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男子団体2部9位、槌谷跳馬で優勝!

男子団体2部9位、槌谷跳馬で優勝!

◇第78回全日本学生選手権大会◇8月23・24日◇西原商会アリーナ

[男子2部個人総合]
16位 馬場慧朗(人1) 75.098※
17位 神田亮輔(文4) 75.065※
32位 本木翼(商3) 73.998※
54位 加島駿佑主将(人4) 72.064※
66位 津本隼弥(政策3) 71.332
82位 倉田晃利(環都3) 69.332※
110位 垣内皓成(人2) 50.266※(4種目での実施)
(※は団体メンバー)

[男子2部団体総合]
9位 371.057

[女子2部個人総合]
40位 槌谷彩里裟(商4) 42.432

[男子2部種目別選手権の部・平行棒]
3位 本木 13.300

[女子2部種目別選手権の部・跳馬]
1位 槌谷 13.633

鹿児島県を舞台に、全日本学生選手権大会(インカレ)が開幕した。昨年男子団体が2部に降格し、最短の1部復帰を目指す関大。全国の舞台に合計8名が挑んだ。

大会1日目に行われたのは男女個人の演技。男子個人にはインカレ初出場となる津本が登場した。最初に行われたのは跳馬。やや緊張した表情でスタート位置に立つと、勢いよく走り出し、技を決める。マットから少し足がはみ出たものの、しっかりと着地を決めた。続く平行棒を終え、次に挑むのは鉄棒。危なげなく技を実施していくと、最後の着地もきれいに決める。関大の応援席からも歓声が飛び、津本も2回のガッツポーズ。残るゆか、あん馬、吊り輪も大きなミスなく終え、試合後には「楽しかった」と笑顔を見せた。 女子個人には槌谷が出場する。昨年のインカレでは女子2部跳馬部門で準優勝に輝いた槌谷。「攻めた演技をして今年は跳馬で優勝したい」と意気込む中、試合が始まった。最初に行われたのは一番の目標に掲げる跳馬。ゆっくりとスタートラインから走り出すと、勢いよくロイター板を蹴る。ユルチェンコ1回半ひねりで見事に着地を決めると、会場中が沸きたった。槌谷も満面の笑みを浮かべ、近くで見守っていた山田莉葉(人2)、土橋育世(人1)と抱き合う。その後、掲示板に表示された得点は13.633。Eスコアは女子跳馬で唯一の9点台と圧巻の成績で優勝を飾った。

△喜びを分かち合う山田(左)と槌谷

迎えた大会2日目には男子団体が出場。昨年のインカレで越えられなかった370点の壁を越えるべく、全員で一丸となって試合に挑む。最初に行われたのは吊り輪。倉田が冷静に演技を実施し、着地を決める。男子団体最初の演技者として関大にいい流れをもたらした。続くメンバーも技をしっかり決め、最初の種目は順調な滑り出しに。次に行われたのは跳馬。ここでは神田が持ち前のダイナミックな技を披露し、13点台をマークする。流れに乗りたいところだったが、倉田と加島主将が着地で少しバランスを崩してしまうミスが。しかし、続く平行棒では2人が自ら悪い流れを断ち切る。最初の演技者となった倉田は、落ち着いて技を実施した。着地もきれいに決め、観客席からは「あっきーナイス!」との歓声。倉田も小さなガッツポーズで応え、再び関大に流れを呼び込む。その次に演技を行ったのは加島主将。「跳馬のミスを取り返したかった」。主将としてチームにさらに勢いを与えるべく技を決めていき、着地もしっかりと止める。観客席の部員からの拍手に両手を突き上げて喜びをあらわにした。鉄棒では副将の神田の活躍が光る。西カレでは鉄棒の着地に失敗し、悔しさを味わった。今回こそはと果敢に挑み、次々と技を決めていく。神田も「緊張した」と語った着地は見事に成功。団体メンバーと弾けるような笑顔でハイタッチを交わした。

△神田

残る種目は2つ。ゆかでは全体的に得点が伸び悩む中、1年生の馬場が活躍。安定感を武器に西カレから団体メンバー入りを果たした期待のルーキーが、唯一の13点台をマークしてチームを支える。そして、最後の種目のあん馬。関カレでは最後まで通し切ることがなかなかできず、点数が伸び悩んだ種目だ。しかし、インカレではそれぞれが集中力と粘りを見せ、ほとんど落ちることなく演技が進んでいく。5人目に挑んだ垣内は最後までよどみのない滑らかな実施を見せ、約13点近い得点を記録。続いて、インカレ最後の演技者の本木の演技が始まった。周りには団体メンバー、コーチ全員が集まり、本木に声援を送る。観客席からも応援が響く中、最後までミスなくあん馬を通し切った。そして本木の得点、関大の団体の合計得点が掲示板に表示される。そこに書いてあったのは、371.057の文字。目標としていた370点を越えた瞬間、団体メンバーは歓喜の声を上げ、お互いをたたえ合った。

△加島主将

結果は2部9位で最短の1部復帰とはならず。それでも、一人一人がこの1年間積み重ねてきた努力の成果を発揮し、目標の370点越えを達成できたことは大きな自信となったに違いない。今大会で4年生は引退となるが、『1部昇格』の思いは次の世代へ。ここから再び大きな目標へと歩み始め、器械体操部は新たな歴史を刻んでいく。【文/写真:中吉由奈】

△全国の舞台で戦い抜いた男子団体のメンバー

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