◇第78回文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権大会◇9月15日◇於・沖縄県総合運動公園テニスコート
[準々決勝] ●関大0-3法大
●石原・池田組3(4-7)4森川・野本
●飯田・中垣組1-4橋場・菊山
●内藤・是常組1-4田中・広岡
[最終結果] ベスト8
前日の4回戦では、石原仁(安全4)・池田匠吾(人4)組の3本回しで劇的勝利を収めた関大。団体戦2日目は、ベスト4を懸けて関東1部リーグ2位の法大と対戦した。1番手石原・池田組は、ファイナルにもつれ込む接戦となるが、わずかに及ばず敗戦。2、3番手も黒星を喫し、ここで敗退となった。
迎えた2日目、対するは昨年4回戦で敗北を喫した法大だ。関東1部リーグ2位の強豪だが、なんとか食らいつき勝利をあげたいところ。西カレ王者撃破の勢いそのままに、試合に臨んだ。
1番手は4年生ペアの石原・池田組だ。池田はボレーを決めて得点。石原は緩急をつけたラリー戦を展開し、相手のアウトミスが続く。2ゲームを連取すると、石原のサービスエースで第3ゲームも獲得。ゲームカウントは3-0となり、あと1ゲームを取れば勝利が決まる。しかし、ここで簡単に終わらせてくれないのが関東勢。第4ゲームから一気に巻き返され、ゲームカウントは3-3に。試合はファイナルに突入する。石原のサーブで始まったファイナルゲーム。相手のリターンがアウトになり先制点を奪う。しかしその後、相手が5連続で得点。後衛のラリー戦で石原が粘り2点目を獲得するが、次のポイントは池田のボレーを拾われ2-6と後がない状況に。池田が2連続でボレーを決め、4-6と点差を縮める。しかし石原のリターンがアウトになり、逆転負けを喫した。
2番手は飯田昂平(政策3)・中垣敬斗(環都1)組。第1ゲームをデュースの末に落とすと、第2ゲームはストレートで献上する。第3ゲームでもデュースとなるが、ここは飯田がラリー戦を制してゲーム奪取。ここから流れに乗りたいところだが、次のゲームは2得点に抑えられ相手が3ゲーム目を獲得する。中垣がボレーを決め、飯田がラリー戦で左右に振られても粘り強く拾い続けるが、第5ゲームも落としゲームセット。3番手に逆転勝ちの望みを託す。
3番手はダブル前衛の内藤拓磨(人2)・是常遼(経2)組。2人の間を狙って返球されるなど、陣形を逆手に取られ相手がゲームを先取する。第2ゲームは是常が連続でボレーを決め、ゲームカウント1-1と試合をイーブンに戻した。しかしその後は相手が主導権を握る展開に。2ゲームを連取され、ゲームカウントは1-3。最後は相手の上げたロブを取れず、試合終了となった。
法大に敗れ、インカレはここで終了。関東の壁は超えられなかったが、2年ぶりの全国ベスト8という結果を残した。4年生はここで引退となり、主将は石原から飯田へと引き継がれる。新体制で臨む秋季リーグ。まずは1部残留を目標に、チーム一丸となってリーグ戦に挑む。【文/写真:森奈津子】
▼石原主将
「(準々決勝を振り返って)関東の壁は高いなと感じました。あと一本ほしいときに簡単なミスは絶対にしてくれないし、確実にやるべきことをやってくる感じで自分たちは結局取り切れず逆転されて負けてしまったというのが今回の試合の結果につながったのかなと思います。(4年間を振り返って)すごく貴重な経験をさせてもらったなと思っています。4年間で降格、昇格、1部1位とか、リーグの中で激しい変動をするということはあまりないことだと思うので、毎リーグ色々な感情を味わえた、濃い4年間だったなと思います。(主将として過ごした1年間を振り返って)前主将の中別府さんと違って、自分はそんなに有名でもなければテニスが強いかと言われればそんなこともなくて。チームを引っ張れるかどうかも不安だったし、自分がキャプテンで大丈夫なのかなというのは悩んだ時期もありました。実際1年間キャプテンをやってきて、チームをまとめられたかと言われたら疑問が残るんですけど、すごくやりがいのあった1年間だったと思うし、この4年間の中で一番チームのことを考えて過ごした1年間だったなと思います。(同期への言葉は)キャプテンをしていてしんどい時期もあったけど、みんなで旅行したりするのが自分にとって心の休まる時間で、多分今の同期、男女合わせて10人がいなかったら僕は途中でしんどくてキャプテンできないってなっていたかもしれないし、最後までやり遂げることはできなかったかもしれないので、とにかく感謝という気持ちです。(後輩へのメッセージ)すごく不甲斐ないキャプテンだったと思うけど、最後にインカレでベスト8という結果を残せて少し安心したというか、最後にいいもの残せたかなと思っています。次は飯田キャプテンと、内藤副キャプテンが引っ張って、チームで団結して、インカレで関東勢を倒せるように頑張ってください」
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