◇2024年度関西学生新人大会Ｂブロック第５節◇対同大◇７月27日◇於・関西大学高槻キャンパス第１グラウンド

【前半】関大３－０同大
【後半】関大７－２同大
【試合終了】関大10－２同大

スターティングメンバー
ＧＫ池岡
ＤＦ若尾、本田、髙橋、和泉
ＭＦ山内、宮川、和田、山岡
ＦＷ森谷、兎澤

新人戦の予選リーグも最終節となった同大戦。試合は終始関大が主導権を握りながら進む。前後半で合計10点を奪い大勝し、グループステージ突破を決めた。

関大ボールでキックオフした今節。開始からＦＷ森谷祐大（商１）がファーストシュートを打つと、試合が動いたのは前半11分のことだった。ＭＦ和田健士朗（人２）の浮き玉から背後へと抜け出したＦＷ兎澤玲央（法１）。ペナルティエリア内で仕掛けると、クロスが相手のオウンゴールを誘発し先制点を獲得した。その３分後に、ＭＦ和田が直接フリーキックを見事に決め追加点を重ねる。ＴＯＰチームの主軸でもあるＭＦ和田を中心に、早い時間帯からリードする展開となった。

同18分、自陣で失いＧＫと１対１のピンチを迎える。しかし、ＧＫ池岡篤輝（商２）のファインセーブで失点を防いだ。その後ピンチが続くも、集中した守りで得点を与えない。前半最後に得点が動いたのは同34分だった。またしてもＭＦ和田からＤＦ若尾直哉（安全２）へロングパス。ファーストタッチこそは相手だったが、体をぶつけてマイボールに。そのままポケットまで侵入し、ゴール前のＦＷ兎澤へ。クロスをＦＷ兎澤が冷静に流し込み３点目を決めた。終始関大がリードした前半を終え、後半戦へ突入する。

ハーフタイムで、ＭＦ和田、ＭＦ宮川大輝（文１）、ＦＷ兎澤に代え、ＭＦ大串洋人（商１）、ＭＦ久保田遥斗（情２）、ＦＷ日笠蓮康（情１）を投入した。後半も変わらず関大のペースで試合が進む。同16分、ＭＦ久保田が抜け出し４点目を決めた。このゴールを皮切りに、ゴールラッシュが続く。同20分、ＦＷ森谷がペナルティエリア内でファールをもらいＰＫを獲得。ゴール右隅に流し込み、さらに点差を広げる。３分後には、ＭＦ山岡立樹（経２）のクロスが相手に当たったが、そのボールをＭＦ大串が抑えの効いたスーパーボレーでゴールネットに突き刺した。また、同28分には交代直後のＤＦ塩塚駿介（安全１）からクロスが上がり、それをＦＷ森谷が合わせ７点目。相手を大きく突き放す。

クリーンシートを目指した関大だったが、飲水後は打ち合いとなった。同33分、中央からドリブルで運ばれ失点。３分後に途中出場のＭＦ門林巧（政策２）が抜け出すと、角度のないところから豪快に足を振り抜きゴールに突き刺した。同38分に隙を見せ失点を喫するも、直後にＭＦ門林のクロスをＭＦ大串が決め９点目を獲得する。最後はアディショナルタイムにＦＷ日笠が関大の10得点目を決め試合終了。大勝を収め、グループステージ突破を決めた。

昨年の新人戦は無念の予選リーグ敗退を喫したが、今年は見事にその壁を超えてみせた関大。しかし、決勝トーナメントで結果を残さなければ、全国へは出場できない。関大の若き戦士たちが全国への切符を手に入れる戦いは、始まったばかりだ。【文：岩口奎心／写真：大須賀琴桃】