないで走者をためることができたので、関大らしい試合ができたのかなと思っています。(秋リーグは5位となったが、秋リーグを振り返って)秋リーグは最初になかなか勝てない試合が続く中で、やはり一戦一戦というふうにやってきました。でも勝ちいう結果がついてこなかったので、多分みんな結構勝敗を気にしてしまったりとか、 ここ絶対勝たないといけないっていうプレッシャーとかもあったと思います。その中でもやっぱり関大らしく、とにかく勝ち負けというよりも、そこにこだわるっていうことを徹底して、一番はやはり盛り上げて、そういう試合ができたのが良かったかなと思います。自分的にはすごい悔しい5位です。5位で1部残留確定はできたんですけど、本当は高みを目指して、全勝優勝というところ掲げてたので、自分的には悔いが残る試合にはなりました。でも最後は勝ちで終われたので、そこは良かったと思います。(主将として1年引っ張ってきて)この1年はうまくいかないことが多すぎて、やっぱり中高校とソフトボール続けてきたんですけど、それ以上に大学は選手主体でやるっていうことで、自分たちで常に考えながらやるっていうところの難しさがすごいその身に染みて感じました。そこが面白いところでもあるんですけど、どうチームを引っ張っていくかというところを意識しながら1年間やってきたので、一番苦しい思いをしたのは4年生かなと思います。最後やっぱり4年生の意地で、声であったり姿勢であったり、いろんな部分で残すことができたのかなと思ったので、本当にこのチームのキャプテンができて良かったなと思います」
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