◇令和６年度関西学生秋季リーグ戦◇９月６日◇対関学大◇ベイコム総合体育館◇

●関大２－５関学大
［Ｓ１］榎●２－３
［Ｓ２］佃●０－３
［Ｓ３］藤原●１－３
［Ｗ１］世古・藤原○３－１
［Ｓ４］水口●０－３
［Ｓ５］世古●２－３
［Ｓ６］石橋○３－２

秋季リーグ戦もはやくも最終日を迎えた。最終戦の相手は、春季リーグ戦で勝利した関学大。ここで勝てば１部残留が決定する。１部残留を目指した戦いが幕を開けた。結果は２勝５敗。最終順位７位で入れ替え戦に回ることとなった。

秋季リーグ最終戦、トップバッターを担ったのは榎花恋（人２）。第１ゲームから互いに点を取り合う展開に。一時はリードしながら試合を進めていたが終盤で５連続失点を許し、このゲームを奪われる。それでも第２ゲームは中盤からリードを守り切り、試合を振り出しに戻した。第３ゲームは力強いスマッシュを武器に相手と拮抗（きっこう）する。序盤についた差を巻き返し、８点目で同点に。その後はシーソーゲームが続き、デュースに突入した。勝ち切りたいところだったが、攻撃を得点につなげることができずに相手にこのゲームを献上。追い込まれたが第４ゲームを奪い返し、フルセットまでもつれ込んだ。第５ゲーム序盤、相手に主導権を握られリードを許す。タイムアウト後は相手に食らいつくも、勝利にはあと一歩届かなかった。

シングルス２人目の佃緒夏（情３）。第１ゲームでは、先に相手のゲームポイントとなったものの、そこから２点を奪い取るなど粘りを見せる場面も。第２ゲームを８－11で献上。第３ゲームでは、相手に４点差をつけていたが、追い上げられてしまう。ゲームを通して徐々に得点を伸ばしたものの、ストレート負けとなった。

佃の隣では藤原優（商２）が接戦を繰り広げた。序盤から４連続得点を許し、差をつけられてしまうも徐々に点差を縮めていく。１点差まで迫る追い上げを見せるも第１ゲームを奪いきることはできなかった。続く第２ゲームもあと一歩が届かず落してしまい、追い込まれる。しかし、第３ゲームはこれまでとは変わって、相手を圧倒。得点の機会を与えず、９点差でゲームカウントを１－２にした。流れに乗り、第４ゲーム序盤はリードを保ちながら試合を進める。だが、終盤で逆転を許しでしまい、敗北を喫した。

ダブルスには藤原・世古茉由加（人１）ペアが出場。第１ゲームは危なげなく大差で奪い取った。第２ゲームでは流れが一転。相手が流れをつかみ、５点差で10点に到達される。挽回を図り、４連続得点で１点差まで迫ったものの試合を振り出しに戻されてしまった。しかし、第３ゲームでは相手を流れに乗らせず、息の合った攻撃で点差を広げていく。このゲームを奪い切り、続く第４ゲームでは終始、リードを保った試合を展開。チームとして１勝目を上げた。

あと１敗も許されない追い込まれた状況下で残るはシングルス３戦。世古と水口琉衣（社１）が同時にコートイン。水口は相手の高くトスを上げたサーブを返せず、苦しめられた。それでも、サーブ権がある時は攻撃の手を緩めない。ゲームを追うごとに、得点を量産するも、ストレートで敗北を喫した。

世古は第１・２ゲームはストレートに奪い切り、このまま勝ち切るかと思われたが、展開は一転。ネットミスなどが続き、リードを広げられた。それでも何とかデュースに持ち込んだが一歩及ばず、第３ゲームを取られてしまう。この流れを断ち切ることができなかった世古。フルセットにまでもつれ込んだが、勝利することはできなかった。

残すはシングルス最終戦を残すのみ。ラストは石橋愛理主将（人４）。第１ゲームは、相手を追う展開に。それでも諦めることなく素早い球を繰り出す。８－10の不利な状況下でもスマッシュを決め、デュースまで持ち込んだ。しかし、ゲームを取り切ることはできず。デュースで落とす悔しい展開からスタート。代わって第２ゲームでは、11－６と差をつけて勝利し、ゲームカウントを１－１に戻した。第３ゲームでは終始、相手ペースで試合が進み、あっという間に２－９と７点差をつけられる。このゲームを取られてしまうかと思われたが、石橋の猛攻が始まった。７連続得点で一気に同点に迫る。デュースまでもつれ込ませ、粘り切りゲームカウントは２－１に。このまま第４ゲームを取り切ることはできず、試合は第５ゲームに突入。ここで強さを発揮させ、中盤からは相手に得点の隙を与えない。６点差で勝利を果たした。

春季リーグでは勝ち切った関学大に敗北を喫した卓球部女子。リーグ戦は７位に終わり、入れ替え戦を迎えることに。１部の座を守り抜くためには勝利が絶対条件。勝負強さを発揮し、勝利をつかんで見せる。【文／写真：貴道ふみ、木村遥太】