関西大会で音色響かせ銀賞
◇第74回関西吹奏楽コンクール◇8月24日◇橿原文化会館
[結果] 銀賞
2週間前に行われた府大会で金賞を受賞し、大阪府代表として関西大会へ進んだ応援団吹奏楽部。全国大会出場を懸けて関西吹奏楽コンクールに臨んだ。
2度に渡り行われたリハーサル。1度目は各パートごとでチューニングを行い、入念な準備をする。2度目は全体で合わせる練習を中心に行った。部内選考で選ばれたメンバーだけでなく、サポートメンバーの活躍も光り、スムーズにリハーサルが進む。最後は全員で「笑おう」と声を掛け合い、笑顔で緊張をほぐした。そしていよいよ本番へ。
コンクールでは課題曲と自由曲を1曲ずつ演奏する。最初は課題曲『風がきらめくとき』に挑戦。冒頭から滑らかなメロディーが会場を包み込む。1人1人が曲調に合わせて、繊細な音色を奏でた。終盤にかけてより迫力を増していく華麗なステージに。最後は伸びやかな音で締めくくった。
続いて自由曲『ウインドオーケストラのためのマインドスケープ』を演奏。曲の始まりは打楽器が中心となって観客を引き込む。その後はダイナミックな曲調に。各パートがそれぞれの持ち味を生かして存在感を示す。メリハリのある演奏が続きフィナーレへ。最後も丁寧な音色が橿原文化会館に響き渡った。
結果は惜しくも銀賞。23年ぶりの全国出場とはならなかった。それでも緻密に磨き上げられた演奏は多くの人を魅了したに違いない。9月には創部70周年記念演奏会が開催される。さらには、連盟祭や団祭など応援団3部による活動も。活躍の場はコンクールだけにとどまらない。下半期も関大を鼓舞する音色がこだまする。【文/写真:櫻田真宙】
▼川﨑ひなた部長(社4)
「(演奏を振り返って)府大会から関西大会までの準備期間が例年よりも1週間長くて、かなり緻密な練習を全員でしてきたのですが、それをしっかりと本番でも怯えてしまうことなく、全員で練習でやってきたことをしっかりと表現できたかなと思います。(課題曲で意識したことは)課題曲は結構繊細で薄い編成の曲なので、その分1人1人の動きがダイレクトに聞いている人に伝わると思うので、そこでびびってしまうのではなくて、個人の動きが伝わるからこそ、1人1人が責任を持ってできたのかなという印象です。(自由曲で意識したことは)自由曲は課題曲と打って変わって、結構ダイナミックな曲なのですが、このホールはすごく音が響きにくいです。遠くの楽器の音が自分たちでもなかなか聞こえないのですが、そんな中でもしっかりと自分たちがやってきたことを信じて、あとは指揮の福田先生を信じて、みんなで一緒にダイナミックな音楽が作れたかなと思います。(70周年記念公演に向けて)9月15日に大東市文化会館サーティーホールで70周年記念演奏会があるのですが、ここではいつもお世話になっているOB、OGの方と一緒に演奏できる機会があります。普段は現役だけで演奏しているのですが、その影にはOB、OGの方であったり、普段から応援してくださっている方の支えがあると思うので、それを一緒に演奏したり、1つのステージを作ることで感謝を届けるということを大事にして、演奏できたらいいなと思っているので、部員一同すごく楽しみにしています」
▼森口友翔団長(社4)
「(演奏を振り返って)府大会から関西大会まで今年は2週間ということで、調整が難しいところもありました。期間が長い分、練習時間もそれに比例して長く、密となる練習もできました。また、いろいろな音楽監督、音楽スタッフだけでなく、外部の方だったりとか、音楽界で有名な方に直接レッスンしていただいたことが、すごい音楽的にも人間的にも成長し、今日の演奏につなげられたのかなと思います。結果よりも全員で舞台に立てて、府大会、関西大会を乗り切れたことが良かったかなと思います。(9月10日に開催される連盟祭に向けて)毎年、このコンクールが終わったら、応援団吹奏楽部はいつも連盟祭にフォーカスして取り組みます。また、連盟祭や秋の野球応援だったりと3部での行事が、これからまた戻ってくるので、連盟祭がとりあえず第一のゴールに頑張りたいです。しかし、連盟祭だけで満足せずに、団祭や各体育会の応援、依頼などにもつなげていけるような、秋のスタートダッシュがしっかりときれるように3部で気を引き締めたいです。そして、連盟祭は関関同立でのイベントですが、やはり関大が一番輝けるようなイベントにしたいと思います」
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