◇第47回総合関関戦◇6月15日◇於・関西大学凱風館3階道場
[女子]
◯先鋒 中井2―0
◯中堅 前田2―0
◯大将 岩木1―0
◯関大3―0関学大
[男子]
◯先鋒 山田2―1
●次鋒 三好0―2
◯三峰 岡田2―0
△中堅 寄川1―1
◯三将 内畑谷2―0
◯副将 後藤2―0
◯大将 長谷川1―0
◯関大5―1関学大
昨年、一昨年と関関戦で敗北を喫している関大。しかし、今年の関大は一味違う。西日本大会で優勝し、部の雰囲気は上々だ。今大会では、女子は無敗、男子はわずか1敗と圧倒。久方ぶりの勝利となった。
試合は、女子の前哨戦から始まった。先鋒・中井天鈴(てんり=法1)は開始直後から中井のペースで試合が進む。あっさり、面突きで一本を取ると、胴突きで試合を決め、関大に勢いをもたらす。中堅・前田望結(文1)は長身を生かし、相手を牽制(けんせい)。場外線まで追い詰め、面突きを決める。その後、距離を詰めた前田は、胴膝蹴りで二本を先取。関大の勝利が決定する。大将で登場した岩木美朱主将(みあか=法2)は前拳で距離感を調整。面突きで先制し、1ー0で時間切れ勝利する。
男子は、先鋒で大学から競技を始めた山田航(化3)が登場。序盤から、勢いよく相手を攻め、相手を場外に押し出す。胴突きで一本取られたものの、面突きで二本先取。「先方の山田が、試合の流れを持ってきてくれたのが今日の一番の勝因かなと思いました」と長谷川元望主将(もとみ=法4) は語る。
続く、三好舜(文1)は開始直後は拮抗(きっこう)した状態が続いたが、組み技が得意な相手に苦戦。抑え込み面突きで黒星となった。これまで先鋒で活躍することが多かった岡田英努(ひでと=文3)は、三鋒で登場。面突き二本で難なく勝利し、関大が勝ち越す。中堅の寄川虎太郎(法3)は前拳で牽制(けんせい)すると、決め技を連発。胴横蹴りで一本を取り、リードする。しかし、小野(関学大)も意地を見せ、面突きで一本取り返され引き分けに。
大阪府民大会で優勝し、勢いに乗る三将・内畑谷将(法2)は体格を生かし、後退しない拳法で相手を圧倒。攻撃の隙を与えることなく面突き二本で勝利した。この日、一番の盛り上がりを見せたのは副将・後藤琉碧(るきあ=文2)。開始3秒で面突き、30秒で押さえ込み面突きと相手を瞬殺、関大の勝利が確定した。最終戦は今年度初登場の大将・長谷川主将が活躍。「相手の子が元々強い子ってのはわかってたので結構緊張した」とコメントした長谷川主将。なかなか試合が決まらない中、ラスト10秒で渾身の面突きがさく烈し、1ー0で勝利する。チームは5勝1敗1分で関学大に快勝し、久方ぶりに関関戦で白星を飾った。
23日には、全国選抜が控えている拳法部。関関戦の勢いそのままにビクトリーロードを突き進む【文:丸山由雅/写真:松嶋奈央】
▼長谷川主将
「(試合内容について)先方の山田が試合の流れを持ってきてくれたのが今日の1番の勝因かなと思いました。みんな積極的に攻めてて、綺麗な勝ち方をできたんじゃないかなと思います。今までは西日本大会前後で怪我人が増えたりして。関関戦では部員の怪我が多い状況が多かったのですが、 今年は割と体調管理や怪我の管理をしっかりやってきて、休むときはしっかり休む、やるときはしっかりやるってメリハリつけて練習できたのでコンディションが良かったと思います。(自身の試合について)相手の子が元々強い子というのはわかってたので結構緊張してました。副将の後藤までが綺麗な勝利を収めていたので、自分が一番緊張して消極的になってしまった。そこが今日の一番の反省点かなと思います。(次戦の全国選抜について)今日、後輩たちの拳法は見れたので、後は自分が勝てれば間違いなく優勝できると思うので全力で頑張ります」
▼岩木主将
「(試合を振り返って)先鋒、中堅で1年女子が勝ってきてくれたので、私は楽に試合することができました。しっかりと一本を取ることできて、今まで練習してきた成果を発揮できた試合でした。(選抜大会に向けて)昨年の選抜大会では準優勝で終わった。今日戦った関学大以外にも強い大学はいっぱいあるので。他の大学にも勝てるようにあと1週間の練習で自分たちのコンディション整えながら頑張りたいと思います。(目標について)優勝です」
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