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◇第48回総理大臣杯全日本大学トーナメント◇1回戦◇対東国大◇於・みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド

【前半】関大0-0東国大
【後半】関大0-1東国大
【試合終了】関大0-1東国大

スターティングメンバー
GK山田和
DF桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF川島、宮川、三木仁、真田
FW堀、兎澤

関西第3代表として、総理大臣杯の1回戦に臨んだ関大。前半開始から、MF川島功奨(社4)のドリブル突破を中心に、ゴールへと迫る。チャンスは多くあったものの、得点に結びつけることはできない。一方、DF陣は相手FW陣に一切自由を与えないプレーを見せ、スコアレスで試合を折り返した。前半と打って変わって、後半の試合展開は防戦一方に。相手のパワフルなプレーに耐えながらカウンターで少ないチャンスを作るが、1点が遠い。このまま試合は延長戦に突入すると思われたが、後半のアディショナルタイム(AT)に痛恨の失点。残り時間で同点に追いつこうと前線にボールを供給するも、ネットを揺らすことはできず。試合終了のホイッスルが鳴り響き、今夏の総理大臣杯も初戦敗退となった。

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△スターティングメンバー

「日本一」を目指し、東北の地に降り立った紫紺の戦士たち。関東第7代表の東国大との初戦に臨んだ。試合は関大ボールでキックオフ。開始から右サイドでMF川島のドリブル突破が光り、敵陣深くまで侵入しチャンスを演出する。前半5分、ファールをもらいセットプレーのチャンスを獲得。MF真田蓮司(法2)がファーサイドにボールを供給し、DF吉村瑠晟(経3)がゴール前に折り返す。このボールをDF大西志有太(文3)が合わせたが、ボールは相手GKの正面に飛びゴールとはならなかった。その直後も、MF宮川大輝(文1)のロングボールから、背後へと抜け出したMF川島。シュートを打つが相手にブロックされ、こぼれ球をMF宮川がダイレクトでゴールを狙うも得点には結びつかない。

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△MF川島

時間の経過と共に相手も関大に対応し始める。しかし、DF木邨優人主将(政策4)とDF大西が、相手のFW陣に素早く寄せ自由にさせない。同24分、スローインを受けたMF川島がドリブルで仕掛け、ファールをもらいフリーキックを獲得。FW兎澤玲大(法1)が直接ゴールを狙ったが、枠を捉えることはできなかった。

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△GK山田和季(社3)

同29分、敵陣右サイドでのスローインを奪われ、カウンターのピンチに。スペースが大きく空いていた左サイドに展開されたが、DF吉村瑠の素早い戻りで事なきを得た。同40分にも、中央から背後へと入れ替わられカウンターとなるも、DF吉村瑠のシュートブロックで失点を防ぐ。右サイドを起点にゴールへと迫るシーンが見られたが、得点を奪うことはできず試合を折り返した。

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△MF真田

後半は関大が防戦一方の試合展開に。同15分、ロングボールから背後を取られ、クロスを上げられる。ゴール正面で合わせられたが、ボールは枠外に飛んだ。同19分、この展開を打開すべく、FW兎澤に代えFW日笠蓮康(情1)を投入。クーリングブレイクをはさみ、再開直後は関大にもチャンスが到来する。DF桑原のドリブル突破から、クロスのこぼれ球を拾ったFW日笠。難しい体制からバイシクルシュートでゴールを狙うが、ゴールとはならず。直後にもコーナーキックを獲得するも、得点に結びつけることはできなかった。

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△DF桑原

試合は刻々と終盤に差し掛かり、相手の力強いプレーに耐える時間が続く。このままスコアが動かず延長戦に突入されるかと思われたが、後半ATに悲劇は起こった。同45+4分に、右サイドからクロスを上げられ、ファーサイドのポストに直撃。そのこぼれ球を詰められ、失点を喫した。残り時間は1分。何としてでも同点に追いつくために前線へとボールを供給するが、ゴールを奪うことはできず。試合終了の笛が鳴り、総理大臣杯は初戦敗退となった。

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△MF和田健士朗(人2)
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△応援に駆けつけた部員たち

前半に多くあったチャンスをものにすることができず、3大会連続の総理大臣杯初戦敗退となった関大。この敗戦でリーグ戦から公式戦3連敗と、チームは苦しい状況に立たされている。「自分自身が声をかけていき、こういう負け方をしないためにも練習のところからやっていく必要がある」とDF木邨主将。リーグ優勝、そしてインカレで悲願の「全員サッカーで日本一」をかなえるために。チーム一丸となり、再び歩み出す。【文/写真:岩口奎心】

▼DF木邨主将
「ピッチが結構ぼこぼこしていて、自分たちはつなごうと思ったが、作戦を変更して前に蹴ってセカンドボールを拾って攻撃していくことにした。前半はいい形でセカンドボールを拾えて、そこからチャンスがあったがそこで決めきれなかった。後半は運動量が落ちてきた中、相手にセカンドボールを拾われ始め、そこから押し込まれ後半ATに決められてしまった。今年に入ってからの課題が、露骨に出た試合だったと思う。(前半のいい流れからチームとして後半どのように戦おうとした)いい内容で終わったが、いい内容で止まったという試合。監督からも話があったが、そこで点を決められるチームが強いと思うし、そこは今年に入ってからずっと言われていること。点を決める場面で決められないところは、これから取り組まないといけない。後半のところでは、前半の内容を続けてしっかり決め切ろうと話して、決め切ることができなかったことが実力だと思う。(この敗戦をどのように次に生かすか)自分自身が2回生の時から総理大臣杯ではこういう負け方が続いてる中、断ち切ることができなかった。今までチームに対して厳しい言葉とかを個人のところでもかけられなかったりとか、自分に目を向けられない場面もあった。そういったところを後期のリーグ戦に向けて、まず自分が厳しくして、チームメイトができていなかったらそれは甘さだと思う。そういうところは自分自身が声をかけていき、こういう負け方をしないためにも練習のところからやっていく必要がある」

▼MF川島
「前半いい形で入れた中で、1点取らないと後ろの選手に負担がかかるし、試合の流れ的にもきつくなるというのはわかっていた。どんどんアグレッシブルに仕掛けていくことは意識してやったが、最後のペナルティエリア付近の局面のところで、相手は仕留めることができて、自分たちは仕留めることができなかった。これが全てだと思う。何を言っても、たらればにしかならない。今後の僕たちの変化を見てもらいたい。(前半のいい流れからチームとして後半どのように戦おうとした)土俵が相手になったのが全てだと思う。ロングボールが増えた中で、その中でも自分が先頭になって攻撃を引っ張らないといけないと思っていたが、そこができなかったのが自分の責任。チームとしての課題もあるが、個人個人の課題はわかっていると思うので、そこを改善していきたい。監督からも伝えられたが、前半は良かったけど後半はあまり良くなかった、それが全てだと思う。1試合通して自分たちがゲームを支配できることが、今後どれだけ勝ちを積み重ねることができるかの鍵になる。そういうところを意識してやっていきたい。(ミーティングでの話)整理がついている選手もいれば、ついていない選手もいると思う。個人的なところで言えば、もっと数字にこだわってサッカーをしないといけない。去年のインカレは自分のオウンゴールで負けてしまった。この大会には覚悟を持って自分が勝たせる、点を決めるという意思で挑んだだけに、結果を残せなくて自分に腹立たしい気持ちがある。後期のリーグ戦では目に見える数字を出していくことが、周りの選手たちにも刺激になると思う。そういう変化のところで自分自身が示していって、体つきであったりとか言動であったりとか、強度であったりとかを目の前の選手に負けない。そういう個人の課題が克服できれば、全国で1勝できると思うし優勝も希望だけで終わらないと思う。目に見える変化をまず自分が示して、後輩たちにいい刺激を与えられるようにやっていきたい」

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